21May
負けトレードを分析すると誰でもだいたい同じようなミスをしています。常に勝てるようになるには負ける要素をひとつひとつ消していけばいいんです。
エントリーすると、すぐに逆行してしまう理由。
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なぜ、押し目買いや戻り売りがトレードの基本かというと、そのポイントが波の始点になるからです。そこから波が動き出すわけですから、勢いも十分にあって大きな利益も期待できる素敵なエントリー・ポイントなわけです。
エントリー後、すぐに逆行してしまうのは、そういうポイントで入れてなくて、すでに波の勢いの衰え始めた山頂付近から買ったり、谷底付近から売ったりしていることが多いです。初心者のときは、どうしても動いているローソク足を目で追ってしまうので、こういうミスを多発させます。
押し目買いや戻り売りとは、野球の外野フライを捕るのに落下地点に回りこんでおくように、目の前のローソク足の動きではなく、波の動きを読むスキルです。これが実績のある伝統的なトレード手法であるにもかかわらず、灯台下暗し、このスキルの習得を後回しにするのは愚かなことだと思います。
相場は波、波は波動、波動はエネルギー、エネルギーは勢い。
波には始点あって終点があり「勢い」が存在しますので、なるべく波の始点をとらえてエントリーするのが基本になります。もちろん、始点か否かは後から分かることですが、それでも、どこかでリスクを取らなければトレードはできません。
上図なら◯の位置が始点となり、□の位置は始点から中途半端に離れた位置になります。なるべく始点に近い位置からエントリーすることで、波の勢いを利用して利益を伸ばすことができます。波に勢いがなくなると、今まで進んでいた方向とは逆の波の勢いがかかってくるので挙動が不安定になります。
波の終点までの値幅がなければトレードできない。
上図5分足の◯Aは波の始点から遠く離れていて勢いも弱くなっている中途半端なエントリー・ポイントです。期待利益も10ピプスしかなく、損切りポイントまでが期待利益よりも遠くリスク・リワードを考えるとエントリーするべきではありません。短期足の波自体が短命なので、高値ブレイクのエントリーはおすすめできません。◯Aでは見送り、◯Bの位置まで引きつけてからエントリーするほうが、損切りも小さくリスク・リワードの点からもおすすめです。
◯Aは高値ブレイクのエントリーで1時間足の波でいえば中途半端な位置になりますが、期待利益が50ピプスあるのでトレードできます。中途半端な位置でエントリーしないためには短期足(5分足)で波の始点を狙います。これであれば5分足の波が崩れたポイントで損切りできるので、リスクを最小限に限定できます。
高値や安値のブレイク・エントリーが中途半端だから全てダメというわけではなく、値幅があれば、このように短期足をつかってトレードすることができます。
確信犯的な飛び乗り。
波の始点、終点を考えれば「飛び乗り」は中途半端な位置でのエントリーになりますが、そこが新たな波動の始点になりそうなら確信犯的に入ることがあります。
たとえば、長くレジスタンスされていた強力なラインを抜けた瞬間などは、損切り注文を巻き込み、ほとんど押しや戻りをつけずにバイーンと動いてしまうことがあります。これは、今までの波動を無視した新たな強い波動が生まれたと考えられます。それまでの波動よりも強い波動なので、最初から狙っておかないと完全に乗り遅れてしまいます。
飛び乗るにも、飛び乗る条件が必要です。リスクも高いので、何でもかんでも飛び乗りをしたら極端に勝率が下がりますので、初心者の方にはおすすめできません。しっかり押しや戻りを確認してから入るか、見送るかしたほうがいいです。飛び乗りトレードができなくても、押し目買いや戻り売りのプロになれば相場は勝てます。
今日のまとめ
人も相場も追えば逃げ(逆行)ます。なので「飛び乗り」エントリーはリスクが高めです。基本的には自分の狙った位置まで「引きつける」エントリーを心がけるべきです。そう、あなたの魅力で女性(男性)を惹きつけるのと一緒です。
◆お断り◆
この動画は教育目的で制作されたものです。相場についての個人の見解を過去のチャートから解説したものであり未来の利益を保証するものではありません。売買取引についての判断は一切行っておりませんので、投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分に考慮の上、ご自身でご判断ください。
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コメント
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コメント (14)
たった今、ボコボコにやられました…もちろんユロ円です。
ボラのあるレンジだったので挑んだんですが、ズバズバ、ストップを刈られまくり100pp程マイナスに…考えてトレードしただけにかなり苦痛ですね!少し相場を離れてレジサポ、水平線、波を鬼のように研究、検証したいと思います。
そうですね。相場から離れて100ピプス分を振り返った方がいいですね。
千葉県魂で気合い入れます!
房総(暴走)せずに頑張るなっし~!
