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【エピソード】完璧主義をやめ、曖昧さを迎えたとき道は開かれる。

2017/9/3日曜日、北朝鮮で核実験が行われた影響で、月曜朝、ドル円・クロス円のマーケットは大きく下窓を開けました。〇〇ショックによる急落・急騰で、節目プライスを瞬間的に割るのはよくあることですが、これをブレイクと観るか観ないかという「曖昧さ」が、その後の未来を不透明にします。

曖昧な情報は、そのまま「曖昧」として受け入れる。

月曜日、ドル円は、北の核実験で大きく窓を開け、金曜終値から75ピプス下の109.50が始値になりました。

15:00を過ぎ急落しましたが、この109.50を抜けた(10ピプス抜け)かどうかが「曖昧」でした。

売り目線で観れば、15:00の急落で売りの勢いをみて、戻り売りをしようと思うでしょうし、買い目線なら、ブレイク未遂と観るでしょう。

ボクは、買い目線で逆張りしましたが、売りの勢いも強かったので、失敗したかもしれませんが、あくまで、それは結果論です。

深夜になって再度、109.50を試しました、このことも、まだ、安値更新があり得るという集団意識がもたらした値動きではないかと考えます。

とかく白黒つけたがりますが、チャートから得られる情報が、曖昧なら、そのまま「曖昧」と受けとるのが正解です。

そのことで、トレードしずらければ、チャートが明瞭になるまで様子をみてもいいですし、曖昧さのなかに、明瞭さを見出してトレードしてもいいです。

つまり、何を選ぶかであって、選択肢は無数に存在します。

ドル円

4時間足に週足ロウソク

レートは上昇波半値の押し目買いポイントにあり、109.50と切上げ線が上がってきてサポートとして機能します。

15分足に日足ロウソク

ドル円は75ピプス下に窓開けしたので「窓埋め」に向けた動きを狙います。ただし、先週終値のある窓埋め位置までは、いくつものレジスタンスがあるので、今日中に埋めるかどうかわかりません。

月曜始値のキリ番109.50は、安値として強く意識されるのと、直下に4時間足オレンジ切上げ線が上がってきています。

この2本線を明確に抜かない限り下がらないと考えました。

5分足に日足ロウソク

1分足

プランA(緑〇) 急落後然るべきレートでサポートされれば、急落起点半値まで逆張りロング

完全な逆張りになりますが、然るべきサポートが前提なら有効です。ショートの利食いタイミングを狙うので、半値で利確します。エントリーのタイミングは、安値の切上げや下ヒゲです。

プランB(紫〇) 東京時間ダマシ・ブレイクからの逆張り

半値まで上昇すると、波の衝突&時間調整でレンジになります。東京時間にレンジ・ブレイクする可能性は低いので、上ヒゲが出れば、レンジ下限まで売ります。赤□でも5分足がブレイクしていますが、サポートも近く東京時間の昼前なので、延びませんでした。

プランC(オレンジ〇) 15:00ロンドン初動フェイク狙い

ロンドン初動フェイクからのロングを狙っていました。5分足がグレーゾーン2を下ヒゲで抜くか、押し安値(白破線)サポートで戻れば、オレンジ矢印の動きを狙ってロングするつもりでした。

もちろん、グレーゾーン2内では、高値を切下げているので、戻り売りで下がる可能性もありました。

15:00の急落が押し安値(白破線)をブレイクした時点で、このプランは捨てました。

プランD 109.50サポート+短期足の安値切上げロング

15:00の急落で、5分足と15分足は、109.50を10ピプス程、下方ブレイクしました。

これをブレイクと観た人は、戻りを売ってくるので、この戻り売りの弱さを確かめるため、安値の切上げでロング(青〇)します。

グレーゾーン3の曖昧な状態や、15:00の急落から観て、戻り売りチームは、まだ売りを諦めてはいませんので、グレーゾーン2のWトップ右のネックを試して、上に抜けなかったところで利食い(赤〇)ました。

