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【迷晴れボックス#012】プライスへの意味づけが未来を変える。

迷晴れボックスに寄せられた投稿をご紹介するコーナー、今回は12回目。チャートには様々なパターンが出現しますが、そのカタチだけ覚えて使おうとしても、本質的な部分を見過ごしてしまいます。”応用”とは、あらゆる場面において普遍的に機能するスキルであって、それは”基本”とのコンビネーションで確立します。

ダラダラとしたトレンドのエントリーについて

初めまして。日頃YouTubeでの動画を拝見させていただいております。

トレード歴は8ヵ月ほどと、まだまだ未熟ですが、おかげさまでほぼトントン、累積でほんの少しの負けぐらいまでは成長することができたかなと考えています。

ここ2日(2/28,3/1)のように強い押しや戻りが入らず、ダラダラと上昇または下降するような相場ではどこで入っていいものか分からず、躊躇しているうちに気付けば100pipsも動いているということがまれにあります。

最近ではポジポジ病は解消されたかなと思うのですが、逆にタジタジ病にかかってしまい、相場に入れずという日が多くなってしまいました。

なにかいいアドバイスがあればご教授いただけると幸いです。

mutsuki310 さん

ココハドコ、ワタシハダレ。

日足に週足ロウソク表示

一度112円でサポートされ、2回目(Wボトム)で、日足の押し目買い候補にある。

1時間足に日足ロウソク表示

自分がいるところが高いのか安いのか。赤縦ライン辺りでチャートをみたとすれば、日足チャートなら”安い”ところ。1時間足チャート以下なら”高い”ところになります。

この局面をチェスで例えると、1時間足クイーン・トレーダーは、赤矢印のような、日足押し目候補までの戻り売りを仕掛け、日足キング・トレーダーは青矢印のような押し目買いを狙い、分足ポーン・トレーダーは、赤矢印の途中でも参加してきます。

この3人に共通しているのは”112円”が節目という意識で、この認識がないトレーダーは、それだけで負けやすくなります。

赤矢印の中間地点は、分足ポーン・トレーダーが支配していて、クイーンはすでに上から売っていて、キングはまだ何もしません。ポーン対ポーンが競り合いつつも、結果、キングの待ち構える112円まで下落したように見えます。

ダラダラと上下運動するトレンドは、上位足レンジの中を移動する短期足トレンドによくみられます。今回なら1時間足チャートが”安値圏レンジ”になっていて、その中を、分足レベルの短期足が下降トレンドをつくったわけです。

1時間足のボリンジャーバンドは、ほぼ横むきに(レンジ)になっていて、シグマバンド間のスキマもとても小さいので、小刻みに、サポートとレジスタンスを繰り返すことになります。

このように、大きな波の反転となると、100ピプス幅の安値・高値圏をつくることがしばしばありますが、所詮は、レンジの内側という意識が必要です。

15分足に日足ロウソク表示

上位足レンジ内の短期足トレンドは押し戻しが深くなる。これは、以前、別の動画で解説しましたが、理由としてはいくつか考えられます。

市場参加者の多さや、注文の偏りで、勢いや方向性が決まりますが、参加者が少なければ、ロウソク足は小さくなり、多ればロウソク足は大きくなると仮定すれば、参加者が少なく、注文の偏りが少ないレンジ内では、上下どちらかに進むにしても、近接した小さなレジサポに反応してしまうことになり、結果、波の振幅幅も小さくなり、3歩進んで2.5歩戻るような動きをします。

ここでは、安値2からの急騰であっても、戻り高値0をブレイクできなかったという事実が重要です。

この事実を受けて赤〇から売れればいいですが、これを逃すと、下がるほどに、売りも買いも中途半端な位置になります。

もし、戻り高値0を上抜いていれば、Aのネックライン、Bの5分足強者の値辺りから、買いの参加がもっとあったかもしれませんが、そうならなかったのは、戻り高値0でレジスタンスされたからだと推測されます。

ネックラインを抜けても、戻り高値を越えなければ”ダウ理論”的にも目線の切り替えができません。15分チャートでは、上目線にした人の人数が少なく、そのせいもあって、ダラダラと下がり続けたのかもしれません。

5分足

ダラダラ下がるのは、上がる強さよりも、下がる強さの方が若干強いだけという見方もできます。3歩進んで2.5歩下がるので、しっかり”引き付けて”からエントリーするようにします。

