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迷晴れFX

【迷ボ#86】”上値追い”しても良いとき悪いとき。

ブログの”迷晴れボックス”から投稿された負けトレードをテクニカルやメンタル面から考察する”人の振り見て我が振り直せ”的企画。

上昇クライマックスの上値追いロング 加藤さん

FXを始めた2018年の7月くらいからずっとチャートは大衆心理の意識→行動で動くと考え、他者のエントリーや決済(特に損切りと新規)を狙うような意識でやっています。

1月14日 USD/JPYの負けトレードを送りますので、自分の実力に合った正しい負け方をしているのかを判断していただきたいです。

トレードの評価を辛口でお願いします。また迷晴れさんは僕のエントリーしたポイントをどう解釈するのかも教えていただきたいです。

日足 1日の環境認識と戦略


日足を見ると前日の動きから買い固定でいいかなという感じでした。

迷ハレメモ

何度か抵抗した高値を下に振ってから上抜いたので買い優勢と考える気持ちは理解できますが、高値A下降波の戻り売り組はいなくなってません。

売りのNゾーン内にあるので素直に青矢印のような動きになるとは考えにくい局面です。この”相場観”からシナリオをつくられているので、直前の強い値動きにバイアスがかかってます。

1時間足 1日の環境認識と戦略


1時間足を見ても押せば買うだけ、売りは考えないで良いかなという感じでした。

迷ハレメモ

この「流れに逆らわずに買いで攻める」という考えには共感できます。

上昇トレンドのクライマックスを値ごろ感で逆張りして負けるより、最後までロングして、最後の一発は損切りされるほうがマシです。

なぜなら、これをすると天井圏の値動きをよく学べます。

値ごろで逆張りをして負けてるうちは天井圏のトレードが上手くなりません。

ひとつ知りたいのは、ここに至るまでの上昇をとれたかどうかです、そこはどうだったでしょうか?

今回の上昇をワンセットでみて、最後の一本だけ負けていて、トータルで勝てたのなら問題ありませんが…

上昇で利益がでているなら”頭と尻尾はくれてやれ”とばかりに、おおさかな気持ちになれたかもしれません。

21時~24時までの戦略


直近のサポート付近からの買いが損切りを抑えられ理想。でも高値切り下げライン抜けでも買っていけそうというイメージでした。

迷ハレメモ

109.9サポートでWトップ崩れのイメージだったのかな、と思います。強者の安値下に”ダマシ安値”も出たので、このままのペースで上昇すれば利益目標に届かなくても損切りにはならなかったでしょう。

ただ、上昇クライマックスを前提にすれば、複数の時間軸がフラクタルに重なってマトリョーシカ的に”天井圏フォーメーション”をつくります。

その天井圏の値動きイメージを持てずに上昇イメージしかないと連敗する局面です。

エントリー


高値切り下げラインと直近の高値をやや意識して抜けていくところで買い(約定位置が追いかけっぽいのはスプです)

損切りが遠いことと5分足レベルのラインが近いことが気になりましたが、5分足で赤の下落のイメージ売ってる人の損切りや切り下げライン抜けでの新規の買いで抜け期待で買いました。110.12を抜けてからの買いだと損切りが遠すぎるため。

迷ハレメモ

最近のドル円は日足チャートでないと”現在値”の解釈ができません。

日足をみると売りのNゾーン内にあることがわかるので、利確目標の110.6までいくにしても、このままのペースというより、一度押されてからではないでしょうか。

このままの上昇ペースに”期待バイアス”がかかっていたかもしれませんね。

決済 (水色○がエントリー、黒○が決済です)


その後、即逆行されますが損切りまでは耐えてました。

一度+-0まで戻ってきたので逃げるか迷いましたが大きい足で上のイメージ(期待)が強かったためホールドして就寝。 損切りされてたというトレードでした。

エントリー後にイメージが崩れた でも損切りにはかかっていないという時の対処もずっと迷っています。微損や建値で逃げるor損切りまで耐えるの2通りと思いますが、ケースバイケースで使い分けるのが理想とは思いますが選択の余地があると後悔しやすいので、自分は損切りまで放置というルールでやっています。

今回のトレードを考察

3つのアドバイアスをさせて頂きます。すぐにできることとできないことがありますが、次回からこの点に配慮してみてください。

現在値の解釈が甘い。

日足

波には内と外があって、波の内側は値が止まりやすいです。今回も高値Bまで及ばず手前のB’で切り返しました。

このB’波のインサイドは拡大すると”ネックライン”になっていて、日足は”コマ足”になってます。

波の反転箇所にある”あごひげ”はよく止まります。

上昇波の利食いは高値ではなく”高値の下”でされることも多く、これが”高値キリサゲ”を起こして逆張り派を誘います。

安値Cでスパイクして高値を抜けているので、この動きだけみれば続けて買いたくなりますが、日足チャートは戻り売り候補圏内で”あごひげ”もあるので”上値追い”はリスキーです。

