5Sep
週刊チャートナビ(2020.08.31~2020.09.04)は、ドル円、ユーロドル、ユーロ円の主要三通貨ペアの一週間を振り返ったチャート考察です。
ドル円
今週の見通し
共通認識
- 7月安値+19年安値からの買い(7月陰線終値は106円サポート)vs.強者の高値107.24戻り売りの戦い。
- 4時間UCH安値と8月仮安値の三角地帯でカオス化するかも。
売り手の材料
- 安倍ショックによる円買い。
- 4時間UCH安値を週足陰線終値がブレイク。
買い手の材料
- 安倍のショックでも8月仮安値は未更新。
- 強者の高値107.24下降波はらみ内で7月安値から安値切上げ。
- 8月仮高安レンジ
TR上段㊤:7月高値
TR中段:8月仮高安
TR下段㊦:7月安値
4時間足ベアの視点:円高継続シナリオ。金曜陰線戻り売りが8月安値を更新後、7月安値を目指す流れをショート。
4時間足ブルの視点:円高が先週安値で下げ止まるシナリオ、4時間UCHミドルを目指す流れをロング。シナリオBはこのまま7月安値まで売られサポート後にロング。
今週の値動き
先週金曜安倍のショックによる暴落から円高傾向が続くのかが見極めポイントだった。
- 31月曜、先週安値を:更新せず半値を戻す。
- 01火曜、半値戻り目から売られたが弱く安値切上げ。
- 02水曜、61.8%戻り目まで上昇。
- 03木曜、オーバーシュートしたが戻り売りで106円まで売られる。
- 04金曜、米雇用統計で急騰後、106.5×1時間UCH高値でレジされた。
毎日の見通し
08/31月曜
- 安倍のショックによる円高が継続するかに注視!
- 先週安値で下げ止まれば、金曜高安170ピプスが巨大なはらみになる。
1時間足ベアの視点:円高継続シナリオで金曜大陰線の戻り売り。戻り目候補は4時間UCH安値裏周辺。先週安値更新を注視!106円まで一気に戻す可能性もある。
1時間足ブルの視点:円高一服シナリオ。先週安値Wボトム確認後に金曜大陰線半値戻し106.0付近まで戻りロング。
09/01火曜
- 安倍ショック急落の半値付近106.0まで戻した。
- 7月陰線はらみ足確定、8月足は106円付近でほぼ同時線、106円サポートが意識されそう。
1時間足ベアの視点:安倍ショック急落半値106.0付近戻り売り。106.0へ2回目の上値試しからショートできるが4時間UCH安値サポートに注意!
1時間足ブルの視点:安倍ショック急落半値106.0戻り売り崩れ(高値106.0上抜けor4時間UCH安値サポ)で先週金曜高値を目安に106.5までロング。
09/02水曜
金曜大陰線半値戻し106円レジとパウエル安値サポでレンジ化。
1時間足ベアの視点:106.0レジからパウエル安値までショート、下抜けば金曜安値までポジ保有。
1時間足ブルの視点:先週安値からの安値切上げ根拠に、106.0ブレイクで金曜高値目安に106.5までロング。パウエル安値を試してから上げ始める可能性もある。
09/03木曜
金曜大陰線半値戻り目106.0付近を上に抜いたが61.8%戻り目でレジスタンス。
1時間足ベアの視点:金曜大陰線61.8%戻り売り。前日高値への上値試しから106.0×4時間UCH安値までショート。
1時間足ブルの視点:金曜安値上昇波押し目買い。106.0×4時間UCH安値から前日高値までロング、上抜けば106.5までポジ保有。
09/04金曜 米雇用統計
- 106.5でスパイクしたが、水曜高値+金曜大陰線61.8%戻り売りのカタチになって106.0まで売られる。
- 金曜安値上昇トレンドは継続中。
- 雇用統計は先週金曜陰線高安の範囲で対応。
1時間足ベアの視点:前日のピンバー(106.5強反発)を根拠に水曜高値への上値試しからショート、106.0を割れば1時間UCH安値まで狙う。
1時間足ブルの視点:金曜安値上昇トレンド押し目買い。106.0×4時間UCH安値×1時間UCHミドルのサポートで水曜高値抜け期待ロング。
毎日の値動き
08/31月曜
東京初動、1時間sma21まで急騰後、黄1で2回目の上値試しがあったがキリ番目前でショートは見送り。
