8Apr
強く見えるプライスも、実は然程意味のないものもあります。プライスの重要度、その違いを知るには、上位足チャートから情報を得るようにします。
今週の視点
プライスには、それぞれの重要度に違いがあります。意味のある重要なプライスでは、必然的に多くのトレーダーが注目してアクションを起こしてきます。
トレンド中なら、アップトレンドは、高値を更新した安値、ダウントレンドは、安値を更新した高値が重要です。ただ、相場にはトレンド以外にも、いろいろな節目があって、それぞれに、ブレイクさせたプライスが存在します。
節目の持つ意味合いによって、プライスの重要度は変わります。潮流を大きく変えるような節目を破った英雄的プライスなら、そこが機能しなくなるまで、しばらく、語り継がれます。英雄的プライスは、大きな時間足の節目に絡んでいることが多いです。
5分足などの短期足は、日足基準のトレーダーからみれば、ただのノイズであって、とるに足らない値動きになります。しかし、5分足スケールの世界に限定してトレードするなら、その中で、重要な役割を持つ値段もあります。
日足スケールでトレードするなら5分足は見なくても構いませんが、5分足スケールでトレードするなら、日足スケールでのチャート分析は必要です。つまり、短期足になるほど、上位足のスケールも合わせ見ないといけないことになります。
5分足だけみて、空いた時間に、サクっと抜く。
よく耳にするフレーズですが、確かに、上位足を一切みないでも、影響を受けたら、あきらめて潔く損切りすると覚悟を決めればできるかもしれません。
会社から帰宅後のスキマ時間でトレードするとなると、細かいチャンスを5分足などで拾いたくなります。それはそれで構わないのですが、いつ、どこで、誰が、何をしてきそうなのか。上位足トレーダーの仕掛けそうなポイントをシナリオに描いておかないと、ボクは怖くてトレードできません。
ドル円、日足押し目候補110円安値試し。
今週は日足押し目候補の110円を試す(Wボトム)、あるいは、安値1からの上昇波押し目買いの続きで、一旦、週足高値112円付近を試すか。結果は、緑丸内でブルベアが綱引きしてから安値試しの動きになりました。
週明け、このまま1時間足上昇トレンド(青点線)からの押し目買いで一旦、週足高値を試すか、あるいは、ここから、下落して日足押し目候補(110円)を試すか。
日足レベルのWボトムをつくりに下がり始めるというシナリオを持てば、緑□で、慌ててロングすることはありません。週足高値を目指す動きが少し起こっていますが、ラウンドナンバー115.50が真上にあり、ロングするにしても、値幅も小さいです。
1時間足上昇トレンド(青点線)安値+先週足終値を崩して、日足押し目候補を目指す動きになったのは、4時間足レベルの戻り売りと絡んでいたからだと考えられます。日足押し目候補付近には、4時間足より強い買いが潜んでいますが、そこまでは、短期足ダウ反転サインに注意しながら、ポジションをキープすることもできます。
緑□部分は強者の値+合戦跡もあり、こういう値は、後々、意識されます。
安値2からの上昇波が高値3でレジスタンスされて、さらに、安値4が確定すればレンジ確定です。上下に引いた青ラインの間はレンジ対応になります。来週以降、このレンジを上下どちらにブレイクするかは、神のみぞ知るです。
3(月)1時間足押し目買い 対 4時間足戻り売り
週足高値を一旦、目指すのか、あるいは、日足押し目候補のある週足安値を目指すのか、前述しているように、ブルベアの合戦が起こる可能性が高いエリアです。黄〇のような動きを視て売りたくなるかもしれませんが、ここは一旦、買いを受け、もう買われないと判断できるところから売るのが安全です。
RN11.50を背中に、高値を切下げている3回目の高値か、あるいは、大きな陰線が出たあとから売れます。緑□をブレイクしても、1時間足上昇トレンド(青点線)の安値でのサポートが考えられますが、4時間足戻り売りの延長線上にあって日足押し目候補を試すシナリオ通りなら、1時間足安値を崩せる可能性が高いので、分足の上目線になるまでポジションをキープする選択もできます。
4(火)日足押し目買い候補付近
