26Aug
MT4に標準搭載されている道具で最もよく使われているのは、水平線とトレンドラインではないでしょうか。ボクはこれにフィボナッチリトレースメントを加えていますが、道具ならこれで事足ります。大事なのは、これらの道具を使って何を創造するかだと思います。
今週の視点
もし、「水平線縛り」というルールを作って、チャートに一本も水平線を引けなくしたらどうだろうか。
これは、かなり、トレードしづらくなるでしょうが、水平線を引きすぎて訳がわからなくなっている人には逆療法でいいかもしれません。
水平線が引けなければ、嫌が負うでも、プライスアクションに集中できる。
インジケーターを使わない罫線トレードを、日本では「ライントレード」、海外では「プライスアクション」と呼ぶ。
ライントレードという名称から、ラインがひみつの道具になるようなイメージがあるが、これは違う。
これでは、よくある「MAがゴールデンクロスしたら買い」と、たいして変わらない。
「機能する水平線はどこにひけばいいか」
こう考える人は、ひみつの水平線を探しているだけで、自分で努力してプライスアクションを観るという、最も本質的な部分を見落としてしまっているかもしれない。
「水平線が機能しないことがあるのはなぜか?」
こう考える人は、インジケーターに頼ってはダメといいながら、同じように、水平線というインジケーターに依存してしまっているのかもしれない。
水平線は、プライスアクションを観る道具に過ぎない。これは、水平線に限らず、フィボナッチや移動平均線などすべての道具に言えることです。
道具はあなたが何かを創造するために使うものであって、道具自体が何かしてくれるわけではありません。
機能しやすい水平線に対して確率的な回答はできても、機能するかどうかは、そのときの相場環境次第で、最終的に値動きを確かめてみないとわかりません。
このレートで反発するかもしれない > 値動きをみる > やっぱり反発したからエントリー
こんな流れでエントリーすることを考えると、水平線は〇〇かもしれない程度の目安でしかありません。
仮に、自分のチャートに水平線が引かれてなくても、世界中のトレーダーのチャートに引かれていることで、反転箇所には、Wボトム、ピンバー、ダウ理論の反転サインが必ず出現します。
逆に、これら反転サインが出なければ、たとえ、チャートに水平線が引かれていたとしても意味がないことになります。
機能するか否かなど、水平線を引く前から神経質になららくても、その時がくればわかることです。
ドル円は親子Wボトムに注目。
109.00周辺で4時間足はオレンジ水平線を実体で抜くことができずに強反発、底固いイメージを残して先週が閉じました。逆十字架のような先週足を見ても、売り買いの強弱がつかみにくいのが伺い知れます。
このオレンジ水平線を下に完全にブレイクアウトしない限り、月曜日のレートは最も安いところになります。
先週高値をネックとする親Wボトムのなかに、今週できた子Wボトムを内包しています。オレンジ〇高値を抜くまでは、買うにしても、売られるのを意識しつつということになります。
先週安値を更新するか否かで、戦略が変わってしまいますが、18日と21日のWボトムになったことで、戻り売りに警戒しつつ買い選好となりました。このWボトムを意識できていたかどうかが今週のポイントでした。
ジャクソンホールでのイエレン発言でドル安になったことで高値R2をブレイクできず、現状23日足のハラミ状態になっています。来週、急落後の値動きが落ち着き、買える状態になれば第一目標R2まで狙います。
売り目線
高値を切り下げ、日足終値(=先週終値)赤点線を下抜ければ、安値試しに向けて本格的に売られ始めます。
緑切上げブレイクはすぐにプルバックされるので短命、赤〇ショートは、いわゆるサポレジ転換です。
買い目線
109.50(青水平線)か、急騰後の持ち合いを上にブレイクしたら考えます。高値を切り下げているので買いは考えません。
売り目線
先週安値を更新できなければ、現在地は、最も安いところになるので、売る理由はありません。紫□の小競り合いに売りが勝利して、切上げラインを下抜ければ考え始めます。
買い目線
前日、先週安値で安値を切り上げたので、Wボトム・ネックライン(青水平線)を目指す動きを狙います。
注意点は、前日足終値でのレジスタンス、これをブレイクしてから押し目を買います(青〇)