いつもお後拝見させて頂いてます!お世話になっております見習いトレーダーです。もしよければ悩みを聴いて頂けたらと思い投稿させて頂きました。
今の私の悩みはエントリーポイントです、と言いましてもピンポイントで捉えている訳ではありませんがエントリーが上手く行かずたまたま上手くいったエントリーで出した利益を無に帰してしまい+ー0といった毎日に悩んでいます。ただし根本的に環境認識出来ないと言う訳では無く結果として見ると、私の予測した水準まで価格は動き、きちんと相場もその水準で反応を見せています(迷晴れさんのおかげです!)+ハーモニックパターンと言うフィボナッチ比率を使った手法も合わせて自分が予測した水準で反発する確率はかなりあがりましたが、話しを元にもどしまして、価格が反発して押し目買い又は戻り売りを仕掛けて行く中で下位の足で(私の場合は5分)エントリーするんですがこれがなかなか上手く行かず細かい値動きに翻弄されてしまい気付けば目標額を達成し波に乗れなかった悔しさや未練により逆張り
そして逆行+ー0と言う更に残念なトレードになってしまいます。話しをまとめますと、どの時間軸での波動で押しが又は戻りが入るかわからないのです。
例えば5分で押し目買いをして買った瞬間逆行して損切りしたら15分の波動で押しが成功して結局損切りしなければよかったと言う状態です。現在のユロ円でもレンジブレイクした後134.87で買い134.740で損切りのち上昇し狙っていた135.300辺りまで来て見事に反落で、現在日足の押し目買いが勝つか4時間の戻り売りが勝つかの狭ですが決着してもメンタルが削がれてエントリーする気が起きない状態です。本当に本当に情けなくて自分自身に怒りが込み上げて来ます!もしよければこんな私ですがアドバイス頂けましたら幸いです。長文大変失礼いたしたしました。
ある程度、チャートは読めているとすると、押し目買いは一発ではうまくいかないこともあるので、微益(逃げ)や微損も含めてワンセット(押し目買いをトータルでプラスにする)で考えてみたらいかかでしょう。勝率を求めるなら短期足の切下げや切上げラインを使うといいと思います。
早急な御返事有難うございます!
やはり相場において完璧にこだわり過ぎると言うのは良くないですね。もう少し検証を重ねて見たいと思います!これからも動画配信を楽しみにまってます!
とてもためになりました。
陽線続きでどんどん上昇している、「今回は特別かもしれない」 これは追っかけでも買わねば!(笑)
陰線続きでどんどん暴落している、「際限なく落ちていく気がする」 これは追っかけでも売らねば!(笑)
次の反転が右端から出てくる直前までのチャートでは、
こんな考えと行動が頻発しても無理もない場面が日常茶飯事です。
わかっていても、乗らなかった、乗れなかった、気づくのが遅れた大きな動きは悩ましいものです。
でも、その時は「特別」と思った動きも、後でみると、たいてい「普通」の波動で、
そんな時に追っかけで入ってしまおうもんなら
後で見れば、こんなとこで入って、「ばっかじゃないの!」といのがオチですね。
最近、裸チャートと水平線のコンビネーションをじっくり楽しんでいますが、
気付いたことがありました。
レジスタンスを最初に超えた時の次の反発が伸びる、
サポートを抜けた次の反落が伸びる、
というものです。
なんだか、すごい発見の様な気がしましたが、よくよく考えてみれば、
高値安値更新エントリーはあまり伸びない、
押し目買い、戻り売りが伸びますよ、ということとおんなじですね。
ブレイク狙いは戻しを待って、というのが、どうしてももったいないような気がしましたが、
本講義で解説されている、特別な条件の「確信犯」以外の普通の波動では、
ブレイク即エントリーは結局、ダウ高値買い、ダウ安値売りとなる結末が多いのも当然ですね。
今回の講義でも、改めて、押し目買い、戻り売りの重要性が確認できました。
ためになる講義をありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
脚下照顧という言葉がありますが、トレードは目先ばかり見ていると負けますが、トレードの本質は、あれこれ探しまわらなくても足元に落ちているものですね。
お世話になります。
1ヶ月ほど前から拝見させて頂いております。
バイーンというフレーズがツボにはまってしまい1人で
笑っています。
今回の押し目買い、戻り売りは大変参考になりました。
が、やはり難しいですね!
ラインで描かれていれば分かりやすいのですが実際のローソク足だと…..
私の押し目買いの場合、陰線陰線と来て次の足で陽線が確定したらエントリーとしています。
このやり方ってどうなんでしょう?
実際のトレードではどのようにされてあますか?
あっ、今は1時間足の押し目を5分足でエントリーを
デモにて練習しています。
1時間足の押し目を5分足で拾う練習はいいと思いますよ。切り下げラインを使用したエントリーも参考にしてみてください。http://mayohare-fx.com/agesageline-method/
拝見させていただきました。
波の勢いについてのお話しが感覚的にとても入りやすかったです。
今回のお話しを聞いて自分の中で新しい波のイメージに変わりました。
それは、エネルギーの転換と入れ子構造のイメージでです。
自然界の波も確かそのような構造だったと記憶しています。
相場の波がより身近に感じられるようになったと思いました。
中途半端なところで入らないとういことは、自分の性格的に合った数少ない優位性だと感じました。
どうしても感情的に目先の動きに惑わされてしまいますが、片や中途半端な所からのエントリーも嫌だったりします。
この辺の感覚を磨いて自分の特性を優位性に昇華出来れば望ましいところです。
素晴らしい気付きをありがとうございました。
M5値幅の図の説明でよく分からないことがあります。
短期足自体の波が短命というのはどうゆうことでしょうか?
アップトレンドであれば高値安値の切り上げの継続回数が長期足の継続回数より少ない傾向にあるという事ですか?
長期足は上昇7波が平均だが短期足は上昇5波程度が平均という様な感じかなと想像しています。
例えば4時間足レベルの波とと5分足レベルでは片波の値幅が全く異なります。短期足の波動が短命とは、そういう意味で使いました。