目標手前で安値を切上始めることはよくあります。さらに、今回は、日足レベルの話なので、目標プライス110円と20~30ピプス離れていても普通です。
サポートされれば、今度は買いの番ですが、ある程度、上昇すれば、先ほどの強者の値からの下降波戻り売りが想定されます。買うならなるべく安いところから買ってしまいましょう。青〇なら、切下げラインを抜け、試し、さらにはRN110.50を背に買えます。
5(水)兵どもが夢の跡
安値4が日足チャートでのWボトム2番目の底となるかどうかは、まだ決定的ではありません。ただ、日足チャートで見れば安値圏にいることには変わりないので、日足押し目買い候補に近づくほどに買われる確率は上がります。また、5日にはADP雇用統計、週末には米雇用統計も控えていますので、本格的に買われる材料待ちといった見方もできます。
買いならRN110.50を背中に買っていくか、ADP雇用統計発表前ですが、押し目を拾っていくかになります。ADPの結果がとてもよかったことで急騰しました。
青ラインの強者の値は、意味のあるプライスなので、強力なレジスタンスとして機能します。指標がらみの強い上昇を止めたのも、この強者の値でしたので、そうとわかっていれば逆張りもできます。
これに対して、RN110.50付近にある青1の安値は、黄レンジをブレイクさせたプライスではありますが、青ラインの強者の値をブレイクさせることができませんでしたので、落ちてきたときのサポート力は弱いものになりました。
6(木)レンジ戦略
5日の高値が確定して、4日の安値が抜けなければ、暫くレンジ入りです。レンジの戦略は、レンジ内のミニトレンドを追うか、なるべく高いところや安いところから、逆張りしてしまうかです。
逆張りのメリットは、損切がすぐ近くにおけることなので、青〇のような、何度か下を試してダメだったところからチャレンジで買ってみるのもいいと思います。ネックラインを上抜けてませんが、損切りを直下に置けます。ある程度、上昇してしまうと、今度は、買いにくくなります。
7(金)ミサイル発射と米雇用統計
この日は、米国の雇用統計を控えていましたが、午前10時頃、米軍のシリア攻撃で急落、さらに、米国雇用統計は悪い数字でしたが、ミサイルも雇用統計も110円を破ることはできませんでした。
雇用統計を控えた夕刻、緑枠のようなところでトレードするのは避けた方がいいでしょう。波が衝突するエリアでもありますが、大きく動く可能性が低いからです。
ユーロドルは押し目候補で横ばいノートレード
先週、週足戻り売り候補から売られた流れが続いています。
青↗のような動きになれば買おうか考えていましたが、50ピプスレンジが延々と続いてしまった。
買うなら、青枠から逆張りするか、緑レンジをブレイクしてからですが、徐々に高値を切下げていて、上値が重い感じになっていました。結局、ブレイクは金曜日になってしまいました。
ユーロ円は118円を週足がブレイク
週足戻り売りに対して、日足押し目候補(118.00)が破られた体になりました。
下落目標として118円を想定しました。結果を見ると、週足は118円をブレイクして117.50まで落ちました。米国のミサイル攻撃という事態もあって例外的とも見れますが、チャートは安値を更新しましたので、来週以降、さらにユーロが売られることも想定されます。
3(月)ダウントレンド
流れで戻り売りを考えます。119円でレジスタンスされても、4時間足逆三尊右肩ラインでサポートされるかもしれません。一旦、買いを受けて上がらないことを赤〇で確認してからなら売れます。
4(火)日足押し目候補118円到達
118円は日足の押し目候補ですが、日足という大きな時間足なので、多少のブレが発生します。日足をみても、大きな下ヒゲをだしているのは反発の証拠です。この時点では、サポートが強いと判断していました。
トレンド転換は短期足から起こるので、5分足が上目線になるまで戻り売りしていけばいいでしょう。買いのタイミングとしては青○になります。
5(水)下降波戻り売り
下降波の戻り売り候補はいくつかあります。黄〇で売るのも間違ってないですが、失敗したら、すぐに損切して、青〇でドテンすれば、負け分を相殺できます。赤〇は手前にレンジをつくっているので入りやすいですが、あまりに早朝すぎては無理ですね。