ただ、ダラダラするかどうかは、ある程度、時間が経過してみないとわからないことなので、始めから想定するのは難しいかもしれません。トレンドラインを引いて3点目でエントリーするにしても、そこは、すでに安値目前です。

また、今回は15分足の戻り高値0を越えていたら、112円に達する前に買われ始めたかもしれません。安値A・B・Cでは、それぞれ買いが失敗していて、結局、5分足レベルで、上目線になったのは、青1からです。

それでも、上か下かハッキリしないポイントで買ってしまう人もいるので波は立ちます。

今日のまとめ

結果的に100ピプス下落しましたが、こういうのをみて「もったいない」という感情が残ると、要らない”固定観念”を持ってしまいます。

確かに急角度のトレンドに比べ、緩やかで適度な傾斜を持つトレンドは継続することが多いですが、そういうカタチや現象で覚えるよりも、そのトレンドが、どこからスタートラインが、しかるべき押し目・戻り目の候補になっていることが、トレンド継続には重要な要素だと思います。

今回のチャートなら112円から買われているという事実が、トレンドの大きさを示唆しています。

カタチだけ覚えて、それを利用しようとしても、上手くいきません。

例えばWボトムを覚えると、同じWボトムなのに、勝つときと、負けるときがなぜあるのか、という疑問が湧き、原因を探ろうとします。

ところが、相場なんて、N波動で規則的に動いているところ以外は、Wボトム(トップ)なんて、至る所に出現します。

そこで、漠然とチャートを眺め、”Wボトム探し”をしても答えは見つかりません。

相場では、同じことをしても、勝てるときがあります。

悪魔の証明じゃないですが、トレードで、これをすると絶対に負けるという証明はできません。

やりがちなのは、負けパターンに対して、それでも、なんとか、勝てないものかと、あれこれフィルターをかませることです。

負けパターンをつぶしていけば、勝ちやすいパターンが残るので、それ以外は、負けるかもしれないからトレードしなければいいのです。

そうすれば、悪魔の証明にムダな時間と労力を費やす必要がなくなります。

機能するものは、シンプルでも十分に機能します。

大事なのは相場の”カタチ”ではなく、プライスへの”意味づけ”です。

プライスが先に在って、カタチはあとからつくられます。

誰にとって、どういう意味づけをされたプライスなのか、相場の未来は、”意味づけ”で決定されます。

◆迷晴れFXの上手な活用法◆
この動画やブログを見るだけでトレードが上達することはありません。

本来の学び場はチャートであり、当コンテンツは【考えるヒント】の気づき場とお考え下さい。自分で仮説をたてて、自分で考えることが勝つコツです。

◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。

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コメント

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  • コメント (4)

    • ナカムラ
    • 2017年 4月 05日

    迷い晴れ様、最近は相場ができません。本業が忙しすぎて。
    ここ1年ばかり夢中でやっていた相場ゲームは無駄だったか?というと・・・・・

    「そんなことは全然ありませんでした!!!」

    「他人ならどう考えるか」
    「仮説→検証→実践→反省→仮説・・・」のサイクル
    「比べるモノが仮説や気づきのネタ」

    このサイトでご教示頂いた考え方は相場だけの話ではないな~というのが実感です。
    それが生きるってことか人生かとも思えます。それでも相場に戻れたらいいな~、いや戻るよきっと!

      • NoN
      • 2017年 4月 05日

      そう言って頂けると、なんか嬉しいです。FXも、技術が身についたからといって大金を稼げるとは限らないので、もっと生産性があって、バランスの良い人生を目指す方が、結局、楽しいのではないでしょうか。軸となる生き方があって、そこにトレードもできるというのがいいかもしれません。相場は逃げませんので、いつでも戻ってきてください。

    • shimizu
    • 2017年 4月 05日

    こんにちわ いつもありがとうございます

    「悪魔の検証」 

    僕がこればかりしているような気がします

    しかも 自分に都合よく クイーンからキングを割って 勝手に N値ラインを引いて そこまで ショート

    1回勝って 3度負ける 今日このごろです

    せっかく こんないい動画があるのに 生かしきれてません 

    すみません

      • NoN
      • 2017年 4月 05日

      長期足>中期足>短期足。これだけおさえるだけでも随分とシナリオに役立つと思います。参考になればいいのですが…

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