4Jun
最近のコメントから、これは共有したいと思ったものをメンタルとテクニカルでひとつづつ取り上げさせていただきました。
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値動きに翻弄される感情トレードを何とかしたい。
この種類のコメントはホントによくいただきます、値動きに振り回されて負けてしまうケース。初心者の内は誰でもやってしまうわけですが、問題はそれが改善されない限り永遠にトレードに自信が持てないことです。痛い目に遭うことで自然に治る人もいますが、痛い目に遭っているうちに退場という最悪のパターンになることもあります。
負けてるならデモでやるか、1枚程度の枚数でやるか、工夫してリスクを減らすのが基本ですが、今回オススメするのは、あなたの心の中に専属のセルフコーチを持つ方法です。誰でも実践できますし、心理学的にも理にかなっていますので、ポジポジ病に悩むあなたはお試しください。良い選手になるには、良いコーチについたほうが良いに決まってますが、実際にトレードをしている最中に横について指導してくれるコーチを頼むとなると法外な費用がかかります。
クリック1秒、ケガ退場。
初心者のうちは、猫が目の前のネズミに飛びかかるように、どうしても値動きに反応してクリックしてしまいます。儲けたい、損したくないという感情、つまり欲と恐れがマウスをクリックさせるわけです。
一人前のプレイヤーになるまでには、こういった失敗はつき物だし、自分を責めるほどのことではありません。人間だもの仕方がありません。リスクマネジメントさえしっかりやっていれば問題ありませんし、上達するための通過点です。
しかし、いずれは反応トレードから対応トレードに進化させなければなりません。対応とは理由に基づいて動くことであって、理由とはトレードルールのことです。ルールによるエントリーを繰り返すことによって、反応トレードが減り、ムダな負けトレードが減り、いつの間にか利益を残せるようになります。
あなたを2人に分ける。
人には潜在意識と顕在意識があって、やっかいなのは潜在意識です。潜在意識はあなたを防衛することは得意ですが、積極性はなくて、基本的にマイナス 思考です。あなたが一念発起、何か始めようとすると「失敗したらどうしようと」頭の片隅でささやくのが潜在意識です。潜在意識を変えるのはなかなか骨が折れるし、FXとは関係のない心理療法テクニックを学ばないと難しいのですが、今回、ご紹介する方法は簡単で誰でもできるはずです。
まず、あなたをプレイヤーとコーチの2人にわけます。プレイヤーは欲や恐怖に負けて値動きに反応してしまう、ありのままのあなたで結構です。この、ありのままの自分を認識することがとても大事です。もう一人のあなたであるコーチは理由(ルール)に基づき値動きに対応することをトレードの基本と考えているので、理由なきエントリーを絶対に許しません。
エントリーしたくなったら、まず、コーチに許可をもらってください。そうするとコーチはあなたの耳元でこう囁きます「そのエントリーに理由はあるのか」もし、あなたがコーチに理由を説明できないなら、それは値動きに反応しているだけの感情トレードです。すぐにマウスから人差し指を離さなければなりません。
この儀式をエントリー前にルーチン化すれば、自然と理想の姿であるコーチとプレイヤーの思考が重なり、いつの間にかあなたは名コーチを心のなかに抱えた一流プレイヤーになれるはずです。
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複数時間足がからむと目線が混乱する。
僕のトレードはダウ理論を基準にしていて、これが無ければ目線が決められず怖くてトレードできません。 ブログや動画でもダウ理論を基準に解説しているので、これに関するコメントをたくさんいただきます。
ダウ理論はひとつの時間足で考えると簡単なんですが、複数の時間足が絡むと難しくなります。しかし、リアルトレードでダウ理論を活用するには、トレードをする時間足とその上位足、下位足の最低3つをおさえなければなりません。 複数の時間足で考えるとトレードする足は上目線だが、上位足は下目線なんてことも度々起こります。
今回のコメントはフォレックス・テスター2を使って検証を始めている方で、上図のようにラス押し安値(最後の押し安値)を下にブレイクしたが、ラス押し安値でレジスタンスされずに思ったよりも上昇してしまった 場合、どう考えればよいかというご質問でした。
答えは、この赤い波に関しては下目線になったので売りを考えるで正解です。ラス押し安値をブレイクした事実は明白なので、最高値を上にブレイクするまでは下目線です。ただし、この単体の時間足ぼ判断だけでトレードすることはできません。
必ず上位足の方向とレジサポを確認する。
慣れない内は上位足のダウを確認して、その方向へのみエントリーします。オレンジ波が上昇してるなら、今回の赤丸ショートはNGとなります。
理由は赤波がラス押し安値をブレイクして下目線になったとしても一時的である可能性が高いからです。もう一段下のサポートL2まで下がり、そこから押し目買いが成功して伸びていくことも考えられます。
ただし、この理屈がわかってくれば、赤丸でサポートL2までのショートを狙うこともできるわけです。
