21Feb

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相場の基礎知識がわかってくると「選択の森」という迷いの森が出現します。この森は「複雑」という霧に包まれていて旅人を惑わします。
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教えられた答えは、自分の答えではない。
損切りが浅いと損切りに掛かった後に上昇、逆に損切りを深くすると損切りまで落ちてしまう事がよくあります。 例えば、ドル円を上目線でトレード中、118円をつけた後、119円まで上昇したとします。 その後、118.5円まで下落し、118.7円に上昇したところで買いポジションを持ったとします。 その場合、損切りは118円?118.5円? 要するに、ダウ理論が崩れるところなのか、押し目と予想したところなのか・・・。 その時点での正解は分からないと思うのですが、どっちの方が有効な損切りと言えますか?
今回のコメントは2つある損切りラインのどちらが有効かという質問です。シェアさせて頂いた理由は、この投稿者さまが、僕もかつて足を踏み入れた「選択の森」をさまよっているかもしれない、そう思ったからです。
当時の僕は、相場の基礎的な答えを知っているが、その答えを選ぶことに迷いがある状態でした。ベストな答えを見つけるのにブログを片っ端から見たり商材を買いまくっていました。
結局、そこに「答え」がないことに気づいて、選べる自分になることが唯一の道なんだと知り「選択の森」を抜け出せました。
ベターはあってもベストはない、あとはルールづくり。
投稿者さまの質問は、上図のように118.7円でエントリーしたとき、損切りはLC1とLC2のどちらがよりベストかというものです。しかし、この方は既にコメントの中で答えを出しています。
押し目と予想したところ=LC1
ダウ理論が崩れ目線が切り替わるところ=LC2
その時点で正解はわからない。
悩みの本質は正解の中の正解、つまり大正解が選べないことです。でも大正解がないのが相場の世界であって、結局どれを選んでもそうならないこともあります。それでも、どちらか一方に決めなければいけません。そこでルールが必要になります。
ルール1
Aで押し目買い後、LC1~LC2までの値幅が損失の許容範囲を超えているならLC1で損切りしてBで入り直す。
ルール2
Aで押し目買い後、LC1~LC2までの値幅が損失の許容範囲を超えないならLC2で損切りする。
ルール3
A1の押し目は試し打ち、A2で反発したら増し玉する。ダメならLC1で2つのポジションを損切り。

稼げないのは、やってることが「逆」だからです。
絶対にしてはいけないのは途中でルールを曲げて損切りを我慢することです。たとえば15分足でトレンドフォローをしているなら15分足の「尺」以内で損切りしないといけません。上図でいえばLC2の目線切り替わりで損切りしなければ後で泣くことになります。
LC3は4時間足の損切りポイントです。15分足の「尺」でトレードしてたのに、含み損を抱えるといつの間にか4時間足の尺になってしまう。こんな癖がついたらトレーダーとして終わりだと思ってください。
損切りは我慢せず、利食いを我慢するから利益を残せるのです。
ぶっちゃけた話、これができれば手法なんてなんでもいいくらいです。でも、これは笑顔で怒って、怒り顔で笑うのと同じくらい心理的にチグハグしたことで、普通は損切りは我慢して、利食いは我慢できないのが人間なのです。だからこそ、それを律するためのルールをつくります。
ルールとは自分の答えであり、検索しても見つからない。
photo credit: Mochi ice cream via photopin (license)
僕のブログも含め人から教わった答えは「絵に描いた餅」に過ぎません。何より大切なのは、その描かれた餅を食べられる餅(ルール)にすることです。それにはルールを自分で確かめるべく検証作業をするしかありません。
ルールをつくる過程で「自分の選択」を信じられるようになり、マウスを握る人差し指がそれを覚えます。そうなれば損切りに迷いがなくなり、チグハグな心理が当たり前になります。この過程こそが「選択の森」から抜け出す唯一の道であり、迷いを断ち切る最善の方法です。
損切りを我慢してしまうのは、自分のルールへの検証作業が足りない、つまりルールとして未完成だからなのです。
相場は人間の欲望と恐怖のたった2つの感情で動いています。その本質はシンプルなはずなのに複雑だと思い込まされているのは、自分自身の内側にある迷いであり、相場そのものがあなたを迷わせているのではありません。
今日のまとめ
2人兄妹のチルチルとミチルが、夢の中で過去や未来の国に幸せの青い鳥を 探しに行く話がありましたが、オチとしては自分たちの目の前にある鳥カゴの中にいたわけです。大人になっても、自分探しの旅に出るのが流行ってますから、人間は「気づく」ことが大切なのかもしれません。
自分の外側にあると信じていたものが、実は自分の内側にあることに気づく。そういうことが人生の全てにおいてターニング・ポイントになるのかもしれませんね。
■投資のリスクについて■この動画、ブログは、相場について個人の見解を解説したものであり、利益を保証するものではありません。投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分ご考慮の上、ご自身でご判断ください。
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コメント (10)





























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読書が苦手な方なら[オーディオブック] ゾーン 相場心理学入門がおすすめ。MP3音源になっていて内容がスッと入ってきます。
素晴らしい動画を毎日視聴させて頂いています。
ありがとうございます。
今回も本当に、迷いが晴れるような動画でした。
損切りはスキャル 利確はスィング まさしく現在の相場格言ですね。
マイルールの方向性に自信が持てました。
自分のルールに自信も持つことが何より大切だと考えます。今回の動画がその一助になれたなら本望です。コメント有難うございました。
今、迷いの森をさまよっています。
どうしても感情が入っちゃうんですよね…損切りは前よりは楽になりましたが、利を伸ばそうとしてる時かなり苦しいです!
最初に決めたリカクポイントまで待てない事が多々あります。
先週は本当にそうでした。欲を断ち切り、ロボットのようになれるのはまだまだ先のようです…
動画楽しみにしています!でわ(^^)
先週は迷路のような相場だったので仕方ないですよ。きちんと損切りができれば問題ないです。利食いは難しいし、僕も30ピプス位伸びれば貰ってしまうことが多いです。
初めまして。出会えた感が凄いです。何を学べば良いのか分からずいました。
動画本数もかなりあるので、ゆっくりしていって下さい。コメント有難うございます。
凄い,、、、ありがとうございます。楽しみです。ゆっくりしてきます。何か安心しました。こんな早く返信来ると思ってませんでした。トコトン頑張ります。
こんにちは。
やってはいけない損切りを行っている自分がいました。
やはり、負けています。
ここをまず乗り越えていきます。
貴重な動画、ありがとうございました。
まずは利益を出すことよりも、ムダな損失を減らすことにフォーカスするほうが、きっとうまくいくはずです。
拝見させていただきました。
今回のお話しで自身の葛藤の理由に気がつきました。
このことは物事(あえて相場とはいいません)を突き詰めていくとき、誰しも直面することに思えます。
それは、自分の中にある課題と外にある課題が一緒になってしまうことだと感じました。
マインドや意識の問題など自分の中にある課題は、複雑なものではないが簡単なことではない。
テクニカルなどの知識や技術的問題など自分の外にある課題は、単純なものではないが難しいものではない。
この二律背反が自分を惑わせていたことに気がつきました。
今回の動画で迷いの原因がわかったと感じました。
気がついただけで解決したわけではありません。
まだまだ始まったばかりで、気が付いてすらいない課題も数多くあると思います。
それでも大切な気付きだったと実感しています。
素晴らしい学びをありがとうございました。