6(木)安値試し
朝の時間帯は、波の衝突地帯なのでスルー。レンジは要人発言で急落してしまいました。6日の高安が更新できないということでレンジ突入です。
7(金)三角持ち合い
三角持ち合いになってしまったので、どちらかに抜けるまでは、様子を見るのがいいでしょう。
さくらの季節になりました。
子供の頃住んでいたマンモス団地の街は、桜並木が有名で4月の今頃には、毎年、桜まつりが催されました。
当時は、子供の数も滅茶苦茶多くて、団地前の芝生では、いつも誰かが遊んでいました。
ボクは、アニメ「団地ともお」をリアルで体験した世代です。
いまでは、高齢者と出稼ぎ外国人の街になり、芝生で遊ぶ子供の姿も見られなくなりました。時代の流れを感じます。
この間、久しぶりに帰省したら、切られて切り株になってしまった桜の大木に出会いました。
ソメイヨシノの寿命は60年といいます。そろそろ、そういう時期なのかもしれませんね。
花見シーズン真っ盛りですが、さくらの根元の土が固くなると、それだけ、木が弱るそうです。なるべく、気遣ってあげて、できるだけ長生きしてほしいものです。
ボクの住んでいた街も、あと10年もすれば、親世代が寿命を全うして、再開発が進むはず。そうなればまた、若い親世代が移住する新しい街として、生まれかわるでしょう。
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コメント
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コメント (13)
いつもありがとうございます。毎週末、答え合わせのつもりで、週ナビを楽しみに土曜の夕方を待っております。
3月でFXはじめて7ケ月ですがようやくプラスになりました。
これも迷晴さんのおかげです。ありがとうございます。
さて、2つ質問です。
1つ目
利確のタイミングなんですが、記事の中のドル円の6日の青○で私もロングしていたんですが、
どこで利確したらよかったのでしょうか?
目標は111円に置いていたんですが30pipで利確してしまいました。
小さなレンジを作るまで様子を見たほうが良かったのか?と思ったりしましたが、
もったいないお化けが急かして少し下がってきたところで利確してしまいました。
迷晴さんならどこに利確目標を持ち、どのように対応しましたでしょうか?
2つ目
ドル円なんですが、7日雇用統計の後、全戻しになってロングのエントリータイミングを狙っておりましたが
早すぎて入れませんでした。
迷晴さん的にはエントリーの余地がありましたでしょうか?
よろしくお願いいたします。
1つ目、利確に正解はないですが、適当なところで良かったのではないでしょうか。そこで利確するか、堪えるか、これは個人の判断なのでどちらでも構わないと思います。ボクの場合は、短期足の値動きを視て判断しています。
2つ目、今回の雇用統計はトレードしておりません。見れていれば、一番安いところから切り上げたところを狙うと思います。
いつも素晴らしい動画を提供していただきありがとうございます。
初めてコメントさせていただきます。
FX初めて3ヶ月でまだ実戦経験なしの新入りで、今は過去チャートとデモトレードで修行中です。
そして質問なのですが・・・
今回の動画、過去の動画でもそうなのですが~時間足レベルの波、というのが自分の中で理解できず悩んでいます。
今回の動画で言うと、1時間足レベルの押し目買いと4時間足の戻り売りが攻防する場面です。
何をもって4時間足の波なのか1時間足波なのか判断が分かりません。
自分自身で攻防するであろうポイントはある程度予測できるようになってきたのですが攻防する時間足の大きさが動画と違
うことがあります。
時間足ごとの波の把握が出来ていないのかなと悩んでいます。
よろしくお願いします。
まず、波のサイズと時間足に厳密な定義はありません。波には確かにサイズが存在するので、それを便宜上〇〇時間足の波と呼んでいるだけです。チャートをみてA波とB波の大小比較ができれば問題ありません。
お忙しいところ返信して頂きありがとうございます!