緑ボックス内は、左にレジされそうな高値が連続している上、値幅30ピプスもないので値幅の確保が難しいところです。下から買えてなければ無理にトレードする必要はありません。
売り目線
ネックライン(青水平線)をブレイクしたので、押したら買います。
押し目候補の水平線がビシっと引けることもありますが、このチャートでは引けません。
それに、水平線があったとしても、それはひとつの要素でしかありません。値動きという「事実」と併せて判断する必要があります。
押し目候補があやふやということが、世界の共通認識だとすれば、逆に、この「あやふやさ」は売りのチャンスともいえます。
これは、テキトーなところで買ってしまうチャレンジャーが現れやすいことを示唆しているので、押し目が失敗しやすくなります。
買い目線
何をもって押し目の成功を見極めるか、これは人それぞれです。そのときの状況によっても変わってきますが、強いサポートがある場合でも、安値更新失敗(Wボトム)は最低条件です。
このチャートのように、サポートが明確でないなら、さらに条件を厳しくしないと見極めることができません。
売り目線
Wボトム(18日+21日)のネックライン(青水平線)を上抜け後、十分深く押しました。先週安値を更新できずWボトムを完成させた局面で売りを考えることはありません。
買い目線
Wボトム(18日+21日)完成からの初押しです。ここが押し目になるかを見極めるのに、青切り下げラインをブレイク+一度売りを受ける(売り手にあきらめさせる)ことを考えます。
買いのイメージとしては、前日足終値でレジされ、緑点線のようなWボトムになったら2番底を買う。ふたつめは、昨日の緑ボックスを上抜け後の押し目買い。3つめは、逆三尊右肩(青〇)から買う=青切り下げラインをブレイクさせた1時間足陽線の押し目買い。
上昇途中、レジスタンスされるところはありますが、先週安値を更新できずに大きなWボトムを完成させた事実が強ければ上昇継続して青ネックラインを抜いていく波になります。
ジャクソンホールに注目が集まっているので、日中トレーダーの仕事はありません。
イエレン発言如何で、4時間足R2をブレイクする可能性がありましたが、明確な金融政策を示さなかったことでドル安となりました。
こういうニュースな値動きでも止まるべきところでは止まりますので、4時間足R2での逆張りや、安値の抜き返しで入ることはできます。
ユーロドルはチャネルブレイクしても高値圏。
オレンジ・チャネルラインをブレイクしてからはジャクソンホール待ちでした。
21(月)チャネルブレイク目前
売り目線
オレンジ・チャネルをブレイクできなければ、再び、チャネル内に潜ることになりますが、4時間足では、安値がチャネル下限に届いていない事実(売りが弱い証拠)があります。
そうなると、マーケット全体で、チャネルブレイクを意識する人が多くなります…にも関わらず、チャネル上限から逆張りショートするチャレンジャーがいます。
確かに、このショート、成功すれば最も高いところから売れます。もし、勝てば革命の英雄になれますが、負ければ命を落とします。
そもそも斜めラインの信頼度は水平線より低く「目安」程度なので、しっかりと値動きで確認する必要があります。
買い目線
赤ボックスの高値切り下げ+赤〇でショートに敗れたポジションを喰っているのが青1からの上昇です。これは抜けるだけの波なので、伸び切ったところで利確します。
22(火)チャネルライン上限へのプルバック
売り目線
今日は、チャネルラインを抜けた波がプルバックする番です。先週始値に水平線はありますが、上げ止まりは赤ネックラインを引いて、チャートフォーメションや値動きで確認します。
買い目線
先週始値水平線をあっさり抜ければ話はべつですが、買うのはチャネルライン上限までプルバックしてからです。
23(水)
売り目線
チャネルライン内に潜るようなことがない限り、売りという選択はありません。
買い目線
チャネル上限タッチで買うのは早いです。波は大きな弧を描いているので、押し目形成に21日から22日の天井部くらい時間がかかるかもしれませんし、チャネルに潜る可能性もあります。
青1は「提灯消し」の値動きで、レンジ内+ブレイクアウトのショートポジションを慌てて買い戻すところを狙えます。すでにチャネルをブレイクしている事実に気づいていれば、絶対に売らないところですが、それでも売ってしまう人がいるので、こういう動きが出ますが、これは「革命家」というよりも、愚かなだけです。