続いて、先週安値への下押しからの1時間sma21×105.5ブレイクで青1ロング、4時間UCH安値裏レジを突破。
NY初動、金曜急落半値戻し付近106.0でアウト。
09/01火曜
東京時間、金曜急落半値戻し106.0高値切下げで赤1戻り売り、先週安値2番底狙いはパウエル安値サポートでアウト。
ロンドン初動、パウエル安値抜け期待で赤2戻り売り、パウエル安値の強反発で微損。
09/02水曜
東京時間、106.0を4時間足陽線終値がブレイクしたが前日高値目前で静観。
ロンドン初動、前日高値を4時間足終値ブレイク、NY初動、青1押し目買い、106.5まで狙うも買い手フォローがつかずMトップでアウト、うっかり金曜大陰線61.8%の戻り目を見落としていた。
09/03木曜
東京時間、金曜陰線61.8%戻り目(前日高値)×1時間UCH高値でMmトップ待ち。
NY初動、前日高値をブレイクして106.5で強反発。4時間陽線終値が1時間UCH高値でレジスタンスされた事実から高値抜けフェイクを疑う。
前日高値レジサポ転換失敗で赤1ショート、高値掴み組のロスカットで急落、106.0×1時間UCHミドルでアウト。
09/04金曜
東京・ロンドン時間は米雇用統計待ち。
NY時間、雇用統計で急騰、水曜高値抜け黄1ロングは106.5が近く見送り。106.5×1時間UCH高値反発から赤1ショート、水曜高値の押し目形成でアウト。
ユーロドル
今週の見通し
共通認識
- 7月高値1.190レジスタンスと日足レベルの押し目買いの戦い。
- 4時間UCH安値とラス押し安値1.170の三角地帯でカオス化するかも。
売り手の材料
- 先週陽線終値は8月高値を更新できずに7月高値1.190でレジスタンス。
- 7月高値は週足終値レベルで更新してない。
- 7月大陽線に対し8月足が「宵の明星」で売りのサインになるかも。
- 本格的に売られるのは4時間DCH安値割れから、ラス押し安値1.170が買い手の最終防衛ライン。
買い手の材料
- 4時間UCHのなか日足sma21が絡んだ押し目候補。
- ラス押し安値1.170からの安値切上げ。
- 先週安値にボックスを形成。
TR上段㊤:18年高値ネックライン
TR中段:8月仮高安
TR下段㊦:7月陽線半値押し目
4時間足ベアの視点:7月高値付近で上げ止まるシナリオ。先週安値ボックス×4時間UCH安値を割ると売りやすくなるが、最後の砦として8月仮安値1.170にも警戒!
4時間足ブルの視点:上昇トレンド押し目買いシナリオ。押し目は先週安値ボックスを足場に1.180×4時間UCH安値反発が使えそう、先週安値を割ると売られやすくなるので注意!
今週の値動き
先週安値ブロックを足場にした上昇波途中スタート。
- 31月曜、8月仮高値まで買われて8月高値確定させた。
- 01火曜、8月高値を一時的にブレイクしたが、ロング利確+8月高値上の高値掴み組のロスカットで急落して日足は上髭ピンバーになった。
- 02水曜、前日ピンバーが意識されたのか、金曜安値上昇波半値+61.8%押し目候補をブレイク、金曜強者の安値手前まで押された。
- 03木曜、さらに戻り売りされて強者の安値×4時間UCH安値を強襲、強反発で日足は下髭ピンバーになった。
- 04金曜、米雇用統計で前日安値を強襲して反転、4時間UCH安値や日足sma21サポートの影響もあってか、先週安値ボックス安値で支えられた。
毎日の見通し
08/31月曜
先週安値ボックスが8月高値更新の足がかりとなるか。
1時間足ベアの視点:先週安値ボックスへの下押しをショート。先週高値で上げ止まれば、1時間sma21割れで押し目Nボックス(1.185と強者の安値1.181)までショート。このままの勢いで8月仮高値付近まで買われれレジされれば売りを考える。
1時間足ブルの視点:先週安値ボックスを足場に押し目買い。ボックスへの下押し(1.185と強者の安値1.181)からロング。このままの勢いなら先週高値抜けで1.195までロング。
09/01火曜
- 上昇モメンタムが強く先週安値ボックスへの下押しなく先週高値を更新して8月仮高値まで上昇。
- 8月陽線終値は1.190レジスタンス。
- 金曜安値サポと8月高値レジの戦いになるか?
