7Oct
【2017.10.2~10.6】週間チャートナビは、ドル円、ユーロドル、ユーロ円の主要三通貨ペアの一週間を振り返ったチャート解説です。
今週の視点
海外では、主流波をimpulse move 、傍流波をCollective moveと呼びますが、波に人の意思が宿っているなら、きっと目標達成意思もあるはずです。
わかりやすいのがトレンド相場で、アップトレンドなら上昇が主流、下降が傍流になり、主流に従うのが順張りになる。
主流は押し目買いで高値更新を狙って利を延ばせるが、傍流は目標達成意思がバラバラに分散していて、利を延ばすのが難しいです。
レンジ相場でも、主流と傍流が分かれることがあって、短期間ながらも、目標達成意思を持つことがあります。
主流波か傍流波かを見極めるのに必要なのはイメージ力。
何が起こるかわからないから何も考えないのと、何が起こるかわからないからパターンを考えておくのとでは雲泥の差です。
ドル円は天井圏内
赤日足水平線の手前に白〇コマ足があって、これがネックラインになっていて、こういうところで止まりやすい。
オレンジ・太ネックラインを基準にプランをたてる。天井グレーゾーン内をトレードしていながらも、赤のようなWトップをイメージしてプランをたてる。
Oct.2(月)Wトップのための先週高値試し
売り目線
赤1:113.00赤水平線は高値試し完了候補のひとつ、上げ止まれば一旦、短期逆張りができる。ただ、すぐに押し目買いが入ってくるのでサクっと貰うやつ。
赤2:赤ボックス綱引きの後、押し目買い失敗からのショート。この下降波がそのままWトップの麓までいくかどうかはわからないので注意。
買い目線
青1:足場のある高値ブレイクアウト。高値試しの最終目標は先週高値だが、途中113.00の赤水平線でも反発する可能性がある。
Oct.3(火)続先週高値試しからWトップ麓まで
売り目線
赤1:先週高値試し達成後は、Wトップの麓まで狙う。高値切下げ→上ヒゲ反発(5分足では行ってこいロウソク)→10分足コマ足(5分足小競り合い)ブレイクでショート。
買い目線
青1:ボトム側勝利からのロング、トップ&ボトムの白ネックラインをブレイク後、下ヒゲ2本で安値を切り上げている。
Oct.4(水)Wトップ麓まで
売り目線
赤1:3日安値(青1)サポートと天井部の綱引き決着を確かめてからショート。目標は今週の節目になっているオレンジ・太ネックライン。
青水平線は1時間チャートで小さなコマ足(白〇)があって、ネックラインになっていて、こういう波の内側で止まることが多い。
買い目線
青1:オレンジ・太ネックラインまで届かなかった。そうなると次の動きは、親子Wトップなど、ネックラインより上で小さな山をつくるかもしれないので、そこまでの「戻し」を狙う。
Oct.5(木)戻り売り
売り目線
赤1.0(1.1):青水平線へ2度の試し失敗を受けてのショート。この波はオレンジ・太ネックラインをブレイクする可能性があった。週末の米雇用統計を控えてか、勢いが足らなかった様子。
買い目線
買えるところはない。
Oct.6(金)米雇用統計
売り目線
赤矢印になれば親子Wトップ形成で売れるが、4日から安値を切り上げているのと、米雇用統計前で、売れるところはなかった。
赤1:米雇用統計でレジスタンスを試した。しっかり上昇勢いが弱まってから売る。
買い目線
青1:高値ブレイク、これは113.00までしか狙えない。
ユーロドル、天井ネックラインと押し安値に挟まれる。
先週、オレンジ・太ネックラインを下抜けたが、1.1700周辺になると、押し安値が控えている。
RSIはダイバージェンスしているが、その手前でも、そうなっているのに安値を切下げている。安値更新率が小さくなっていることに気が付きたい。
Oct.2(月)重要ネックライン反発戻り売り、目標1.1700押し安値。
売り目線
赤1:先週終値窓埋め完了後、先週終値レジスタンスからのショート。いわゆる基本の戻り売りポイント。
買い目線
主流は下落なので、波が転換しない限り買えない。
Oct.3(火)続・目標1.1700までネックライン反発戻り売りと戻し。
売り目線
赤1:前日終値(安値)ブレイクアウト、手前に溜まった買いポジの損切り狙いで目標達成。
買い目線
青1.0(1.1):1.1700で目標に達したので次は「戻し」を狙う。このロングは傍流なので、雲行きが怪しくなったら短期決済を心がける。
Oct.4(水)戻り売り候補
売り目線
赤1:あくまでスキャルピング、3日終値を下抜けないと売れない。
買い目線
青1:戻り売り候補まで、三尊天井が否定されたところからのロング、傍流なので深追いは禁物!