オレンジ波のレジスタンスR1に到達している場合には、さっきの話とは正反対の考え方ができます。レジスタンスR1がオレンジ波の反転候補なら、それより下位足である赤波のダウ反転をサインに売ることができます。
この場合、サポートL2を突破して、そのまま下落する可能性もあります。
チャートパターンは移ろっていくもの。
後から見れば誰でもわかるのがチャートパターンですが、動いている最中に、どんなチャートパターンになるかを複数パターン考えておかなければなりません。上図のように途中までは三尊天井、最終的にはフラッグなんてこともよくあります。
この場合にも、上位足の状態を見て確率で考えるべきです。上位足が上昇していればフラッグをつくり再上昇する可能性が高いし、上位足のレジスタンスに当たっていれば三尊天井から赤波の下降が始まるかもしれません。
赤丸でショートするにしても全力ショートなのかお試しショートなのかが変わってくるわけです。
目線迷子になったら、目先の動きを捨てる。
目線迷子になったら、とにかく何もしないのが一番です。特に大きな波の転換ポイントでは、天井圏や底値圏をつくるため長い時間、意味不明なチャートになることも多いので、そうなったらチャートを見ないほうがいいです。
しばらく放っておけばハラミ(レンジ)をつくるので、抜けてからトレードを始めればいいです。ハラミ内は、今までトレードの基準にしていた時間足よりも、さらに下位足を基準にしないといけないので、判断もシビアになります。
今日のまとめ
相場で儲けること=ピプス・ゲッターになることではありません。
例えば月に400ピプス取る人と1000ピプス取る人がいたとします。技術的には月に1000ピプス取れる人は400ピプスの人より上ですし、トレード道を極めたいならこちらを目指すべきだと思います。しかし、代償としてトレード以外をほぼ捨てないといけません。何をしていても常にチャートとともにあるので、あなたに何か別の才能があったにしても、それを実践する時間と心の余裕はありません。
トレードで稼ぐのが目的なら、月に400ピプスも取れれば十分です。FXは株と違いレバレッジが高い(国内25倍)ので、小さな力(資金)で大きなモノ(利益)を動かすことができます。このテコの原理が一番の魅力で、これを活用できないなら正直FXはやりません。一日20ピプス程度なら1トレードでも取れてしまいますし、資金の少ない人でも腕が上がれば、海外口座でレバレッジ(400倍程度)をかけて一気に資金を増やすことも可能です。時間的に余裕もあるので、別の才能を開花させるべく行動できます。
極端な話、一日10ピプスでも100枚でやれば10万円の利益、20日で200万円の利益です。欧米の有名な投資家たちは、どちらかといえばこっちの考え方をしています。それはトレード回数の多さが、リスクを招くことを知っているからです。
トレード職人を目指すか?経済的自由のためにトレードするか?人の価値観はそれぞれですが、最後に「いい人生だった」と思ってこの世を去りたいものです。
よく働いた一日は、よく眠れる。
よく生きた人生は、よく死ねる。
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コメント
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コメント (15)
迷晴れ様
いつもありがとうございます。
今回の記事も ”自分の役に立ちそうな題名だ!”と思いながら動画を拝見した所、自分のコメントが出ているでは
ありませんか! ピンとくるわけですね・・・笑。 なるほど!!と思いながら見させていただきました。
周りにFXをやってる人がいなく(本当はいるのかも?)いつも一人で考えながらのトレードなので、すぐに自分に負けて
しまうんです・・・。早速プレゼントを印刷して、コーチ(勝ちトレードをしている自分)をつけてトレードしていこうと
思います。 ありがとうございました。 これからも引き続き拝見させていただきます。
感情トレードは、誰もが通る道だと思うので必ず克服できますよ。
マヨ様 報告があります
週間チャート33でおっしゃっていたサポート帯、レジスタンス帯といったゾーンで考えるというやり方を意識したところ、途端にトレードが連敗から連勝になってしまいました・・・
単なるまぐれかもしれませんが・・・
今まではピンポイントでラインを引くことにこだわり、近視眼的な環境認識しかできなかったのかもしれません
VOL.33を観てから、相場がレンジを組みたがるプライスゾーンとトレンドを出すプライスゾーンに分けて考えただけで、やっていることは今までと一緒なんです
単なるまぐれだと思いますが…嬉しすぎます(T.T)
複雑怪奇という魔法がとけましたね。
迷晴れFXさんの創るコンテンツは技術的なことだけでなく、創る人の想いが詰まっているので心に響くのだな、と感じました。
プレゼントは調度いい貼る場所が無いのでシンプルな写真立てのようなものに入れてモニタの横に立てておこうかなと考えています。まだわかっていても反応してしまうことが多いので、そんな時に咎めてくれそうです。
今回も為になる動画、ブログをありがとうございます。
わざわざ、写真立てまで用意していただき有難うございます。これからも伝わるコンテンツを心がけていきます。
こんにちは。
いつも楽しくスッキリする動画をありがとうございます!