1時間足ベアの視点:8月高値Mトップ狙い。8月高値で上げ止まれば金曜安値上昇波の押し目買いに警戒しつつ金曜強者の安値×4時間UCH安値を目安にショート。
1時間足ブルの視点:金曜安値からの上昇波押し目買いの続き。先週高値への下押しから8月高値への2回目の上値試しをロング。一旦上昇ペースが崩れても金曜安値上昇波の押し目買いがある。
09/02水曜
- 8月高値を上抜いた直後の急落で上昇ペースが崩れ、前日は陰線上髭ピンバー。
- 金曜安値点上昇波の半値押し目+7月高値まで売られた。
1時間足ベアの視点:金曜安値上昇波の半値押し目買いを受けて8月高値付近三尊右肩でショート。前日安値の押し目崩れで月曜安値61.8%押し目も割れば、先週ボックス高値1.185までショート。
1時間足ブルの視点:金曜安値上昇波の半値押し目買い、前日安値×4時間sma21から8月高値までロング。月曜安値61.8%押し目へのスパイク反転に注意。
09/03木曜
金曜安値強者の安値までほぼ全戻しされた。
1時間足ベアの視点:前日陰線戻り売り。1時間sma21か月曜安値裏から金曜強者の安値×4時間UCH安値までショート。
1時間足ブルの視点:先週安値ブロックを足場に押し目買い。金曜強者の安値×4時間UCH安値への2回目の下値試しから下降波戻り売りエリアまでロング。
09/04金曜 米雇用統計
金曜強者の安値×4時間UCH安値の強反発で前日は下髭ピンバー。
1時間足ベアの視点:火-木下降波戻り売り、Nボックスから4時間UCH安値までショート。
1時間足ブルの視点:先週ブロック最終押し目候補の先週金曜強者の安値×4時間UCH安値への下押しでロング、火-木下降波半値戻し1.190辺りまで狙う。
毎日の値動き
08/31月曜
東京時間、先週高値でMmトップ完成、1時間sma21を割る前だが、直前の上髭もあってMmトップで赤1ショート、ロンドン時間、よくわからない安値(21日大陰線高値の見落とし)で反発、1.190を上抜き返して撤退。
NY時間、先週高値上抜けで青1ロング、8月仮高値でアウト。
09/01火曜
東京時間、先週高値への弱い下押しから黄1で高値抜けしたが8月高値目前で見送り、その後、8月高値ブレイクで青1ロング、1.2000アウト。
一応、8月高値を上抜いたが上値追いはしない。9月初日なので日足が上髭になると、ロング利確+逆張り+高値掴み組ロスカットで下落する可能性がある。
NY時間、1.2000赤1ピンバー出現!これをサインに金曜安値上昇波押し目候補までショート、ミニWボトムでレッグ1半決済、レッグ2は先週高値でOCOアウト。
09/02水曜
ロンドン初動、金曜安値上昇波押し目崩れ。50.0-61.8%押し目の値幅がなかったので61.8%崩れで赤1ショート、NY初動、1.185を抜けずにアウト。
09/03木曜
東京時間、1.185で赤1戻り売り、前日安値を更新、金曜強者の安値を更新、1.180×4時間UCH安値でアウト。
ロンドン初動、金曜強者の強者の安値裏タッチ売りを構えたが、4時間UCH安値+先週ボックス安値サポートを警戒して1時間sma21Mトップでの黄1戻り売りは見送り。
NY時間、安値切上げWボトムを4時間UCH安値サポートとみて青1ロング、1.185レジでアウト。
09/04金曜
東京・ロンドン時間は米雇用統計待ち。
米雇用統計で急落、4時間UCH安値下抜けをアンダーシュートとみて、先週安値ボックス安値反発で青1ロング、4時間UCH安値裏で半決済、残りは1.185でアウト。
ユーロ円
今週の見通し
共通認識
- 3週前はらみ足+2本確定
- 4時間UCHで上昇トレンド継続中
- 4時間UCH安値と3週前はらみ足安値の三角地帯カオス化に注意。