Oct.5(木)1.1700目標の戻り売り
売り目線
赤1.0:前日高値を試しからの高値を切下げショート。
赤1.1:赤1.0と狙いは同じ、こちらはブレクアウト。
買い目線
買えるところはない。
Oct.6(金)米雇用統計
青1:安値サポート試しからの安値切上げロング
ユーロ円は100ピプス幅で右往左往する
天井からの売り圧力と、押し目買いに挟まれ、窒息しそうなチャート。ドル円、ユーロドルともにレンジ傾向なので、ユーロ円は、さらに方向感がつかみにくい。
先週から高値を切り下げているので売り優勢にもみえるが、131.00オレンジ太線より上は買い目線キープで、下がってきたら買おうとしている人もいる。
先週安値を下抜ければ、131.00まで売れるが、グレーゾン100ピプスはカオスなので、無理にユーロ円を選ばなくてもいいと思う。
Oct.2(月)Oct.3(火)Oct.4(水)
3日高値で先週終値を背中に売れそうな感じもするが売りも弱く、レンジ化する可能性が濃厚。わかりやすいレンジブレイク(青1)などあればスキャルできるが、この60ピプスでの押し目買い、戻り売りは難しい。
Oct.5(木)先週高値戻り売り
売り目線
赤1.0:先週終値を背にしたショート、前日高値試しから売るか、ネックライン・ブレイクで売るか(赤1.1)の違い。東京時間・ロンドン初動のフェイク(白〇)に注意。
買い目線
先週終値を上抜くまで買えない。
Oct.6(金)米雇用統計
赤1:高値レジスタンス試しからのショート。
これからの時代は、情報処理力より、情報編集力の高い人材が求められるそうだ。
今まで、優秀な人材とされた情報処理力は、人工知能にとって代わるからだろう。
弁護士や医者といった職業も、過去の判例・症例を即座に検索できる人工知能のほうが優れているに決まっている。
例を挙げると、白が当たり前のものを言ってみて…これに答えるのが情報処理、短時間で何個答えを出せるかが問われる。
白が当たり前だが、黒くしたら面白いものを言ってみて…これが情報編集力、想像力が問われる。
粘着力の弱い接着剤から生まれたポストイットも、これかも。
情報処理力はジグソーパズル型、正解があるので、他人より早く出せるほうが勝ち。
情報編集力はレゴブロック型、パーツは単純だが、組み合わせることでアイデアは無限にある。
レゴは、8つのポッチのある基本ブロックが2個で、24通りの組み合わせ、 3個では、1,060通り、6個では、組み合わせが 915,103,765通りになる。
2020年の大学入試から、情報処理力から情報編集力へ評価をシフトさせるそうだ。
情報処理型の職業は人工知能に、だれでもできる仕事は、仮想通貨の発展で送金コストが下がるので、労働力の安い海外へ流れる。
そうなったら、ホント、情報編集型の仕事しかなくなるかもしれない。
トレードも、ジグソーパズルではなく、レゴブロックと思って取り組んだほうがうまくいく。
ジグソーパズルとみると「完成図を探す」という愚かなことを始めて、曖昧なまま、パズルのピース(情報)だけをひたすら集めてしまう。
レゴブロックとみれば、レジスタンス、サポート、高値切下げ、安値切上げ、Wトップ、Wボトムなどの基本ブロックを定義したら、あとは、どう、組み合わせるかは好きにすればいい。
この好きにするのが情報編集力だが、大事なことは、ブロックを集めすぎないこと。
変わったカタチのブロックまで、いろいろ集めだしたらキリがないし、情報編集を妨げる。普通の基本ブロックだけでいいのだ。
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コメント
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コメント (12)
将来、全世界共通通貨を導入する構想もあるそうですね。
もし実現したらFXは無くなりますね
ボクは、通貨の選択肢が増え、トレードでは通貨ペア数が増えるだけと思ってます。仮想通貨もビットコインを筆頭に、もの凄い数があるので。
ドル円で小額トレード中です。
先週4h足レベルでWトップを作ったので、
今週はネック割れをして下げるのではと考えていました。
月曜に上昇し始めたのを見て、売りか買いか決められず、
微損のトレードを1,2度したあとは様子見でした。
今から振り返れば、Wトップの左の山を作ったのが先週、