ユーロ円

30分足に日足ロウソク

北朝鮮の核実験により、ドル売り・円買いになり、ユーロ円はドル円と正の相関があったので、ほぼ同じタイミングでトレードしました。

5分足に日足ロウソク

ドル円と同タイミング、1分足の安値の切上げでエントリー(青〇)しました。Wボトムネックを抜けた波が、深く押してくることもありますが、このエントリーポイントを割る確率は低いと考えました。イグジットは、ほぼ窓埋め完了サインの陽線上ヒゲ(赤〇)です。

今日のまとめ

マーケットでは、いつ何時も、ひとつを選び、もう片方の可能性をリスクとして受け入れるしかありません。

リスクゼロと曖昧さゼロ。

いままで、このふたつを良しとして生きてきた人間が、いきなり、この真逆の考えを受け入れるのには難儀します。

やり方を知らないから勝てないのではなく、トレーダー思考が根底ないから勝てないだけです。

なので、手法など、いくつ知っていても勝てません。

相場はリスクと曖昧さの世界です。

トレードで最も愚かなことは、この、曖昧さ0%、リスク0%になる方法を探す行為です。

この考えを完全に捨てなければ、一歩も前に進みません。

会得すべきは、自分の理(自理)であって、手法ではありません。

ひとつひとつのトレードに、自理さえあればそれでいいし、勝敗を決めるのは神様の領域です。

自理とは「優位性」のことで、AよりもBになる確率が高いというレベルのことで、確率が高ければ自ずと「必然性」も高くなります。

自理を持たないトレードは、気晴らしにパチンコに行くのと変わりません。

値動きに対して、アトランダム(手あたり次第)に手を出して、たまたま勝ったり負けたりするのは「偶然性」が高すぎて一貫性が保てません。さらに、偶然の勝利は毒にしかなりません。

一回のトレードは常にユニークなので、勝敗に「偶然」の要素が含まれていますが、一週間や一か月といった累計成績には「必然性」があります。

とかく、自分の理屈を振り回す人は敬遠されがちですが、成功者といわれる人たちも、自分の理屈を持っています。

企業理念も、経営者の理屈ですし、誰に何といわれようが、守るべき大切なものだといえます。

ただし、理屈にも「屁理屈」という筋道の通っていない、こじつけの理屈があります。

押し目買い場面で、設定した安値の損切りラインを割ってしまったのに、さらに大きな時間足の安値で反発する可能性もあると、自理を曲げるのは、単なる屁理屈です。

まずは一か月間、少しでも偶然性を排除して、必然性をふやす、次に、一週間、そして一日と、トレーダー思考を根付かせることが一番の近道なんだと思います。

◆迷晴れFXの上手な活用法◆
この動画やブログを見るだけでトレードが上達することはありません。

本来の学び場はチャートであり、当コンテンツは【考えるヒント】の気づき場とお考え下さい。自分で仮説をたてて、自分で考えることが勝つコツです。

◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。

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コメント

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  • コメント (12)

    • shiina
    • 2017年 9月 06日

    動画投稿お疲れ様です。
    私も逆張り気味に入るほうが多いですね。理由は迷晴れさんと同じとあとは負けたとしても決着が早くあきらめやすいというのもあります。買い目線になってから買うと高いところで買う必要があり、大きい引き波によってずるずると含み損を長く抱えることもあります。結局はお互いの良いとこどりのエントリーポイントなどなくそれこそ深い森に迷ってしまうだけなのでどちらかに特化しどちらかを捨てる迷晴れマインドで解決でしょうか。

    動画内でドル円の一分足のここを抜けたら損切りってとこで焦って売りをいれるのが私の負けあるあるでした。。
    最後の決壊に乗り遅れてたまるかってポチポチしてことあるごと鋭い切り返しにあうので怒りを通り越してましたね。さすがにもう懲りましたが今でもエントリーの前に一度だけ「本当にここは買いなのか?本当は売りなんではないか?」と逆側の声を聴くように心がけてます。

