20May
相場はニュースで動いて、テクニカルで止まるといいます。トランプ大統領の弾劾騒動を受け、今週のドル円はまさにそんな感じでした。
今週の視点
トランプ大統領とロシアは裏で繋がっているとする疑惑、いわゆるロシアゲート。米大統領選挙のときにロシアがトランプ陣営に有利な働きかけをしたことに始まり、先日のFBI長官解任をきっかけに、今回の弾劾騒動となったようです。ドル円はチャネル上限で押し目を入れるだろうと待ち構えてましたが…チャートは別の顔になってしまいました。
今週の視点は、ダブルトップ・ボトムの失敗からのエントリーをご紹介します。波の反転個所でN字波動が崩れ、MやWといったチャートフォーメーションができます。これは、ダブルトップ・ボトムといわれていますが、相場のプライスアクションをN、M、W3つのシンプルなものとすれば、水平線と、ダブルトップ・ボトムだけで十分トレードできるかもしれません。
多くの人がAと考えたプライスで、真逆のBになった場合、その失望感から値が走ります。相場は期待と現実の差が大きいほどによく動くので、そこを狙うのが失敗からのトレードです。その流れが本流でないなら短命ですが、短期間で利益になるので、デイトレードやスキャルピングにはオススメです。
ドル円はトランプ大統領弾劾騒動でチャネル内に潜る。
赤チャネル上限で矢印の動きを待っていましたが、トランプ大統領の弾劾騒動で急落しました。この勢いが落ち着いたのは、上昇波のフィボナッチ61.8%でした。サプライズ・ニュースで勢いよく動き出すと、そのパニックが収まるまで、分足クラスのテクニカルは機能しません。最終的には4時間足や日足クラスの節目、ラウンドナンバー、フィボナッチなどを目安にするといいでしょう。
チャンネルを上抜いた事実を根拠に、押し目候補までの短期ショート、それと、押し目候補からのロングを考えました。候補として最も有力なのが、赤チャネル上限と先週足終値が重合する緑〇周辺です。ここで反発反転すれば、先週足高値を更新する上昇波になる可能性もありました。
赤□は先週足高値でダブルトップとなりネックラインを下抜いたあとの戻り売りと、押し目候補が競り合ったゾーンで、12日足のハラミになりました。このゾーンを下抜けても、113.00サポート+4時間足橙水平線(橙〇部分)も押し目候補ではあるので焦らないことです。
緑〇を最終防衛ラインと見ていた人も多かったはず。これが破られるとチャネル内に潜ってしまうことになり、シナリオを大きく変更せざるを得ません。
15(月)チャネルブレイクからの押し目買い
先週末12日の安値は押し目候補です。これに対して赤〇高値はネックラインを抜いた強者の値なのでレンジ化(赤□)しやすいゾーンです。このレンジ内におけるブルベアの力関係をイーブンとすれば、売りも、買いもアリですが、レンジ上限下限にひきつけ、レートが達してからのトレードのほうが、やりやすいと思います。
1時間足青水平線+先週足終値のダブルサポートを根拠に赤〇で買ってみてもいいでしょう。この位置なら失敗しても損失は微小に限定されます。
緑〇下ヒゲはダブルトップの失敗を示唆しています。1時間足押し目候補ダブルボトム+先週足終値周辺サポートという後押しもあるので買えます。
青〇はスパイクで経済指標と絡んでいますが、レンジで上がらなくなって、一段下の安値にタッチしてからの上昇です。
黄〇周辺は三角持ち合いですが、ダブルトップ崩れとも視えます。黄〇の下ヒゲが失敗のシグナルになっています。
16(火)ダブルトップからの戻り売り
橙ネックラインを下抜いた、強者の値(赤〇)に達すれば、12日足安値まで売り選好で考えます。
緑〇は5分足ではミニレンジになっていて、ダブルボトムを完成させるための押し目買いポイントになっています。これに失敗すれば、ダブルボトム崩れの可能性が高まり、買いポジが解放され(下げりやすく)ます。
黄〇は下降フラッグですが、安値が切りあがったダブルボトムとみることもできます。少し変形ですが、失敗したことで下がりやすくなる理屈は同じことです。
買い目線なら、1時間足青水平線や先週足終値を意識しています。そうすると、15日青〇と16日青〇は同じ意味を持ちます。黄〇で押し目買いが失敗したことで急落、一段下の最終防衛ラインでスパイクな動きをしました。
橙〇は高値1-2-3からなる三尊天井、赤□レンジをブレイクさせる相応しいサイズのフォーメーションになったことでブレイクの条件が整いました。
紫〇も黄〇と同じく、安値切上げ型のダブルボトム失敗とみることができます。
17(水)チャネル上限+先週足終値からのロングのはずが…
赤矢印の値動きを狙ってましたが、トランプ大統領弾劾説が浮上してドル売りが加速しました。赤□のダブルボトムで買いを仕掛けた人も相当数いたのではないでしょうか。NY時間になって、さらにドル売り、円買いが進みましたが、その背景には、テクニカルの期待が裏目に出たことも絡んでいたはずです。
18(木)急落後一発目の戻り売り