今週にもう一つ、wトップの右山となる高値を作りに行くという展開も
十分あり得たことが分かります。
「大きな波が反転するにはそれだけの時間がかかる」の一例ですね。
反転するかどうかはまだわかりませんが。
また週の後半は、水曜、木曜に安値を切り上げ始めたので、
三角持ち合いになり上へのブレイクがあるのではと考えて、
雇用統計後のブレイクに買いで入り、長く持ちすぎて損切になりました。
ひとつのシナリオを描いたあと、そのシナリオがうまく行かなかったときに、
すぐに頭を切り替えて次のシナリオを描くということが、まだ苦手です。
情報編集力、たしかに大事ですね。
美術系の人がやはり強いんでしょうか。
シュールレアリズムとか。
任天堂の初期のゲームを作った人たちの中にも、美大出身の人もいたみたいですし。
限られたリソースで、なるべく広がりのある世界を作る必要があったそうです。
そういう能力を活用するには、心の遊びや余裕を
たっぷり持つのが大事な気がします。
次回の動画も楽しみにしております。
その辺のトレードを録画できたので、今週アップロードしますね。ますます、クリエイティブが問われる時代になりますね。
こんばんは、最終的にはAIに人間は支配されるという説があります。
ただ、それなりに先の未来のことですから、本当にどうなるかは誰もわからないというのが本当だと思います。
ここ100年ほど、宇宙の始まりを数式で表すという問題を物理の天才たちが挑んできましたが、始まりの0.00何秒か前の数式は成立しても、始まりの数式は未だに解明できていません。
宇宙の始まりは過去に確実にあったと思われます。もしそれが無ければ、現在はなぜ今存在するのか?
わけのわからない世界です。
この宇宙の始まりの数式への挑戦はコンピュータでは計算できないそうです。
まさしく創造の世界だからだそうです。
人間には感情がありますが、高度に発達したAIも感情を持つのでしょうか?
感情は、脳の原始的な部分から発せられているそうです。
つまり、本能的な部分です。生物としての本能です。
滅びる肉体を持ち、子孫を残すという使命を持った部分からの派生です。
肉体を持たない、ある意味死という概念がないので、子孫を残す必要がないAIが感情を持つというのは論理的に考えにくいところです。
酵母は生物ですが、物理的に温度を上げたり衝撃を受けたらその命は断たれるでしょうが、基本的には死ぬことはありません。その代わり進化もしません。
一般きな生物は、子孫を進化させるという選択によって、自らの生命を絶つという道を選びました。
これもトレードオフの関係です。
相場をもしAIが支配したらどうなるでしょうか。
彼らは感情を持ちません。
そうなると、相場は動かないということで成立しなくなるのでしょうか?
そうなれば、人間がつけ入る隙が生じるかもしれません。
まさしく禅問答のようです。
これに明快な答えを出せる天才がいたのなら、お目にかかりたいものです。
結局一部のわかったようなことを言っている人がいるだけで、誰も何もわからないということだと思います。
まぁ、こんな高尚なことのようなくだらないことを考えながら、限りある人生を楽しめば良いのではないでしょうか(笑)
AIが普及したらトレードで勝てなくなるとか、仮想通貨が普及したら…とか、極論で人を扇動する人たちがいますが、おっしゃる通り、科学者でも金融の中枢にいるわけでもない一般ピープルが及ぶ分野ではないです。
物事の一面だけを観て、あたかも、それが全部のような気がしても、実際には、その物事に絡んでいる要素のほうが重要だったりもします。
初めまして。
2~3年前から楽しく読まさせていただいておりますが、コメントは初めてです。
宜しくお願いします。
トレードのことではないのですが、よかったらおすすめのFX会社を教えてください。
普段は、FT2などでチャートを眺めているのですが、FT2だとリアルにチャートを見ることができません。
今、SBIと為替ドットコムを使用しているのですが、いまいち、チャートが使いづらくて・・・
YJFXのデモチャートを使ってみると使いやすくて、開設しようとしているのですが、一つ弱点が。
チャートの本数が400本しか出てこないという。そのため15分チャートだと、10日分程度しか表示されないんですよ。
そのために非常に不便です。
下記、2点を満たして、かつ、使いやすいFX会社ってありますでしょうか?
