23Oct
天底は複数の時間足が複雑に絡み合う場所。レジスタンスとサポートの間でカチカチするので細かくスキャルピングで利益を抜く作戦が有効です。
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トレードとはサポートとレジスタンスの値幅から利益を得る行為。
トレードはサポートとレジスタンスのスキマから利益を得る行為です。サポートとレジスタンスの値幅があればあるほどトレードに有利で、逆に狭ければ狭いほどトレードが難しくなります。天底相場ではサポートとレジスタンスの値幅が極端に狭くなるので必然的に押し戻しも深くなりカチカチする相場になります。
波が反転するときは、必ず小さな時間足から順番に目線が切り替わる。
波が反転するということは、短期足から順番に目線が切り替わることになります。ご存知の通り、時間足の強弱関係は長期足>短期足なのでニュートラルな相場なら小さな時間足が大きな時間足に勝つことは稀です。しかし、4時間足や日足などの大きな時間足の押し目や戻り目にレートがある場合、長期足<短期足という逆転現象が起こります。天底相場で波が伸びない理由は、小さな時間足が大きな時間足のサポートやレジスタンスを突破しようと下克上を起こしているからです。
上図でいえば、まず5分足対15分足の下克上が起こり、15分足のサポートが突破されると、今度は15分足と1時間足の下克上が起こります。サポートラインでは一旦止められることが多いですが、波が完全に転換するためには最終的に全ての時間足のサポートラインを突破する長期足のパワーが必要になります。
天底ではフラクタルを意識して伸び切ったら利確するスキャルピングで対応する。
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フラクタルについての記事を過去に書きましたが、天底では特に意識するとよいでしょう。相場がフラクタル構造になっているのをわかれば波の反転に必要な横幅(時間)の感覚も掴めてきます。大きなダブルトップの中の小さなダブルトップを見つけられれば、それだけ早くエントリーすることができます。
どのサイズの波をトレードしているのかを考える。
レジスタンスR1を背中にして、青い波がネックラインNL2を下抜くまで数回のエントリーが考えられます。一番高いところからのショートは青いダブルトップの右山部分、赤い波を狙うエントリーです。目標はネックラインNL2ですが、突破できないようなら欲張らずに利確すべきです。ネックラインNL2でサポートされた場合、深く戻ってくることが予想されるので、しっかり引きつけてからショートしましょう。ネックラインNL1からのショートは青い波となる可能性があるので、ネックラインNL2をブレイクすれば大きな利益が期待できます。
今日のまとめ
頭(天)と尻尾(底)はくれてやれ!という相場格言にある通り、天底は決して優しい相場ではありません。波の反転箇所は売り買いの攻防が必ず発生する場所なので不測の事態も起こりえます。初心者の内は転換し終えてからエントリーするのも有りだと思います。ただし、長期足になればなるほど転換に時間がかかるので、さすがに待てないこともあるでしょう。その場合は天底をトレードしているということを自覚して、ポジションに過剰な期待をしないことが天底で安定した成績を出すコツです。
■投資のリスクについて■この動画、ブログは、相場について個人の見解を解説したものであり、利益を保証するものではありません。投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分ご考慮の上、ご自身でご判断ください。
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コメント
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コメント (1)
拝見させていただきました。
以前に相場の入れ子構造のお話で具体的な活用は想像がつきませんでしたが、
今回の動画でイメージがつかめました。
問題はこのような状況に私自身が気付くことが出来るかですね。
ほとんどのテーマはそこに帰結してしまう気がしています。
やはり自分自身が毎日チャートに触れて感覚を研ぎ澄ますしかありませんね。
今のところ出来ています。
継続していきます。
ありがとうございますました。