今回のようなニュースでの急落は、どこで止まるのかわかりません。なので、むやみな逆張りは大変危険です。買うにしても、せめて5分足レベルのダウ反転(橙〇)は確認したいところです。急落後一発目の戻り売りはフィボナッチ38.2%から入りました。急落後、このフィボナッチ数からの戻り売りは、よくありますが、切上げラインのブレイクを確認する方が間違いないと思います。
この売りが110.50を更新しましたが弱く、戻り売り成功とみなすのは迷うところなので、110.50でサポートされたとみなし、逆張りロング(緑〇)する人も出てくるでしょう。もっと下げると考える人、下がりきって反転すると考える人、調整時間に入ると考える人もいて、見立てがわかれるところなので難しいです。
19(金)急落後の調整期間
急落・急騰は、ある意味、横の時間軸を、縦の値幅がワープする現象です。基本的に、時間軸と値幅はお互いにバランスをとって進行するのもなので、こういうワープが起こっても回帰させるため、19日のような帳尻合わせの時間調整があります。
ユーロドルはチャネル・ブレイク
先週底固めをしたユーロドルは、チャネルをブレイクしました。ドル売りの影響が強く、そのまま日足赤水平線も越えていきました。赤〇でチャネルブレイクがフェイクとなったことで、一旦、2回目の安値試しの動きとなるも失敗、ダブルボトムになったことでチャネルブレイクしやすくなりました。
先週1.08500でダブルボトムになってので上目線で攻めます。まずはチャネル上限を目指しますが、今回はブレイクの可能性があります。16日以降ドル売りの影響が強く、大きな押し目をつけずに上昇していきました。赤□はそれぞれがダブルトップになってもおかしくはなかったところです。
17日足が1.11500周辺の日足赤水平線をブレイクしたところからプルバックしましたが、トランプ弾劾ニュース以降、ドル売りが強いので、どこで上げどまるのかわかりません。むやみな逆張りはせず、売るにしてもせめて短期足の高値切下げは確認したいです。
緑□は例によってブルベアの攻防です。買いが失敗して、一段低い安値からスパイク(橙〇)して上がり始めました。よくわからなければ切下げライン抜け(青〇)を使います。
ユーロ円もリクス回避の円買い
週足高値124.50を頂点とするダブルトップの失敗から上に抜けていきましたが、17日以降はリスク回避の円買い傾向となりました。
赤〇からの売りが強ければダブルトップ完成ですが、これが失敗したことで、上に抜けやすくなりました。16日安値は、レンジをブレイクさせた強者の値なので、下がってくればサポートされます。17日、橙〇手前で小さなダブルボトムをつくりかけましたがトランプ氏のニュースで堕ち始めました。123.00は先週足安値+4時間足橙水平線が重合した最終防衛ラインです。黄□での買いが失敗したことで戻り売りが続きましたが、この123.00では強くスパイクしました。
平日は、ビール代わりに、リンゴ酢を炭酸水で割った特製バーモント・ドリンクを飲んでいます。炭酸の清涼感はビールと変わらず、お酢は健康によく、ダイエットや血圧を下げる効果も期待できそうです。
降圧剤は一旦飲み始めると途中で辞められないといわれていますが、最近の血圧は130と正常値まで下がっています。できれば徐々に降圧剤を飲むのを辞めたいです。
正常血圧は130といわれてきましたが、最近では年齢+90までは正常値という説もでてきました。加齢とともに血圧が少しづつ上昇するのは正常な反応なので、それを無理やり20代の血圧まで下げるのには少々疑問があります。
毎月、医者にいくと診察と投薬で3,000円ほどかかりますし、降圧剤を飲ませ続ける仕組みには、どうも裏もありそうで抵抗があります。
降圧剤には3種類あって、一番よくつかわれているのは血管を拡げる効果のあるものです。ボクが飲んでいるのもコレですが、副作用が結構きついくて、赤ら顔になってボーとしてしまいます。
これ以外に、利尿作用で塩分を輩出するタイプと、心拍数を下げるタイプがありますが、とりあえず、利尿作用の方に変えてもらおうと思っています。
特製バーモント・ドリンクの作り方は、有機リンゴ酢を大匙3杯(お好みで)をウイルキンソン・レモン(レモン味がついてる方がおいしい)で割るだけなので血圧高めの方はお試しください。
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コメント
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コメント (12)
迷晴れさん
こんばんは。私も夜はトレードに集中すべく酒を飲むのをやめました。というとすごいですが、
惰性で飲んでた感じもあったので飲みに行くこともやめて半年以上がたってます。
その代わりに迷晴れさんと同じように炭酸水を飲んでます。笑
今週は結果としてはまったく振るいませんでした。原因は情動トレードもあるんですが、
利を引っ張ることを意識しすぎたような気がします。
チキン利食いはやらない、目標まで取りきる(この目標が現実離れしてたり、根拠が薄い)に
こだわりすぎてトレールの利確に早々に引っかかったり、反転して損切食らったり。