    動画内では抜けたらあの場面でドテンもできるとおっしゃっておられましたがかなり高度だと感じました。
    かなりの実践量、検証量がないと素人には1分足ポチポチドテンシューティングになってしまうので冷静さとルール作りが必要ですね。

      • NoN
      • 2017年 9月 07日

      示唆深いコメント有難うございます。
      ・敗けても諦めがつくポイント
      ・良いとこどりのエントリーポイントはない、どちらかを捨てる。
      ・損切ってスグのドテンに注意(1分足シューティングゲーム、コレ、凄く心境わかります)

      ひとつひとつのトレードはユニーク、一度寝て覚めたぐらいの切り離しが大事ですね。

    • ナカムラ
    • 2017年 9月 07日

    迷い晴れ様、お早うございます。
    示唆に富むトレードエピソードありがとうございました。
    この場面、私にはとてもエントリーする度胸はありませんでした^^;;
    特に最近は日に日にトレードが難しいなあと感じる場面が多いです。
    もう戦争避けられない感じですが、そうなると全て折込済ということで反発もあり得る話ですし。

    動画の場面のドル円の場合、もしロングする場面があったとすればもっと高いところで買ったと思うし、
    16:45頃の切り返しでビビってチキン決済したと思いますね。
    実際9/5の17:30ユーロドルのロングで似たようなことをやってたし^^;;ああ、いつまでこんな事を・・

    トレードは紙一重、曖昧なところはありますがその曖昧なところを信じて我慢しないと道は拓けないと最近つくづく思います。
    チキン決済って一時的に楽になるんですよね。

      • NoN
      • 2017年 9月 07日

      じっくり考えろ。

      しかし、行動する時が来たなら、

      考えるのをやめて、

      進め。

      – ナポレオン・ボナパルト –

      地政学を考慮してノートレードでもいいと思いますが、決めた後から迷うのがよくないので、結局、この言葉に尽きるかなと思っています。

    • mocha0509
    • 2017年 9月 08日

    こんにちは、
    ある方と仕事の進め方に対して自理を説明すると、「理想論ではそうなのかもしれませんが」と言われました。
    私は、「いやこれは現実論ですよ。現実を受け入れなければ上手くいきません」と反論しました。
    「理想的にはそうかもしれないけど現実はこうなんだよね」という考えを持つ場合がありますが、これは現実を直視していない逃げの考えという場合があります。
    想定のラインを越えてしまって「ここで損切りするのが理想的なんだけど」と考えて見逃したりナンピンをしたりするとすれば、現実逃避に他ならないですね。理想的と思えば、しのごの言わずに損切りすれば良い。
    現実として受け入れなければならないところをそれを理想とすり替えてしまう。一般社会では、結構こういう部分があるような気がします。これが割と受け入れられたり通用したりするときもあります。
    しかし、勝負の世界では、こんな甘っちょろい考えでは、完膚なきまでに叩きのめされます。
    自分の理想を求めてそれをブレなく実行していく。そういう仕事のできる人は尊敬に値すると思います。
    勝負師であり相場師であるトレーダーは、実は崇高な人なんだなと最近思うようになりました。

      • NoN
      • 2017年 9月 09日

      つくづく、相場は人生の縮図だなぁと思います。

      経営者にも、リーダーとコントローラーがいますが、自分の思い通りに人を動かしてきたコントローラー・タイプは、おそらくズタボロにやられるでしょうね。

      相場は思うようには動いてはくれませんので。

    • 高橋
    • 2017年 9月 08日

    昨日FT3を購入したのですが、まよ晴れさんが以前出されたFT2の操作方法の動画どうりにやったのですが、データをインポートする際に、殆どインポートされません。又、画面の上(ファイルやプロジェクトなどのボタンがあるところ)にテスト開始ボタンやタイムフレームボタンがなく混乱しています。何かアドバイスございましたら教えて頂きたいです。