24(木)23日足の押し目買い
売り目線
先週始値水平線で一旦レジスタンスされましたが、チャネルラインはブレイクされているので、意識したいのは23日安値からの押し目買いです。
なので、売れても押し目候補までですが、左にサポートが連続していて売りにくいチャートです。
買い目線
プルバックからの押し目買い(青〇)に失敗すれば、次の動きが出るまで様子見です。すでにジャクソンホール待ちになっている可能性があります。
25(金)ジャクソンホール待ち
売り目線
24日をWトップと意識されている可能性は否めませんが、ジャクソンホールでの要人発言で、どっちにでも転びます。
買い目線
押し目候補が一段下がる「スパイク」で買え(青1)ますが、ジャクソンホールが控えているので、先週始値などで利確しておくほうがいいでしょう。
ユーロ円はチャネルに再び潜る。
黄点線のようなH&Sが成功すれば、下がりやすくなると思ってましたが、そうはなりませんでした。
128.00で安値更新できなければ、買い目線にして、先週高値からの戻り売り候補(半値)まで狙って様子を見ます。
先週高値まで値幅は200ピプスありますが、指向性が弱くカオスしやすいところです。
21(月)128.00ブレイク未遂
売り目線
18日の急騰をみているので、128.00~127.50にかけてのサポート帯が強いことがわかるし、ブレイクしたとは考えにくい。
急騰部が垂直壁なので、赤点線ネックを抜ければスキャルでショートできますが、すぐに安値が切り上げる可能性があります。
買い目線
18日安値からの上昇押し目買い。128.00~127.50のサポート帯が強いことを根拠に安値を切り上げたら(青1)買えます。青1で買えなければ、赤ネック手前三角持ち合いを利用(青2)してもいい、どちらにしても高値(青ネック)までの値幅は期待できる。
22(火)波の半値衝突
売り目線
先週始値周辺は、戻り売り候補、これに対して、18日+21日のWボトムからの押し目買いが衝突しやすいエリア。
18日+21日のWボトムを意識している側なら、売ることよりも、押したところで買いたいはずです。売るならなる押し目候補までの限定です。
買い目線
18日+21日のWボトム、青ネックラインを抜けての押し目買い。一度売りを受けて、安値切上げ(青〇)でロング。このロングが高値更新できうなかったことでレンジ確定。
23(水)先週始値~先週終値のレンジ。
50ピプスレンジ内なのでスキャル対応、21日、22日と安値を切り上げていることに注意。
24(木)三角持合い内部
売り目線
22日高値(赤水平線)でレジスタンスされ、売れるカタチになるか、青切上げラインを下抜けないと売れません。
買い目線
先細りの三角持合いをブレイクするか、せめて、青切上げラインでサポートされないと買いづらい。
25(金)ジャクソンホール会合当日
三角持ち合い、赤水平線をブレイク、緑□のWトップ失敗からのロング(青1)するも129.50に阻まれる。
8月27日まで恵比寿で、キューバ革命の英雄、チェゲバラの写真展が催されているそうです。
チェといえば、ボクの好きな映画のジャンルにロードムービーがあって、なかでも強く印象に残っているのが「モーター・サイクル・ダイアリーズ」です。
この映画は、チェが若き日に、親友とともに南米横断1万キロをおんぼろバイクで走破するストーリーで、チェの旅行記を映画化したものです。
世界的な革命家となる人間の原点が、この旅に凝縮されている。そう思いながら観ると、とても感慨深いものがあります。
チェのように、その時代の代弁者として、絶対的な権力と闘うカリスマの姿は、ボクの憧れでもあります。
私のことを冒険家というのなら、たしかにそうだ。しかし、私は違うタイプの冒険家だ。自分の真理を証明するためなら、命も賭ける冒険家だ。
ただ一人の人間の命は、この地球上で一番豊かな人間の全財産よりも100万倍も価値がある。隣人のために尽くす誇りは、高い所得を得るよりもはるかに大切だ。蓄財できるすべての黄金よりも、はるかに決定的でいつまでも続くのは、人民たちの感謝の念なのである。
キューバ革命に成功したあと、チェは権力の座に座ることなく、ラテンアメリカの革命のためボリビアへ旅立ちます。
永遠の勝利の日まで、祖国か死か。
キューバを離れる際、盟友カストロに残した「別れの手紙」最後の一節です。
カッコよすぎます!
