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迷晴れFX

【迷ボ#81】具体的な行動が、具体的な成果をつくる。

ブログの『迷晴れボックス』に投稿されたトレードを考察、テクニカル・メンタル面での『気づき』を共有する企画です。

目線について けろすけ さん

質問1

いままで上目線から下目線への反転は①直近の高値を更新できない②最後の押し安値を超えるの2つだと思っていたのですが①がなく②だけでも目線の反転になりますか?今回の質問を図にしました。図1が今までの目線の反転の認識で図2が今回疑問に思ったことです。
図1

図2

質問1の回答

先に答えをいうと、”最後の押し目”を下抜いたら下目線です。

ただ、これを知っただけだと、けろすけさんは「あ~やっぱりね」となるだけで終わってしまうと思うので、もっと根っこのところをお話したいと思います。

上図のケースでは、最高値から最後の押し安値までの間に、もうワンサイズ小さな波が発生しています。

つまり、ラス押し安値を下抜くまで上目線のままの人と、レジスタンス反発からのミニ下降トレンド発生で下目線にする人が混在します。

ボクの好きなエントリーポイントは赤〇ですが、この時点ではメインの流れに対して逆張りで、赤〇からミニ下降トレンドが発生してはいますが、最後の押し安値でサポートされる可能性があり、すべては最高値になるレジスタンスの格付け次第です。

目線は追っかける波次第で異なります。

ひとつのチャートに対して、ひとつの目線だけというわけにはいきません。

そこでひとつのチャートを3つの波に分解します。

自分が乗りたい基準波、その上位波(環境認識)と下位波(エントリータイミング)、この相関関係を把握することで、どこからどこまで狙えるかを分析します。

この図からは、上位波の戻り売り候補、基準波の黒上昇トレンド、下位波の青矢印範囲内がみてとれます。上位足戻り売り候補の格付けが高ければ、下位足下降トレンド発生赤〇でショートできます。

質問2

下降トレンドのとき、最後の戻り高値を上抜いたら上目線に切り替わると思いますが、最後の戻り高値がどこになるか分かりません。

画像の場合赤丸の①か②か③なのだろうとは思うのですが、最後の戻り高値がどこなのかを見分ける方法などがありましたら教えてください。(画像は米ドルスイスフランの4時間足です)

質問2の回答

けろすけさんが、どんな値動きを狙うのか、これを決めないと目線も決まりません。

ボクはデイトレーダーなので、当日の値動き、その週の値動き、この2つのことだけ考えてます。

そんなボクなら高値3を最後の戻り高値とします。このチャートの最安値に上位足サポートがある前提なら、底値圏のシナリオと、底値圏から放れるシナリオを立てます。

対して、高値1からの下降波を”ひとつの波”と捉えてる人もいて、その人からみれば、高値2、3を上抜こうがまだ下目線のままです。

自分よりも大きく狙う人もいるので、「どこから(エントリーポイント)」ばかりに目が行ってしまうと、「どこまで」という出口戦略なしにトレードしてしまいます。

狙う値動き毎に目線が存在するので、まず狙う値動きが決めることです。

そうすれば、目線もひとつに決められます。

たとえば、車を購入するとき、何を基準に選びますか?

全ての車種からは選ばないですよね。

家族4人でキャンプに行きたいなら、荷物がたくさん載せれて、できれば車中泊できるミニバンでしょうか、まさかプリウスじゃないですよね。

車で何がしたいか、車に何を求めるかが、車選びの基準になります。

相場も同じです。

「何がしたいか」を決めないと、一貫した行動につながらず、いつまで経っても経験値が上がりません。

何がしたいかを決めて、やってみて、失敗するから、経験値が上がるものだと思います。

そうしないと、自動車評論家なのに免許を持ってないのと同じです。

車には市場ニーズに合わせてカテゴライズされてますが、相場はトレードの目的ごとにチャートが分かれているわけではないので、チャートを眺めてるだけでは、上なのか、下なのかわかりません。

そりゃ迷いますよ、だって、何をしたいか決めてないわけだから。

でも安心してください。

相場には「自分が何をしたいか誰か教えてくださ~い」みたいな人がたくさんいるので、それをやめるだけで一段上に上がれます。

「何をしたいか」が具体的なほど、納得度の高いトレードができ、負けても検証のネタになります。

今日のまとめ


相場には”レギュラーな値動き”というものがあります。

たとえば、赤1〇でロングポジションを利確するのはなぜでしょう?

それはおそらく、Wトップになってネックを割れば、逆張り派が参入してきて利益が減る恐れがあるからです。

では、そこにWトップができるとなぜ知ってるのでしょう?