売り手の材料
- 3週前はらみ足高値で2回目の強い反発があった。
買い手の材料
- 3週前はらみ安値を割るまで買い目線継続。
- 4時間UCH安値+日足sma21が機能してる。
TR上段㊤:128.0
TR中段:3週前はらみ高安、高値側=8月高値
TR下段㊦:123.0
4時間足ベアの視点:3週前はらみ高値レジ反転下落シナリオ。4時間UCH安値+日足sma21割れで売られやすくなるが3週前はらみ足安値を割るまで買い手も諦めないだろう。
4時間足ブルの視点:4時間UCH上昇トレンド押し目買いシナリオ。4時間UCH安値+日足sma21サポートでロングで8月高値更新を狙う。4時間UCH安値が割れても3週前はらみ足安値サポートが控えている。
今週の値動き
- 31月曜、4時間UCH安値サポートで先週高値まで買われて8月足確定。
- 01火曜、8月高値をオーバーシュートしたが、ユロドル同様高値掴みの買いポジのロスカットを含み、先週金曜安値上昇半値押しまで急落。
- 02水曜、ユロドルとシンクロ、先週金曜安値上昇50-61.8%押し目候補を下抜き4時間UCH安値まで売られる。
- 03木曜、ユロドルとシンクロして売られ、4時間UCH安値を割って金曜安値までほぼ全戻し+ユロドルのサポート乱高下。
- 04金曜、米雇用統計で4時間UCH安値裏×1時間DCH高値で売られるも、前日安値×ユロドルサポートで強反発してWボトム完成。
毎日の見通し
08/31月曜
金曜、安倍のショックで急落するも、4時間UCH安値+日足sma21でサポートされた感がある。
1時間足ベアの視点:金曜大陰線戻り売り、1時間sma21か126.0半値戻しMトップで125.5×4時間UCH安値までショート。
1時間足ブルの視点:4時間UCHトレンド押し目買い。金曜安値で4時間UCH安値+日足sma21への2回目の試しが済んでるので下押しから金曜陰線半値戻し126.0までロング。
09/01火曜
- 安倍のショックによる金曜大陰線は全戻しされた。
- 金曜陰線はらみ足確定。
1時間足ベアの視点:金曜高値への2回目の上値試しから1時間sma21割れで前日陽線半値押し目×4時間sma21までショート。
1時間足ブルの視点:前日大陽線押し目買い、Mトップまでの押し目候補は1時間sma21、Mトップ完成後は金曜安値上昇半値押し目×4時間sma21のサポートでロング。
09/02水曜
- 一時的に8月高値を上抜いたがフェイクになって上昇ペースが崩れた。ロング利確+逆張りショート+8月高値掴みの買いポジ損切りで急落、前日日足陰線はピンバー。
- 金曜安値上昇波の半値押し目×4時間sma21まで急落。
1時間足ベアの視点:金曜安値上昇波半値×4時間sma21からの押し目買いを受け126.5レジでショート。金曜安値上昇61.8%押し目126.0を割れば4時間UCH安値までショート。
1時間足ブルの視点:金曜安値上昇波半値押し目×4時間sma21押し目買い、前日安値×4時間sma21から8月高値目安にロング、金曜安値上昇波61.8%押し目126.0へスパイクする可能性もある。
09/03木曜
金曜安値上昇波50-61.8%押し目を崩して4時間UCH安値まで売られた。
1時間足ベアの視点:前日陰線戻り売りは4時間UCH安値目前でリスクが高い。
1時間足ブルの視点:金曜安値上昇波押し目買い。前日安値×4時間UCH安値への2回目の下値試しからロング。
09/04金曜 米雇用統計
4時間UCH安値をブレイクしたが前日は陽線下髭ピンバー。
1時間足ベアの視点:4時間UCH裏+1時間DCH高値で戻り売り。
1時間足ブルの視点:前日ピンバーを根拠に水曜安値への下押しからロング。