それを警戒してか、高値Bに届く手前で買いポジションを手放す人が出始めたのでしょう。

節目突破には波のギアチェンジが必要。

1時間

1時間チャートをみるとWボトムやWトップといった”反転フォーメーション”が波のサイズごとに3つ重なってることがわかります。

つまり3つの異なるサイズの波が重複していて、天井圏をトレードするには、このイメージが必要です。

投稿者さんは緑ボックス内ので、SサイズのWトップの崩れからロングしています。

これは、上昇ペースが高値を更新して、まだまだ続くことが前提になってます。これはおそらく日足の節目に気付けなかったからでしょう。

ボクがこの波をロングするなら直近高値までです。

理由は、日足の節目+すでに3回以上波打ってるので、この小さな波に高値を更新するパワーがあるかどうか疑問だからです。

いったん青チャネルを割って、もうワンサイズ大きな波でなら、高値を更新できるかもしれないとは考えます。

節目を突破するには”ギアチェンジ”が必要。

例え今回のトレードで負けても、ネックラインからギアチャンジでロングできるなら全く問題ありません。

キリサゲ・キリアゲラインの引き方

15分足

投稿者さんは緑キリサゲラインを引いて緑〇でイン・アウトして損切りされました。

キリサゲ・ラインをプルバック(押し)で使う場合、安値をキリサゲる前だと、いくらでも引けてしまい信頼性は低いです。

今回のような小さな波の押し目なら無理して引かずに下から買うほうがいいかもしれんません。

そのほうが直近高値までの値幅を確保できます。

黄2で安値をキリサゲて短期下降トレンドになってから引くピンクのキリサゲラインなら押し目買いの基準にできそうです。

プルバックの時間が長いほど信頼できるラインになります。

トレード総括

1時間足

「自分の実力に合った正しい負け方か?」

まだMTF分析ができないレベルの方なら流れに逆らわずに素直にトレードされているので、これでいいと思います。

日足チャートから順を追ってはいますが、目先の動きの過大評価+小さな波しかみれてないという印象を受けました。

MTF分析ができないレベルで複数時間軸が入れ子になってる天底圏内をトレードするのは難しく、特に天井圏のつくり始めは最難関です。

今回のように一度損切りしたら、ネックラインを認知できるまで待つ、”頭と尻尾は猫にくれてやれ”くらいの心構えでいいでしょう。

頭と尻尾から食べたいならMTF分析は必須です。

MTF分析できる人なら、小さな波の追随ロングに失敗しても、仮ネックラインから一段上の波の押し目を拾えるようになります。

つまり、すでに次の波形イメージがあって、挽回できることを知ってるので、損切りで受けるダメージが小さくわけです。

「綺麗に勝てる時はやっぱりしっかりと考えてやれば大抵勝てるんだと思い、イメージがやや崩れるも損切りにかからずに買ったときは運が良かっただけだと思い、負ける時は悔しいし綺麗に勝った時のトレードも運が良かっただけなのではと思ってしまいます。つまり同じように戦略を練ってエントリーしているのにその結果で感情、思考が変わってしまいます。」

ちゃんと勝つ、ちゃんと負ける。

この”ちゃんと”を言語化して、繰り返していれば、いづれ馴染んで感覚化でき、そうなれば無意識下で行動できます。

相場に絶対はないので”経験確率的”にちゃんとしてれば問題ありません。

スポーツの練習と同じですが、感情や思考をブレなくするには、これしかないんじゃないでしょうか。

人生も相場も”サイクルモデル”で動いていて、アゲサゲを繰り返してます。

ポアソン分布といって一定期間内なら、同じサイコロの目が出続けることがあります、ラッキーが続く、逆に、アンラッキーが続くことがあっても、それはサイクルの一部です。

良いことがあった朝は気持ちよく始まり、悪いことのあった朝はその逆ですが、その日に起こることは、朝起こったことと何の関係もありません。

個々の出来事は独立してます。

極論、昨日の人生と今日の人生は別物、今という瞬間と次の瞬間も別物です。人の気分から生まれる”幻想(リアリティ)”が因果関係を持たせているだけかもしれません。

この幻想が厄介で、本来サイクルしてるはずなのに、絶望させて動けなくして、悪い結果を連続させることがあります。

悪いことが続くのはポアソン分布のせいではなく、むしろ人の気分がつくりだす幻想のせいではないでしょうか。

この幻想をうまく利用すれば突破力を生みます。

全ての現実は”幻想(リアリティ)”から始まる。

どうせ人生はサイクルモデル、良いことも悪いことも両方起こります。

悪い出来事があっても、そこからより良い出来事を導くためにどう役立てるのか、そういう工夫ができる人が”利大損小”な人生をおくれるのではないでしょうか。

◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。

記事へのレビューやご意見はコメント欄をご利用ください。コメントを「読者さまの声」としてブログや動画に掲載させていただくことがございます。

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コメント

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  • コメント (8)

