5Nov
押し目買い、戻り売りはトレードの基本ですが、なんでもかんでも、それをしていると負けまくります。過去からの流れと現在の波の状態によってはエントリーを見送るほうがいい場合もあります。今回は波の美しさにフォーカスしてトレンドフォローに適した押し目買い、戻り売りのポイントの考え方をシェアします。
photo credit: Thomas Hawk via photopin cc
チャートは美しい自然の造形物である。
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部分を見ればランダムで不自然に見えるチャートですが、目線を全体に飛ばすと、とても自然な造形物に見えます。それは樹木の枝の伸び方に不自然さがないように、複数の波でできているチャートも、自然で造形的な調和が保たれているように見えます。その自然美に注目すると、おのずとエントリーに適したポイントが見えてきます。
美しい波をつくるためのフィボナッチ数
美しい波はパワーを秘めています。このパワーは高値や安値を突破してトレンドを成長、継続させることができます。美しい波の反転ポイントはフィボナッチ・リトレースメントの50%と61.8%であり、ここから反転した波は見た目にも不自然さがなく美しいものです。逆説的に考えれば、この数字以外で反転した場合には汚い波になりやすく、ランダムで不自然な動きになることを覚悟してトレードしなければなりません。美しい波だけトレードして、汚い波には手を出さないというトレード手法もありかもしれませんね。
小さな波は大きな波に飲み込まれ大きな波の一部となる。
現在値がEntry1だと仮定すると、ここでロングするのは正解でしょうか。モチロン相場に絶対的な正解は無いのですが、僕ならここからエントリーはしません。理由はWave1のパワーでは高値R1が突破できずレジスタンスされ波の起点まで100%戻ってしまっているからです。結果としてWave1は汚い波になってしまいました。全体の流れでは上目線ですが、この時点での目線はニュートラルになります。こうなるとレンジRange1にもなりやすく、ロングしたとしても反応を取るだけのトレードになってしまいます。
Entry2はWave2の押し目候補です。小さな波Wave1は大きな波Wave2に飲み込まれ自然淘汰され消滅しました。前述の通りWave1のフィボナッチ数50%ないしは61.8%で反転を始めました。この波は強く美しい波になる可能性があります。レジスタンスR1突破を狙ったロングを打ち込むことができます。
Entry3はレジスタンスR1を上抜いてからのロングです。このようにEntry2まで押さずに、そのまま高値更新することもありますが、その場合は高値更新を確認してからのエントリーの方が安全です。Entry1とR1の間はWave1の天井部分となるか、そのまま高値更新するのかという中立地帯でカオス(混沌)状態になります。レジスタンスR1を上抜くか、Entry1を下抜かないと上か下かの答えが出ません。
下落の動き出しの波は半値も戻ってこないことがある。
平行レンジブレイクなどの下落の場合、フィボナッチ数50%や61.8%まで戻らないことがあります。上昇に比べて落ちる方がスピードが早いために起こる現象ですが、この場合、フィボナッチ数38.2%で反転を始めることが多いです。僕はロングよりショートの方が好きなのですが、ロングと同じ調子で構えていると完全に乗り遅れるので注意が必要です。
虫眼鏡を外しチャートを眺めましょう。
photo credit: Ruth and Dave via photopin cc
一歩引いて景色を眺めるようにチャートを見ることがトレードの上達させるコツです。はるか上空から全てを眺める鷹の目を持てたとき相場が今までと違う見え方をするはずです。虫眼鏡をかけるはエントリー付近にレートが来た時だけでいいのです。短期足の動きに地べたを這いまわるチャート虫になってしまうと、空を飛べるトレーダーの格好の獲物になってしまいます。
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■投資のリスクについて■この動画、ブログは、相場について個人の見解を解説したものであり、利益を保証するものではありません。投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分ご考慮の上、ご自身でご判断ください。
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コメント
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コメント (1)
拝見させていただきました。
相場に立ち続けているためにはチャートの違和感のようなものに気付けなければいけないとは思っていました。
波の美しさという視点でチャートを見ることが出来れば、その逆もまた見えるということですね。
過去チャートでは出来てもリアルタイムではまだ出来ない気がします。
感覚的に黄金比を見出せるようになれば良いのですが。
備えておきたい視点でだと感じました。
ありがとうございました。