どっかの誰かさんとはエラい違いです。
でも、革命家になったつもりで、天底逆張りするのは禁物です(笑)
ロードムービーを3つ選んでみました。それぞれに趣が違って楽しめます。
◆迷晴れFXの上手な活用法◆
この動画やブログを見るだけでトレードが上達することはありません。
本来の学び場はチャートであり、当コンテンツは【考えるヒント】の気づき場とお考え下さい。自分で仮説をたてて、自分で考えることが勝つコツです。
◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。
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コメント
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コメント (4)
こんにちは、
政治の世界には光と影はあると思いますが、チェ氏は信念の人でしたね。
日本の政治家にどれだけ信念のある人がいるのか?
私たちは、それを見ていかなくてはなりませんね。
信念を持てば、人間は正しいことしか選択しない。
と、信じることにしました。
このエントリーが正しいと考えるとエントリーする。
そのエントリーの根拠が崩れれば、損切りまたはブレークイーブン付近で撤退する。
仮に損切り・撤退後、利益方法に伸びていっても、これは正しい選択と考えます。
ここで損失を受け取らなかったら後日、何倍もの損失を被ることになると考えれば正解だからです。
どんなにテクニカルを追求しても、人間だから判断を誤ります。しかし、そのミスを認めるのは賢明な選択になります。
そのジャッジミスを認めて損失を被ってもその選択によって、いづれ利益をもたらしてくれると考えます。
なぜそう考えるか。
今までの経緯・経験から考えると結局そうなっているからです。
結局、人生は信念に対して正しい結果しか残さないのです。
考えたことや考えていることをその通りに行動することができる人が信念ががの人でしょう。
人は口先だけの人を侮蔑し、信念の人を尊敬する感情を持ちますが、さぁ、自分はどれだけ信念の人になりきれるでしょうか。
トレードでは日々そのことが試されているような気がします。
チェのような革命家になる気はありませんが、信念の人にはなりたいと思います。
その通りですね。「損した」ではなく「学べた」と解釈すべきですね。
起きたことを、どう解釈しようが、本人の自由ですが、その解釈次第で、人生レベルで雲泥の差になっている人を少なからず知っています。
ボク自身も、たいしたレベルじゃありませんが、そのひとりです。
自分ではどうすることもできないレベルで「取り上げられる」ことがありますが、これも「そっちじゃないよ」というメッセージだと思っています。
これは、相場も人生も全く同じです。
NoN様
こんにちは。
【週ナビ#147】の文字起こしが完了しましたのでご確認ください。
PS
NoNさんが紹介されていた『モーターサイクル・ダイアリーズ』を、さっそくamazonプライムで視聴しました。
恥ずかしながら、チェ・ゲバラのことは概要くらいしか知らなかったのですが、この作品を見て彼の大きな信念の始まりに触れらた気がします(^0^)
また、こういう作品を見ると、自分の生き方についても、いつの間にか信念を忘れて些細なことに捕らわれているときがあることに気づかされます。FXでもトレードが手段ではなく目的になってしまっていたり、近視眼になってしまっていたりするときは、こういう作品を観ることは原点に立ち戻ることにも有用だと思いました。
それでは今週も波乗りの準備を始めたいと思います。先ほど入った北朝鮮の速報が気がかりですが…(-_-;
ご協力有難うございます!
北の動き、確かに気になりますね。ボクもチェのことは映画でしか知りませんが、良い映画はこれからも紹介していきますね。地味だけど心に残る映画って好きです。