毎日の値動き
08/31月曜
東京初動、一気に金曜陰線半値126.0まで急騰後、V字になってしまいショートは見送り。
4時間UCH安値2番底での押し目買い、金曜安値への下押しから15分キリサゲ抜け青1ロング、高値を更新、NY時間、金曜高値まで全戻しされてアウト。
09/01火曜
ロンドン時間、1時間sma21反発黄1ロングは8月高値目前で見送り。
NY初動、8月高値を更新したがキリ番127.0×ユロドルのレジがあるので上値追いはせず、127.0赤1ピンバーをサインにユロドルとシンクロ・ショート、東京安値でアウト。
09/02水曜
東京時間、金曜安値上昇波50-61.8%で押し目待ち。
ロンドン初動、東京高値への上値試しからの高値切下げで金曜安値上昇61.8%押し目まで赤1ショート。
NY初動、金曜安値上昇61.8%押し目崩れで赤2ショート、4時間UCH安値下ミニWボトムでアウト。
09/03木曜
東京時間、15分下降フラッグからの黄1戻り売りは、4時間UCH安値サポートが気になり見送り、前日安値を4時間足陰線終値が更新。
ロンドン時間、前日安値裏か4時間UCH安値裏への戻り待ち。
NY時間目前、4時間UCH裏反発にMトップで確認できたが、ユロドルがフェイクから上昇しそうだったので黄2戻り売りは見送り。その後、一旦、東京高値を上抜いてから急落したが手を出さなかった。
09/04金曜
ロンドン時間、1時間DCH高値+4時間UCH裏への1回目の試し、NY時間、米雇用統計で2回目の試しのあと赤1戻り売り、前日安値×ユロドルのサポートでアウト。
続いて、前日安値×ユロドルサポートに15分足ピンバーを確認後、青1ロング、1時間DCH高値でアウト。
今週の視点
ロウソク足だけで値動きを予測することができるか?今回はそんなテーマでいきます。
ロウソク足は陽線・陰線・四本値、この3つの要素だけで、相場で何が起こっているかわかる凄いテクニカル分析ツールです。
さすがメイドイン・ジャパン、引き算の美学があります。
チャートはエネルギーを可視化したものですが、ロウソク足はエネルギーのベクトル、強度、反発を可視化したものです。
ロウソク実体の大きさは指向性の強度。
ヒゲの長さは反発の強度。
これだけでも、次になのをすべきか、なにをすべきでないかがわかります。
月末の8月高値確定後の1日の8月高値抜けはフェイクになった。
すでに金曜安値発の上昇波が3レッグを達成していたこともあって、9月初日からガンガン上昇するとは思えませんでした。
結果として、1日は長い上髭のピンバーとなりました。
こんなピンバーがでたら買う気がおきません、そう思う人がたくさんいれば買われません。
ボクがスーパーお金持ちなら、1日の上髭をわざとつくりたいものです。
この上髭をみて、高値を掴んだ人は慌てて逃げ出すでしょうから暴落のドラマができあがります。
7月大陽線730ピプスに対し、8月コマ足陽線は250ピプスほどの小サイズになりました。
買いのエネルギーが弱いという解釈もできますが、4時間UCH安値とランデブーするまで力を溜め込んでるようにも見えます。
上下につぶされた8月足が反転サインになるか、はたまた、上昇トレンド継続の発射台になるかわかりませんが、今週は金曜日に米国雇用統計もあるし、上がるにしても一旦下を試すだろうと考えました。
さて、ロウソク足のお話に戻りますが、なぜ高値や安値にヒゲを出すのでしょう、ヒゲのない丸坊主なロウソク足はそうそうお目にかかれません。
ロウソク足はその生涯の前半から中盤にかけ、前のロウソク足を試します。
陰線1の次の陰線2は陰線1を上値試ししてから下落を始めることが多く、陽線1の次の陽線2は陽線1を下値試ししてから上昇を始めることが多いです。