それは、Wトップという値動きが相場の常識になっていて、すべてのトレーダーの頭に刷り込まれているからです。

ある事象をイメージする人が多ければ意思決定され、現実化するというのが値動きの本質です。

どらえもんの、もしもボックスを使って、高値・安値への2回試しではなく、1回試しが常識な世界にしたら、レジスタンスラインへの1回目のアタックのあと、緑〇ネックラインで買われないかもしれません。

なぜなら、緑〇でロングする人は、同じレジスタンスを2回試すというレギュラーな値動きを知っているからこそ、そこで買えるわけなので…

また、こういったレギュラーな値動きを逆手にとる人たちもいます。

青〇以降の値動きは、Wボトムのネックを割っているにも関わらず、Wトップを崩してしまうパターンです。

ダウ理論の目線変更レートであるラス安値を割らなかったからという見方もできますが、レジスタンスの格付けが低いとこうなります。

この動きは、イレギュラーというよりも、ニュアンスとしては「レギュラー返し」に近く、こちらもある意味レギュラーな値動きといえます。

いわゆる常勝組の人たちは、こういったレギュラーやレギュラー返しの値動きのなかから、自らの勝ちパターンをみつけて使っているだけではないでしょうか。

もし、「相場を操作して弱者からお金を巻き上げるなんて理不尽だ!強者を許すな!相場をぶっ壊す!」と徒党を組んで、WトップやWボトムをぶっ壊すような注文一斉に入れ始めたら、そのイレギュラーな値動きに、今まで勝ててた人が勝ちにくくなるかもしれません。

でもまぁ、そんなことをしても、労力とお金、それと貴重な時間を失うだけで、根っこのところで、本人たちが幸せになれるわけではありません。

あと最後に、

自分で決めるのを「当たり前」にすること。

そういう習慣を身につけること。

本当に自分で決めたことは、結果がどうあれ、のちに必ず糧になります。

自分で決める力のない人は、誰かに決めさせられているのに、自分が決めたように錯覚してしまいます。

人は迷うと、言い切る人を信じてしまいます。

そうやって、いつのまにか、誰かの考えの奴隷になります。

それと、理想や目標が高すぎると、現状とのギャップを感じて不幸になります。

理想や目標を現実的に手の届く範囲に設定、それを達成するために、今の自分に何ができるかを具体的に決める。

相場評論家になるわけじゃないので、相場の全部を理解しようなどという考えは捨ててください。

具体的にどんな値動きを狙うのか、そのことに集中して、そこに、今の自分の全部をあてはめてみてください。

そのほうが早く幸せになります。

◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。

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コメント

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  • コメント (10)

    • Lunar K
    • 2019年 8月 14日

    これはとてもええ話やぁ・・・。
    マヨハレさんの動画はちょくちょく見させていただいて。
    たまにズーンと刺さります。

    私はちっとも儲からないのに「いつかは・・・!」で続けていますが。
    どうにもうまくいかなくて落ち込むときに、マヨハレさんの動画で「そっか、もう一度それでやってみよう」と勇気づけられて再スタートしたことが何度かあります。
    感謝しております。

    早く、継続的に資産を増やせるようになるといいのですが・・・。
    自分にとっては、手法云々よりも、きっと、この動画で語られているようなこと、「どこをとりにいくか」の視点が欠けているのではないかと、気づかされました。

      • NoN
      • 2019年 8月 14日

      ぜひぜひ、その視点でやってみてください。吉報をお待ちしております。

    • H
    • 2019年 8月 14日

    いつも素敵な動画をありがとうございます。わたしのポリシーとしてFXに真剣に取り組んで最低1年は迷晴れさんのブログに毎回コメントを書くということを習慣としています。良い時も悪い時も。自分自身へのふり返りやコミットの意味も込めて活用させていただいているのですが、その際、自分へのルールとして相場に関しての質問はできるだけしないようにしようと決めています。迷晴れさんのようなトレーダーへ質問できるという機会は世の中を見渡してもめったにない貴重な機会だと思うのですが、自分の力でがんばれば解決できるようなことを聞いてしまうと、それが癖になってしまいそうなのです。窮地に陥った時に、自分ではなく誰かを頼るような癖はできるだけつけたくなく、できるだけ自分の頭を使ってピンチを切り開く!これこそが人生のだいご味なのかなと感じています。お陰様で自分の負けトレードも全て自分で分析できるようにはなりました。それにつけても、何が参考になるのかと言いますと、相場解説の裏に見え隠れする迷晴れさんの人生観!いつも本当に勉強させていただいています。

      • NoN
      • 2019年 8月 15日

      ネットで調べればすぐにわかることや、自分の考えなしの質問を受けることがあります。そのたび、「この人は何をしてもうまくいかないだろうなぁ」と感じます。そうかと思えば、質問力のとても高い人もいます。