なんかすっきりしました!
ありがとうございました。
まよ晴れさんはじめまして。
勝手ながらいつもお世話になっております。
そろそろFx を始めて半年になるものですが
FT3の方で検証をがんばる毎日です。^^;
ひとつ質問なのですが、
私は上位足、下位足の水平線を主に相場環境をみており、
重要視しているポイントにどこに決済+損切が入るかなということを考えています
1時間足ネックライン下に損切がたまっているのではないかなと思い、
そのラインを5分足実線で超え、サポートされるそぶりがあればエントリーしているのですが
どうもその部分が1時間足形成時にはひげとなり、ネックでサポート(レジスタンス)される形になり、上昇(下降)していきます。
私が気になるポイントはじゃあどこでエントリーするの?ということではなく
大衆が損切、決済するポイント(その時)は1時間足が形成されてからなの?
ということです。
エントリーよりも損切・決済を重要視しているトレーダーのほうが多いように私は思います。
(勝手な判断ですが。。間違ってたらすみません)
もしも1時間足のローソク足が形成されるまで待つということで考えた場合、
形成されるときにはかなりの損失になってしまったということが起こると思います
ならばやはり、損切・決済する上で大切なのは水平ライン(プライス)なんじゃないかなあと
思っているのですが、
なぜネックラインをしっかりと抜けたのにもかかわらずローソク足形成時にはひげとなるのでしょうか?
まよ晴れさんの意見を聞かせていただきたいです。
よろしくお願いします。
あ、続けさまで申し訳ございません。
説明がへたくそなものでうまく伝わらないかもしれませんので
画像も一応取ってありますので
添えたいと思いますが、
添え方がわからないので教えていただけるとありがたいです。
お手数おかけして申し訳ございません^^;
ブログの右サイドバー下に”迷晴れボックス”というバナーがあります。ここからなら画像添付できるので、よろしくお願いします。
NoNさん、お久しぶりです。五香のはるです。
こちらの桜は今年は開花が遅くて今が満開という感じです。
転居してきて、初めて見た時は、木の大きさに圧倒されて、すごく驚きました。
市内に見事な桜並木がいくつもあって、あちこちで楽しませていただいてます。
NoNさんは、この桜の木と一緒に育ったのですね。
トレードの方は、2月ごろから日経先物はほとんど動かないことが多いので、トレード回数がめっきり減りました。
ノートレードの日が続くことがあって、winapusが完成しそうだったのに消えてしまいそうで、もどかしい感じです。
これも相場の環境認識トレーニングと思って過ごしています。
はるさん、お久しぶりです。桜まつりのことを書いたので、連絡くるかな…と、秘かに期待してました。
ボクが子供の頃は、桜並木の両際に、五香まで露店がズラリと並んでいました。ボクは「飴抜き」が好きでした。薄い飴に絵が描いてあって、それを口の中で溶かしながら絵の部分だけ抜くと、商品が貰えるというものです。
いつもは4月上旬が満開ですが、今年は遅いですね。
こんにちは。
桜が満開です。
私の住んでいる場所から車で10分位の距離に手賀沼と常磐平があります
どちらも桜の名所なので見に行きました。
子供のころは千鳥ヶ淵か新宿御苑に桜を見に行っていました
結婚してこの町に引っ越してからは上野が定番でした
手賀沼と常磐平、どちらも市が開発した地区なので見事に整備されていて感動しました
常磐平は少し散り始めていました 桜は散り始めに香るのです
控え目なコロンのように繊細で風が吹くと消えてしまいます
桜通りを歩いていると幸せな気持ちになりました
ボクの住んでた街は常盤平です(^^♪
手賀沼や利根川もよく自転車で遊びに行きました。
そうなんですね。
私の住む町は江戸時代に参勤交代の宿場町として栄えました
常磐もは古い町と聞きますがとても美しい町ですね
今でもファミリー層がいるようです
小学生が集団下校する姿を見かけました
手賀沼は沼というより湖の脇に並ぶ桜
常磐平は住宅街の桜 どちらも美しいです
これからは毎年見に行きたいと思います.