これはロウソク足の四本値、とりわけ「終値」が意識されてるせいかと考えています。
また、それまでの経緯にもよりますが、
ロウソク足の後半はヒゲになることが多いです。
これは、上昇ならその利確、下降ならその利確が入るからでしょう。
もちろん、浮動相場のように、このセオリーが当てはまらないこともあります。
慣性の法則によると「物体は、他からの力がはたらかなければ、静止している物体は静止し続ける。動いている物体はそのままの速度で等速直線運動を続ける」のだそうです。
この法則を相場に当てはめると、
1.大陽線がでたら、次の足は陽線になる確率が高い(逆も真なり)
2.強い反発足がでたら、次のロウソク足で反転する確率が高い。
3.指向性の強いトレンド相場では、陽線または陰線が連続する。
ただし、上位からの「他からの力」や、実在しないはずの「空気抵抗」があつのか、いつまでも一方的に動くことはありません。
今週の日足ロウソクを使って、次の日が陽線になるか、陰線になるか予想できるのかやってみます。
31月曜は陽線を予想。
金曜大陽線に続けて陽線が予想されます。
前半に窓開けで下押ししてから先週高値でレジ、金曜陽線への本格的な下押し後に、中盤の動きで陽線になり、後半で8月高値を試して上髭を出しました。
金曜大陽線が先週高値に勝利。
01火曜は陰線を予想。
月曜陽線は金曜陽線に比べるとロウソク足の実体が小さく、上昇モメンタムの衰えを感じます、さらに、8月高値でレジされれば陰線になりそうです。
前半に月曜陽線を下押ししてから一旦陽線になり8月高値を抜きましたが、中盤以降、反転急落して陰線ピンバーになりました。
8月高値が月曜陽線に勝利。
02水曜は陰線を予想。
火曜が上髭ピンバーなので、この日の予想は陰線です。前半に火曜陰線を上押しして陰線になり、ロウソク実体は前日足陰線より大きくなりました。
火曜ピンバーが金曜安値からの押し目買いに勝利。
03木曜は陰線を予想?
水曜陰線の実体が大きくなったので続けて陰線の予想ですが、金曜強者の安値や4時間チャネル安値サポートで強く反発すれば陽線になる可能性もあるので「?」です。
前半で水曜陰線を上押しして陰線になり、強者の安値をアンダーシュートして陽線ピンバーになりました。
金曜強者の安値×4時間UCH安値が水曜陰線に勝利。
04金曜は陽線予想?
木曜陽線が下髭ピンバーなので、この日の予想は陽線ですが、米雇用統計があるので何ともいえません。
結果、雇用統計以降、前日安値まで下押ししたことで陰線下髭ピンバーになりました。これで2日連続ピンバーが出現したので、次の日足は陽線を予想できます。
31月曜は予想不可能
安倍のショック金曜大陰線の影響をモロ受けるので、前日足だけで予想するのはナンセンス。
31月曜足が金曜安値をブレイクしてれば別の未来が待っていたでしょう。
海外でとても評価の高かった安倍首相の政策を引き継ぐという「菅サポート」で下げ止まったのかもしれません。
31月曜は金曜陰線の戻り日で陽線になるか、金曜安値を更新して陰線になるかわかりません。
01火曜は陽線?
月曜陽線の続きなら陽線ですが、金曜陰線戻り売りが入れば陰線です。
結果は陽線コマ足で、金曜陰線戻り売りと月曜陽線押し目買いに挟まれました。
02水曜は陰線?
前日のコマ足+金曜陰線戻り売りが入るか、ショック相場の急落なので全戻しするかもしれません。
結果は一段上の戻り目まで買われて陽線でした。
03木曜は陽線?
水曜陽線だけみれば陽線ですが、水曜高値で戻り売りされれば陰線でしょうし、金曜高値まで全部戻るかもしれません、結果、上髭ピンバーになりました。
04金曜は陰線を予想?