動画の中でトレードルールを確立させることが自信をつける近道だと仰っていると思っているのですが、トレードルールを自分で作ろうと、考え出すとエントリーポイントのルール一つ考えると、相場環境がこうなってる時、レジサポの確認をしたのか、パターンはどうだとか、エントリーするルールから派生し過ぎて、上手くまとまらず迷ってしまいます。
どのように、カテゴリーを分けたり、頭を整理していますか?宜しければお教え下さい!
紙に書き出す方法で書いているのですが、結局半年ほど同じような事ばかり書いてました。
宜しくお願い致します。
セットアップともいいますが、相場環境あってのルールです。なので当然、上位足レジサポや方向を確認してエントリーするか、しないかを決めるのもルールの一部です。短期足で局所的にエントリーポイントを決める手法などは所詮は枝葉(この部分に関する情報に翻弄される人が多い)であり、正直、何でもいいので、紙に書いたことから、ひとつ選んで検証してみるといいと思います。
ありがとうございます!
一つ一つ試していきます!
セットアップという概念がなかったのでまた勉強になりました!
ありがとうございます!
とてもためになりました。
「反応」と「対応」は一字の違いですが雲泥の差ですね。
わかりやすい言葉の対比だと思います。
今、私がしようとしているのは、「反応」か「対応」か、
「釣られている」のか、「釣っている」のか、
自分が「魚」なのか、「釣り人」なのか、
よく考えていきたいです。
頂いたプレゼント、光沢写真画質のはがきサイズに印刷し、
もともとパソコン前に飾ってあった額の中に入れてみました。
言葉の響きも、白紙と文字のバランスも、アートのようで超かっこいい感じです。
さすが、迷晴れクオリティーのプレゼンテーションですね。
成績向上に必ず役に立ちます。
ハリーポッターがお好きとのことで、余談ですが私も自己紹介をひとつ。
昔はやや太め、ひげ面の大男でしたので、「ハグリッド」でした。
その後、スリムになり、頭がスキンヘッドに近い坊主ファッションになりましたので、
今では「ヴォルデモード」に一番近いです。
表情が豊かで変な顔もたくさんするので、「マッドアイムーディー」ともいえます。
家では、奥様の「ドビーめ」のごとく、座敷しもべ妖精のとしてよく働いています。
ダンブルドアのような深い深い人間になることを目指しています。
以上ですが(笑)、今後ともよろしくお願い致します。
ダンブルドアは言葉を操るのが得意でした。高晴れさんは、いろんなことに造詣が深そうなので、きっとなれますよ。
ありがとうございます。
ダンブルドアになる前に、ます、「マグル」「スクイブ」を脱し、
「マーケットの魔術師」にならないといけませんね。
OWL試験に合格してプロの魔術師になることが先決です。
人類における勝ち続けるトレーダーって、それくらい価値があると思います。
「エクスペクト・パトローナム 守護霊よ来たれ!」
私は、迷晴れ様に出会いました。
偶然ではないと思います。
とってもツイてます。
ツイてる、ツイてる、ツイてる!
いつもありがとうございます!
拝見させていただきました。
反応か、対応か、その違いあまり意識していませんでした。
良く考えていないと同じようなものに思ってしまいますが、その働きは全く逆。
主体となるもののの違いなんですね。
これは、トレードに限らず殆どの人は気がついていないことですね。
自分の中にコーチを作るアイディア早速やってみます。
考えて見ると、前から中に誰かいました(誰だ)。
ヒマそうなので、そいつにコーチになってもらおうとおもっています。
素晴らしい気付きをありがとうございました。
いつもありがとうございます。
自分のエントリールール
1)時間(市場)
2)フラクタル
3)損切り(PIPS×サイズ)
4)リスクリワード比率1:2以上
=どこがサポート、どこがレジスタンスか自分なりに確認できている
5)指標・発言等の確認済み
6)撤退のシナリオができていて、守り通すことができるのか?
今回も、アウトプットに使わせてもらいます。
まだまだお世話になります;
ありがとうございました。
p.s. 今日はBILL EVANS と BILLY JOELを聞いてみました。