3Sep
エントリータイミングをとるのに有名なトレンドラインですが、ラインの引き方を勘違いしている人も多いです。今回はそんなトレンドラインの正しい使い方と役割についてお話します。
photo credit: 96dpi via photopin cc
トレンドラインだけでは意外にも使えない。
[youtube id=”EZpVt1Bk3Pc”]
トレンドラインは2点で引いて3点目で使う。
トレンドラインはトレンドが発生しないと引けません。上図の場合は高値aを更新することで、安値と高値を両方更新したことになるのでトレンド発生となります。トレンドラインbは高値aを更新した時点で初めて引けるラインです。
トレンドラインをエントリーポイントとして使うなら、2点で引いて3点目で使うことになります。しかし、3点目でしか使えないとなると、トレンドはかなり先に進んでしまい一番おいしい波を取り逃すことになります。
トレンドラインの間違った引き方
ラインaとラインbは間違ったトレンドラインです。高値いを更新しない限りトレンドラインは引けません。こういう扇状のラインは2点あればどこでも引けてしまうので注意が必要です。
ラインCはトレンドラインです。高値いを更新した時点で引けます。波がトレンドラインCに戻ってきたときにはエントリーポイントの候補にすることができます。
トレンドライン(横軸)は水平線(縦軸)の半分程度の信頼性しかない。
トレンドラインなどのナナメラインは相場の時間(横軸)をはかるツールです。横軸ツールは水平線などの縦軸ツールの半分程度の信頼性しかないと考えてください。他の横軸ツールや水平線などの縦軸ツールと組み合わせることで初めて高い信頼性を確保できます。
上図の緑○でトレンドラインをブレイクしたという理由でショートしたとします。しかしダウ理論では安値ろを抜けない限りは上昇トレンド中であり、安値ろからの押し目買いによる反発上昇が十分考えられます。ただそこにトレンドラインがあるからという理由だけでエントリーの根拠とするのは危険です。
トレンドラインは『待つ』ための基準と考えよう。
photo credit: Roberto Trm via photopin cc
トレンドラインには波のペースを見れるという側面があります。相場ではしっかり待てることが負けない基本なので、トレンドラインを引いて、今後のシナリオを立てるのには重宝します。トレンドライン周辺まで戻ってくるまでは、とりあえず様子見するなど気持ちに余裕が持てるはずです。
今日のまとめ
相場の基本は値段(縦軸)であって、水平線以外のツールは相場環境を見るための補助ぐらいに考えるほうが結果的に速く上達します。もちろん、絶妙なエントリータイミングを会得するには時間(横軸)のツールを勉強することも必要ですが、あせらなくてもいいと思います。
■投資のリスクについて■この動画、ブログは、相場について個人の見解を解説したものであり、利益を保証するものではありません。投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分ご考慮の上、ご自身でご判断ください。
関連記事
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (9)
とてもためになりました。
「次の高値(安値)を更新するまではラインに意味がない」、ということを認識していませんでした。
無駄な扇ラインを引いて、反発だのブレイクだの、無駄に気にしたりエントリーしたりしていたようです。
トレンドラインが水平線の半分程度の信頼度、という目安も、とても重要な情報だと思います。
ありがとうございました。
僕も最初の頃はトレンドラインが兎に角、重要と思っていました。でもトレンドラインて結局、トレンドができてからじゃないと引けないんですよね。
初めまして。今FXをしようと勉強中です。まずは半年間みっちり勉強してからエントリーしようと思います。
私はノウハウの勉強については書籍を読むほうが好きなのですが、mayohareさんのこのメルマガは本当に分かりやすいので書籍化してくれたらなぁと思っています。今後ともど素人向けに有意義なメルマガの配信を期待しています。
メルマガ?メルマガはしてないのでブログの事ですかね。書籍化は結構大変そうですね(^^♪コメント感謝です!
拝見させていただきました。
トレードラインは待つためのツール。
凄くわかりやすい解説でした。
待つことが出来なくて、それが1番のテーマである私にとってはもしかして最強のツールかもしれません。
活用してみたいと思います。
ありがとうございました。
トレンドラインは待つ目安として活用するとよいですよ。
いつもありがとうございます。
自分は音楽ではjazzが好きでMiles Davisとか落ち着きますが、
トレードはクラッシックが納得いく感じです。
ダウ理論の6項目
1.平均はすべての事象を織り込む
2.トレンドには3種類ある(長期・中期・短期)
3.主要トレンドは3段階からなる
4.平均は相互に確認されなければならない
5.トレンドは出来高でも確認されなければならない
6.トレンドは、明確な反転シグナルが発生するまで継続する
というクラシックの基本があり、
基本に基づいた行動をする大切さを吸収させてもらってます。
また、詳しい基本の解説で「なるほど」と思う事が多々あり、とても感謝しています。
jazzのオリジナリティ(インプロビゼーション)は、いらないとは言いませんが、
まずは、譜面を読めなければ話にならないというところですかね。
(もちろん、譜面を読めなくても演奏できるジミヘンとかスティービーワンダーなどの天才もいるわけですが)
自分は天才ではないので、1万時間の法則とあるように、
10(時間)×365(日)×3(年)で、基本の習得を目指します。
さて、本日のトレードミスは、
A)朝一、週明けの窓開けからの窓埋めを考慮していなかった。
B)(ボリンミドル表示で)20SMAがついてくるのを待てなかった。
です。 (反省猿 キキー;;;)
今後も参照させていただきます。
ありがとうございました。
トレードはクラシック、ボクもそう感じています。コメント有難うございます。
ありがとうございました