この週末、振り返りやら、検証やらいろいろやってまた来週頑張りたいと思います。
利益を延ばせるところと、そうでないところをどう見分けるか。シンプルに考えれば、やはり1時間足以上のレジサポが必要条件でしょうか。
まいどFXネタではありませんが・・
リンゴ酢と言えば、今から10数年前、家族で車中泊で東北に一週間行ったとき、下北半島の中ほど、道の駅よこはま で試飲したリンゴ酢、おいしかったです。
その後妻は、しばらくの間その会社からリンゴ酢を通販していました。
私自身は、今では何に効くかわからなくなってしまいましたが、クエン酸を溶かして(甘みをつけて)飲んでいます。ちょっと疲労回復効果があるみたいです。
かつては、ミツカン酢のバーモンドドリンクという商品が市販されていたんですが、最近売ってないです。津軽のリンゴでつくったお酢なら間違いないですね。
今週は履歴書とか書いてたりでチャートを見るタイミングを外してしまった事で、実際に入れたところが何ヶ所かありました。
結果としてプラスで今週は終われましたが、利食う事が出来てもその後の読みが甘くて何回か損切りを出してしまった、ダブルトップの見落としもありました。
週末にかけてUSD/JPYがレンジになっていたので比較的分かりやすくなっていたと個人的に思っていました。
ルールを明確にすれば利益を出して逃げられると確信出来たので、メンタルでやられないように、コバンザメを忘れないようにやっていきたいと思います。
来週の開始で相場がどう動くかによっては少し様子見してタイミングを計る必要もありそうです。
にんにく玉本舗のにんにく玉ゴールドはご存知でしょうか?
こちらでも飲み続ける事によって血圧を下げる効果があったり、五十肩の改善、自律神経の調整などといった効果もあります。
私も遺伝で若くからやや血圧が高く、体重を1kg減らせれば適正になると言われていましたが、こちらのにんにく玉を飲み続けていたら正常値付近まで落ちました。
初回費用を除くと一人1ヶ月計算で飲む量によっては2袋程度を考えればちょっと割高になるかもしれませんが、ちょっとした風邪でも薬を飲まずに飲む量を増やすと治癒する事もあると言われています。
色々と効果も期待出来たりと試す価値はあると思いますので、興味があればお試しください。
血圧の薬は一度飲むと死ぬまで飲み続けなければならないと言われていますが、前の職場にいた人の旦那さんは途中から飲まなくなって数年経っても問題なかったと言っていました。
こういった薬は飲まないに越した事はないですね。私の親も飲み始めてしまったので私は何とかして飲みたくないのが本音です。
血圧が高いと首回りがだるいとか頭痛がしたりと変な兆候があります。
クスリはリスクというくらいですから、続けても大丈夫なものなんてないですよね。ニンニクも身体に良いと聞きます。情報有難うございます。
夜間トレードの失敗を晩酌のせいにしていましたが以前NONさんがおっしゃっておられた、トレードのシナリオを作る。上げ下げを予想するのではなく事実を踏まえて行動する。このことを腹に落としておけば、泥酔は問題外ですけど、晩酌はありかなと思い精進しています。ハハハハハ
行き当たりバッタリは、間違いなく、行き倒れになりますね。シナリオで腹積もりしておくのはホント大事です。
いつも有意義な解説ありがとうございます。毎週欠かさずyoutube共に拝見しております。
今回、初めてコメントを書かせていただきました。というのも、
よく解説に出てきます『強者の値』(漢字が間違っていましたらすいません)なのですが、正直、この価格帯が正確に判断できれば、どの相場も読み解けていけるように感じております。
その『強者の値』なのですが、この価格帯は、前回高値、安値を抜いた起点となる箇所と解釈していますが、たまに、解説を聞いていましたら、ここがその価格?と私が判断した価格と違う時がございます。
その『強者の値』を迷晴れさんレベルまでマスターしてみたいのですが、参考になる動画はございますでしょうか?
もし、機会があれば、その『強者の値』に特化した動画も観てみたいです。(すいません、あつかましくて^^;)
それでは、今後も動画や解説を楽しみにしております!
基本的に高安を抜いた起点という定義ですが、意識されているプライスをブレイクさせた値ともいえます。なので、強者の値をブレイクさせたプライスも強者の値になります。
今日も解説をありがとうございます
今日のユーロ円では日足のろうそく切り替えに伴い1時間足でダブルトップが失敗して上昇しました
ろうそくの切り替え時の下位足のパターンはフラッグだけじゃないのですね
今日のユーロドルは日足のろうそく切り替えに伴って下降フラッグを作って上昇しました
ダブルトップ失敗と見ることもできますね
どちらも日足が上昇途中で節の付近でした ダブルトップの形になったので下げるのかと思っていました
私はダブルボトムの成功を前提としたロングでエントリーしているのですが、(これしかできないのです)
ダブルトップ失敗でロングすることもできるのですね どうしよう・・・凄いです
〇〇失敗という考え方は、結構、使えます。参考になれば幸いです。