      • NoN
      • 2017年 9月 09日

      使用方法については公式サイト「ご使用方法」を一度ご覧ください。
      http://www.forextester.jp/

      〇無料データはとても粗いです。1分や5分の詳細データが必要であればVIPデータが必要になります。
      〇タイムフレームはタイム、プロジェクトなどが並んでいるところで右クリックすれば出てくると思います。

      よろしくお願いします。

    • いち (迷晴れ日和)
    • 2017年 9月 18日

    トレードエピソード動画のアップありがとうございます。

    まさに僕が好きなエントリーポイント2か所を紹介する動画だったので、おぉーと思いました。

    一発目の下げからの押し目買いは見ていたのですが、眠くて思考停止状態だったので入らず就寝。

    2発目は起きてから見たらすでに過ぎた後でした・・・・

    2回ともブレイク期待がマックス高まって居るところからの、短期的なダウが高値を更新して戻ってきた場面。

    迷晴れさんが、この相場をどのようにとらえていたのか大変参考になりました。

    私事ではありますが、先月から始めたスキャルピングトレードは、今月は今のところ勝率84%。リスクリワード1以上で順調にうまく行っています。

    このブログに出会えた影響は非常に大きいです。

    迷晴れさんの、解説を聴き、どのような単語や言葉を使ているのかを自分にしみ込ませて、自分なりに相場の解説ができるように練習したことが今の僕には大きな一歩になってます。

    次回の動画も楽しみにしています。

    迷晴れ日和より

      • NoN
      • 2017年 9月 18日

      励まされるコメント、有難うございます。スキャルが調子いいようで何よりです(^_-)-☆

    • KaZ
    • 2017年 9月 24日

    NoN様

    こんばんは。KaZです。
    今週も『【エピソード】完璧主義をやめ、曖昧さを迎えたとき道は開かれる。』の文字起こしが完了しましたのでご確認くださいm(_ _)m

    PS
    NoNさんからは動画を通じて様々な金言を頂いていますが、個人的に最近特に重要だなぁと感じている言葉が『逃げのテクニック』(に類する)のフレーズです。この類のフレーズはNoNさんの過去動画の随所に登場しているのですが、僕はこのフレーズを聞く度に、自分はトレードで自然現象と対峙しているのではなく、人間と対峙(将棋やチェスのような対戦ゲーム)しているのだと再認識するようにしています。自分はある程度の確信を持った有利な状況(つまりは相手の不利な状況)でエントリー(攻め)しているのに、自分の不利に対しては自然現象なんてことはありません。相手がいるからこそ自分に不利チャートになれば、その相手はガッツリ攻めてきます。だから逃げのテクニックが重要なのだと。僕はそう思うようになってから不利なチャートになったとたんに神に祈り始めるというようなことがなくなりました(笑)
    ちなみに僕の逃げのテクニック(という程でもありませんが…)は、ザックリですが、相手側のチャンスになるエントリーポイントの目処です(ダマしやプルバックは利益相談)。

    『負けトレードを減らせば自然と勝てるようになる』というのは、NoNさんの金言の中では、もはや殿堂入りの部類だと思いますが、逃げのテクニックはそれを大きく推進する金言だと思います。機会がございましたらNoNさんがお考えになる『逃げのテクニック』に特化(テクニカル・メンタル)した動画回を、いつかご検討いただけたらと存じます。個人的にはとても勉強になると思っています。もちろんスルーして頂いても結構です。これまでも随所で解説はされておられるので(^^;

    それでは、この辺でそろそろ今週の相場への旅支度を始めます(^^)ゞ

      • NoN
      • 2017年 9月 25日

      いつも有難うございます。そして、貴重なご意見も…ぜひ参考にさせていただきたいと思います。

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