迷晴れさんはどの会社を使用されているのですか?
・各時間足で描画した図形(レジスタンスなど)が他の時間足でも共有される
例えば月足で書いたレジスタンスが1時間足でも共有される
・15分足が過去3ヵ月は最低見れる
ちなみに、よく動画で週足と4時間足チャート、日足と15分足チャートなど被せたものを表示していますが、あれはPCで加工したものですか??
これからも楽しく拝見させていただきます。頑張ってください!(主に動画ですが)
国内・海外ともに使ってますが、中立の立場をとっているのですいません。要件を満たすチャートはメタトレーダーしかありません。これを機会に使ってみてはどうでしょう。
NoN様
こんばんは。KaZです。
今週も『【週ナビ#153】波には生まれ持った宿命がある。』の文字起こしが完了しましたのでご確認ください。
PS
先週は、映画「ホリデイ」をご紹介頂きありがとうございました。たった今観終わって胸が一杯になりました!後半のアマンダが去って1人泣き虫グレアムのシーン…グッときました(笑)ストーリーや構成はもちろんですが、登場人物の心情の揺らぎが驚くほど絶妙な映画だなぁと感服しました(僕が単純なだけかもしれませんが)。やっぱりハッピーエンドは良いですねぇ。ホリデイも確実に僕の記憶に残る映画となりました!!
僕はこれまであまり積極的に映画を観る習慣がなかったので、NoNさんのおかげでFXだけでなく映画についても、これまでの人生のロスを取り戻す勢いです(笑)頻繁でなくて結構ですが、また名作をご紹介頂けるのを楽しみにしておりますm(_ _)m
それでは今週もチャートの荒波へ旅立ちます。ここ最近、お陰様で安定したトレードが続いておりますが、今週も好不調に動じることなく、肉を切らせて骨を断つ精神で生き延びたいと思います(^^)ゞ
字幕協力、いつも有難うございます。
ニューシネマパラダイスと同じイタリア映画ですが、ライフ・イズ・ビューティフルも名作です。
ちょくちょく、映画、紹介しますね。
いつも気付きの多い動画をありがとうございます。
ジグソーパズルではなく、レゴブロックというのは素晴らしい例えですね。
そして、新しいブロックを一つ見つけたときの喜びは大きいです。
~は、こう考えれるんじゃないか、とワクワクが止まりません。
最近テクニカルをあまり意識しなくなりました。
うまくまだ言葉にできないのですが、後ろにある力が働いて、それに線を引いたり、形を見たりするのがテクニカルです。
その本質は、わかりやすく力を表すことで、テクニカルによってレートに力を与えることではないと思います。
ダブルトップができたから下がるのではなくて、下げる圧力がかかって、上昇圧力が負けるから、下がる。
こう考えれば、圧力がかかっている最中に、様々なラインを引いて予想しようとするのは意味がないなと思います。
先日教えていただいた、わからないところはどっちでもいいようにトレードするという言葉を、
私は、下目線だけど、買いも入りやすいから、ギリギリまで狙わないで利益確定をする。もしくは、撤退を速くする。
という意味かと勘違いしていました。
しかし、圧力がかかっている最中のことを言っていたんだ、とようやく気づけました。
つまり推定二番天井だろうと、三尊の右肩だろうと、目線を固定しないでトレードする。
これがどちらでもいいようにという意味だったのです。そして、そのことをカオスと呼んでいたのですね。
以前はダブルトップができたら、すでに目線は下でした。
なので、カオス=レンジ・中断持ち合い・ノイズと捉え
下がるまでの調整に引っかかるなよと言われていると思っていました。
しかし、ダブルトップだけでは、下げ圧力が確定してない状態であると知った今は、押し安値を切るまで
下降、上昇、レンジ、どれもあり得るということが、ようやくわかります。
mayohareさんはチャートパターンだけで目線を決めつけるなといつも忠告してくれていたんですね。
この繊細な気付きができ、本当にうれしいです。ありがとうございます。
話はかわって、動画の中の
黒いと面白いもの。
耳たぶ、ですかね。
相手がどんなに真面目な話をしていても、頭に入ってこないです。
長文失礼しました。
ありがとうございました。
鶏と卵、どちらが先か…ボクも迷ったテーマです。相場は不確実性の世界、より確実に近づこうとすればするほど、逆に遠ざかるものなのかもしれませんね。