    • H
    • 2020年 1月 29日

    いつも素敵な動画をありがとうございます。今回のドル円相場の解説にあった、日足のあごひげの件、自分もあのラインは引けていなかったのでかなり参考になりました。110.5近辺までの上昇の想定をしていましたが、上値も重く、21日の下落で売りに目線を変えましたが想定より下で止まったので見落としがあったかな、と思っていたのですがスッキリしました。日足戻り売りのNゾーンの認識はできていたのですが少し環境認識が甘かったです。短期足でのトレードの場合だとネックの裏は意識するのですが、大きな足でも意識していきたいと思います。

    天井圏のトレードですが、個人的には天井圏になりそうという気配を察知した時に、どこを仮ネックと見立てるか・・・これがかなり重要ですよね。実際にネックラインさえできてしまえば、シナリオも立てやすく、ネックを割られるまで直近高値を目指してサポートから買っていくというのが個人的な戦略です。あと、個人的な経験から、「しっかりと形が仕上がるまでは抜け期待は厳禁!手堅く直近の高安で利食いをする!」というのが天底やネックネックこんにちは相場のマイルールとなっています。

      • NoN
      • 2020年 1月 30日

      天底仮ネックの設定は勝つコツですね。これをするだけでスッキリとさせることができます。節目の突破力を得るには、整うのを待つべし。いつも参考になるコメントを有難うございます。

    • 2020年 1月 29日

    はじめまして。
    わたしは一ヶ月前からFXをはじめたものです。
    一ヶ月前までは普通の会社員でしたが、鬱状態となり退職をすることになりました。人生いろいろありすぎて疲れていました。
    生きているのに死んでいるも同然のような人生でしたが、、、仕事を辞めたことをきっかけに今までずっとやってみたかったFXをはじめました。そして迷晴れさんの動画に出会いました。
    ここ一ヶ月はくいいるように迷晴れさんの動画を拝見させていただいております。貯金がなくなるまでは仕事を辞めて自由になった時間を有効に使いFXと向き合い収入に繋がればいいなと希望を持ってトレードしています。。ここまで前向きになれたのは迷晴れさんのおかげです。お人柄にも惹かれて、今の自分の心の支えになってます。苦しい時の希望と支えになっていただき本当にありがとうございます。どのようにこのお礼の気持ちを伝えればよいのかTwitterを拝見させていただきましたところTwitterではDM送らなかったのでこちらのコメントで失礼いたします。
    長くなってしまいましたが、これからも動画を楽しみにしています。いつもありがとうございます。

      • NoN
      • 2020年 1月 30日

      人生の転機はボクにもありましたが、大概、良くないカタチで現れますね。人生山あり谷あり、今が谷なら、あとは上昇するだけです!

    • たいざん
    • 2020年 1月 29日

    人生の事象は独立しているという話、本当にそうだと思います!
    確率・統計を学べばわかるのですが、本格的に勉強するのは高校の理系のクラスからですね。
    小中学校くらいから学ぶことができれば、人生に絶望する人も少なくなるのかもしれません。

      • NoN
      • 2020年 1月 30日

      動画も一枚一枚の連続写真ですが、人生もおそらく、瞬間と瞬間はつながってるようでつながってないと感じます。ならば、過去をひきづらなくても、いつなんどきも奇跡の一枚を撮ることは可能かなと…

    • 山崎
    • 2020年 1月 30日

    動画投稿お疲れ様です。

    今回もみんな共感するようないい内容でした。

    切り下げラインの部分は私も5波動打たない限りラインは引かないというルールを守っています。

    損切の部分も引っかからない限り決済しないというのはとても共感できました。

    実は押し目がい戻り売りが苦手で、悩んでいた時期がありました。

    理屈も、テクニカルも理解して、

    フィボと足型でエントリーし、足型の下に損切を置くのですが、

    どうにもすぐに損切にかかったりするのが合わないみたいなのです。

    エントリー直後に損切にかかると頭の中が真っ白になりました。

    そうすると、次の一手が遅れ、見逃し、エントリーが極端に少なくなったりしてました。

    エントリーしない理由を探していると、途端に成長がストップし、悪循環に入りました。

    結局、それから私は押し目買い、戻り売りを捨て、更新でのエントリーのみに絞ってトレードするようになり、

    ようやく、現在のトレードに行きつきました。

    加藤さんもそうですが、私も明確な負けが知りたいタイプです。

    私は、自分にとって明確に負けれるよう、テクニカルの使い方を変え、エントリーを変えました。

    こうやって、自分のためのテクニカル、手法を組むことは重要だと思います。

    私のトレードノートには押し目買い戻り売りは悪!!と書かれていますが、

    押し目買いが入りそうだと思うことと、そこでエントリーすることを分離させることに役立っています。

    ps もし加藤さんがコメント欄を読むとすれば、ドル円は一波拡張波で、徐々に勢いが落ちていく波です。
    通常の起点から引くトレンドラインではなく、mayohareさんのように、
    途中からチャネルを引けたかどうかが、重要だと思います。

    長々失礼しました。
    ありがとうございました。
    山崎

      • NoN
      • 2020年 1月 30日

      勝つためでなく、明確に負けられるためにテクニカルやエントリーを考える。この心構えと発想はとても共感できます(^_-)-☆いつも素敵なコメントを有難うございます!

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