      窮地に陥ったとき、生き残って復活できる力は、やはり自頭力だとボクも思います。

    • 猫チャギラ
    • 2019年 8月 14日

    いつもご教授頂きありがとうございます。今月始めくらいまでは絶不調で全然上手くいかなかったのが、先週辺りから急にやることなすこと当たるようになりました。100pips以上負けてたのも気付いてみたら逆転してました。その要因を考えると今回の動画で言われていたように自分は何をしたいのか、どの波を取っていきたいのかが明確になってきたからなのかと思います。今の自分は週足の片波を狙っていて、その動きを大きく見るために月を把握して下位の日足、4時間足に落とし込んでエントリーポイントを探すというように、やろうとすることが固まりつつあるのでここ最近のいい結果に繋っていると思います。例えば今のドル円なら月足、週足をパッと見た感じでは大分下まで下がってきたように見えてます。このパッと見た目というのも凄く大事だと最近思うようになってきたのですが、月足、週足を見る限り4時間で下に突っ込んだらロングで拾おうとやることが決まり、目星として105.000、104.500を意識して、ここに向けてグッと下げたタイミングを狙ってます。飛び乗った個人をマーケットメーカーが焼く動きに便乗しようという公算です。こうした感じでハッキリ自分のやりたいことを明確にしたトレードを今後も継続していきたいと思います。

      • NoN
      • 2019年 8月 15日

      いい感じじゃないですか~(^_-)-☆何か大事なことを掴んだようですね。

    • M
    • 2019年 8月 15日

    迷晴れさん、いつも素晴らしい動画ありがとうございます。
    迷晴れさんのエピローグにはいつも感心させられます。
    今回の動画も妙に納得してしまい、つい初コメントをさせていただきました。笑

    気に入った動画は毎朝毎晩暇な時に何回も聞いて勉強させていただいております。
    多いものについては既に50回以上聞いてるものもあります。笑
    いつも本当にありがとうございます。

    私は兼業でFX歴もう4年となりますがなかなか勝てず、今まで来てしまいました。
    迷晴れさんの動画も3年前くらいから見てはいましたが、今から振り返れば何となく聞いていただけで、
    具体的な行動をしていなかったから、今のような状況になっているのではと思っております。

    コツコツドカンと負けるパターンが多く、3か月前くらいには資金も枯渇してしまう直前までいき、プライベートも色々ありと、どん底を味わいました。

    何とかしなければと思い、その当時動画で流れてた方の真似をしてFT3を使って週ナビ2年分を一気に勉強しました。
    それ以降は大きく負けることもなく、今のところではありますが月間プラスで推移しています。
    まだ変なところでポジションを持ってしまうクセが抜け切れてはいませんが、何となく勝てるところが掴めてきた気はしています。

    いつもうまくいかない時は、迷晴れさんの動画に戻ることにしています。
    迷ボ62が一番好きで「逆境の時のその起き上がりの時こそ、人の真価が問われる」っていつも自分に言い聞かせて取り組んでいます。笑

    まだ4年分の損を取り戻すには程遠いですが、引き続き勉強させていただきたく、また安定的に勝てるようになった際には御礼のご報告を絶対したいと思いながら、毎日トレードを頑張っています。笑

    いつも本当にありがとうございます。引続き応援しています!

      • NoN
      • 2019年 8月 15日

      初コメありがとうございます!何かを掴みかけている感じがするので、ここで気を抜かずに一気に勝ちパターンに仕上げられるといいですね。

    • すがやん
    • 2019年 8月 18日

    いつも更新ありがとうございます。

    「自分で決めるのを当たり前にする」これは本当に大切だなと思います。そのために今回の「基準足、上位足、エントリータイミング足」のような、自分の判断基準を持つ事が重要ですね。自分で決めるという事は自分で判断するための基準が必要。人生においては直感とフットワークが大事と思っていますが、ことトレード等の再現性が求められる事においては、自己基準はとても大事だと、動画を拝見しながら感じました。

    「全部を理解する必要はない。自分が何をしたいかを明確に」
    当たり前だけど忘れがちな、とても大事な事を改めて気付かせて頂きました。試行錯誤と複雑にする事を混同しないよう、シンプルにシンプルに考え、そこを突き詰めて再現性を見出す。具体的な努力をして具体的な成果に結びつけられるよう頑張りたいと、喝をいてれもらえたような回でした。

      • NoN
      • 2019年 8月 18日

      何をしたいかわからない。=思考停止状態のまま感情に走る。
      何をしたいかわかる=情報を編んで、新たな情報を作り出すことができる。
      この違いは大きいですね。

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