木曜が上髭ピンバーになったので陰線予想ですが、米雇用統計があるので「?」です。結果は雇用統計で上値を試して陽線上髭ピンバーになりました。
なぜ、こんなことをしたかといいますと、知り合いにある相談をされたからです。
彼曰く、日足ロウソクの足型だけで、次の日が円高か円安かわかるバイナリオプションの必勝法をすすめられたそうで、真偽のほどを教えてほしいと相談されました。
そのセミナーや商材を知らないので何ともいえませんが、やはり、前日ロウソクの足型だけでは情報不足で、当日のロウソク足が陽線・陰線どっちかを予想するなんてことできません。
当たってもタダの偶然でしょう。
ただ、ロウソク足そのものがエネルギーを保持してるのはわかるので、「適所」でのロウソクの足型はシグナルになります。
たとえば、日足クラスのピンバーを使えば、次の日の陽線・陰線を当てやすいでしょうし、大陽線・大陰線がでれば、それに続くことが多いかもしれません。
ただ、今回のドル円のように、巨大な陰線に孕まれれば、戻り売られるにしても一旦戻り陽線が出ます。上位足の押し目・戻り目のエリアなら、日足ロウソク足だけでは情報不足です。
相場は戦場。
どっかの高値とどっかの安値がいつも戦っているので、片方の目線だけで分析することはできません。
◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。
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コメント
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コメント (7)
いつもご教授頂きありがとうございます。今回の動画の最後の方で、適所でのローソクの足型はシグナルになるということが重要だと思いました。週足は次の週の目安になりますし、日足であれば次の日のシナリオに、更に1時間足、15分足の短い足に落としも同じことだと思います。そこに背景の整理をして現在値を把握してどの戦場にするか決めて戦略を立てればいいと思います。自分は今何処と何処の高安で戦おうとしてるのかをハッキリさせる必要があると思いました。結局そこが曖昧だと一貫したトレードになりません。スイングの高安でシナリオを立てたのにスキャルの高安でトレードしてることが結構あります。戦場の範囲を何処にするかで利確、損切りの仕方、リスクリワードも全く違ってくるのでしっかり固定したいです。少し前はスイングの方が良かった時期もありましたが、今の自分はスキャルの方が圧倒的に勝利がよいようです。でも結果はマイナスなのは何故か?損切りが間違ってるからです。スキャルなのにスイングの損切りでやってるからです!その辺を改善して自分の勝率がいい高安でトレードしたいと思います。
目線の固定という言葉をよく効きますが、おっしゃるように『戦場の固定』とするほうが狙う波のサイズや利確レートを明確化しやすいかもしれませんね。
いつも動画作成ありがとうございます。
日足ローソクの形状で次のローソクを予測できるか?
うーん、節目でのピンバーは注目しますが、それ以外は今の私には分からないです。
節目でのピンバーは日足でなくとも15分足でもかなりの割合で反転サインになることが多いのは分かっているのですが、早い値動きの中での決め打ちエントリーに躊躇し、切り上げ下げライン抜けを待った挙句、ロスカットラインが広くなりすぎて見送りとなるケースがあり悔しい思いをすることがあります。
今週だとユーロドルの火曜1.2チャレンジや金曜の雇用統計後の戻りの動きですよね。
失敗を恐れずにデータサンプルだと思って淡々とエントリーするようにします。
実践編5週目はプラス収支でした。
今週絶対守ると誓った勝ち負けよりシナリオ順守は100%ではないものの、改善できました。
まだ短期足の翻弄や目線が一回り小さいことは継続課題ですが、シナリオ外トレードは少なくなりました。
クリーンヒットはまだですがギリギリ内野安打を打てるようになってきた感じでしょうか。
まだ成果を出せていないところ失礼ながらトレード添削の依頼をさせていただきました。
改めて添削依頼させていただいた内容を振り返ると、目線の小ささに情けなく恥ずかしい内容ではあるものの、それを含め現在のレベルなんだと思います。
お時間あるときに添削をお願いします。←どうぞお手柔らかに!
プラス収支おめでとうございます!シナリオ順守は実験、勝敗はともかく、改良箇所の発見にもつながりますよ。迷晴れボックス見ました。しっかり記載されていて考察しがいがありそうです(^_-)-☆
しっかり見てもらえるよう、しっかり書きました!
動画編集・ブログ更新お疲れ様です。ありがとうございます。
直前数本のローソク足パターンでトレードする流派もあるようですね、ターゲティング広告でしばしば見かけます。
先週のジャクソンホール、今週の雇用統計、ドル円もユーロドルもその日のオプションストライク±10pipsで反転したのに気が付かれましたか? 流石にアベノショックの下は貫通しましたけど。
さて今週の使えるツールは
sekai-kabuka.com
nikkei225jp.com/fx
通貨の強弱(各サイト)
です。
エントリーエクジットには全く役に立ちませんが、通貨って通貨だけで動いてる訳じゃないんだな
ってことは分かります。ただ情報過多になるくらいなら見ない方が良いです。
まったく気づきませんでした、なにか法則性があるんですかね(^_-)-☆おっしゃるように情報過多になると集中力が削がれ何をしていいのかわからなくなります。