14Feb
FX口座を開設してトレードを始める前に絶対に知っておかなければならない3つの用語をまとめました。
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損益に直接かかわる3つのFX用語
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FXを始めるといろんな専門用語を覚えなければなりませんが、特にお金のやりとりに直接関係するルールやコトバは知っておかないと思わぬ損害を被ることがあるので必ず覚えましょう。
今回紹介する3つの用語は通貨ペアを選ぶときや、証拠金に対してどのくらい発注するかを決めるのに必要なことばかりです。
ロット(枚)数
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ロットとは注文の単位でよく「枚」ともいわれて、通常は1万通貨=1(ロット)が最低取引単位になる。ドル円を1枚買うには約5万円の証拠金が必要になります(理由は後述します)つまり5万円あればFXというマネーゲーム専用チップが1枚買えるわけです。何枚買えるかは通貨ペアによって異なり、ユロ円なんかは5.5万円ないと1枚買えません。
FXはいったいどの位の証拠金で始めればいいいかということですが、とたえばドル円で10万円入金しても2枚しか買えませんので20万~30万円は口座に入れておきたいところです。
FX会社によっては1000通貨(0.1枚)単位でトレードできるところもありますが正直オススメできません。理由は勝っても負けても100円位しか増減しないので痛くも痒くもなく、お金が減ることに対する耐性がつかないからです。FXは枚数を上げていかないと、なかなか稼ぐことができません。早い段階から、この特殊な金銭感覚に慣れておくのも練習なので1万通貨(1枚)から始めるべきです。
よく使われるFX用語でピプスとは通貨の最小単位のことで、1ピプスは日本円なら1銭(100ピプスで1円)ドルなら1セントです。
ドル円を1枚(1万通貨)買って1ピプス上がるといくら儲かるかというと…
0.01円 × 1o,ooo = 100円
ドル円を5枚(5万通貨)買って1ピプス上がるといくら儲かるかというと…
0.01円 × 50,000 = 500円
ドル円を10枚(10万通貨)でトレードして1日20ピプス×20日=400ピプス、つまり月に400ピプス取れれば…
0.01円 × 100,000 × 400ピプス = 400,000円
月に40万円稼げれば専業も夢ではないですね。退職後も安心かもしれません。でも、残念ながらトレード技術だけでこうはなれません。10枚でトレードして10ピプス逆行すればマイナス1万円です。この1万円を何の躊躇もなく損切りできるようにならないと、この枚数でトレードできない、つまりは稼げないわけです。
レバレッジ
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レバレッジ(テコ)の原理を使えば小さな力で大きなものが動かせます。FXではこの原理が使えるので個人は25倍までのレバレッジをかけることができます。
あなたが10万円の証拠金を用意してトレードを始めたとすると25倍の250万円持っている扱いにしてくれます。
ドル円 119.770円 × 10000通貨 = 1,197,700円
もしレバレッジが無ければ119万7700円を証拠金として預けなければ1枚も買えませんが…
ドル円 119.770円 × 10000通貨 = 1,197,700円 / 25 = 47,908円
レバレッジが25倍あることで、1/25の47,908円の証拠金で1枚買えます。
ちなみに国内の法人口座は規制がなく400倍でトレードできるFX会社もあります。海外は日本の逆で個人の規制は緩く400倍位は普通で、むしろ法人口座に規制がかかっているそうです。
だからといっていきなり海外口座で始めるなんて考えないで下さいね。レバレッジをかければ増えるのも一瞬ですが、減るのも一瞬です(笑)資金管理を無視したトレードはただのギャンブルです。
証拠金の残高には常に気を使いましょう。損する度に証拠金は減るので、当然、入れられる枚数も減ります。ドル円を10万円の証拠金で始めれば、最初は2枚買えますが、8万円まで証拠金が減れば1枚しか買えなくなります。
僕の場合、今の証拠金で何枚買えるのかをざっくり以下のように計算してます。厳密ではないですが実践向きです。
8万円(証拠金残高)× 25倍 = 200万円
200万円 ÷ 119円(銭以下無視)= 1.6枚
1枚しか買えません。
スプレッド
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スプレッドとはFXというゲームをするためにFX会社に支払うショバ代のことです。インターバンクという金融業者専用のバーチャル市場があって世界中の為替レート(売り買いの値段)を決めています。このインターバンクが決めたBid(売値)とAsk(買値)の差額をスプレッドと呼び、基本的にFX会社はこのスプレッドに利益を上乗せすることで儲けを出しています。あなたは取引の度にスプレッドをショバ代としてFX会社に支払っているわけです。
最近のFX会社はどこも原則固定のスプレッドを売りにしていて、スプレッド幅はとても狭いです。デイトレやスキャルピングなど取引回数の多い人にとって、この狭さは大きな武器になります。
ドル円 スプレッド0.3(原則固定)だとすると…
0.003円 × 10,000通貨 = 30円
ドル円を1枚でトレードすると、買っても負けても30円がスプレッドとしてFX会社に支払われます。なんだ30円ぽっちかと思うかもしれませんが10枚でトレードすれば300円かかることになります。
今日のまとめ
ポーカーやブラックジャクにもルールがあるようにFXにもルールがあります。そのルールの根幹をつくっているのが今回ご紹介した3つのFX用語になります。
オススメ書籍 FXって何?変なバイアス抜きで、ざっくり理解できる初心者向けの良書です。
■投資のリスクについて■この動画、ブログは、相場について個人の見解を解説したものであり、利益を保証するものではありません。投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分ご考慮の上、ご自身でご判断ください。
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コメント
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コメント (6)
こんばんは!
枚数を増やしても変わらずのトレードをしたいと思います。
近々、税金について教えて下さい!
ヨロシクお願いします。
でわ(^^)
枚数増やしてもパフォーマンスが変わらない。そこが難しいんですよね(笑)コメント有難うございます。
初めまして。
昨年末にこのブログと出会ってからすっかりリピーターです笑
いつも有益な情報を発信して頂きありがとうございます。
よく動画内で1日20pips~50pipsぐらい抜ければいいと言われますが、相場によっては1日20pips抜けない、又はエントリーポイントがない日や損失計上で終える日もあるかと思います。
そういう日があっても淡々と自分のルールに則ってトータルで勝っておられるかと思いますが、それが実行出来るようになるには、体で覚えるまでやり続けるしかないですか?
普段勝てていて、無駄ポジションでトントンやマイナスになってしまう私に一喝してください。
はじめまして!まず、成績トントンは常勝に片足踏み込んでいる状態なので成長している証拠です、おめでとうございます。むしろ今はタダでお金儲けのスキルを学べていると考えるべきです。まずはムダポジをいかに少なくするかです。損切りには2種類あって「お金をドブに捨てる」のと「相場の神様への接待交際費」です。この損切りが正しい損切りかそうでないかを分類して、そうでない損切りのパターンをその時の感情を含めて洗い出すことです。FXは頭脳スポーツです。「スポーツ」なので脳が完全に覚えるまで、誰でもできることを、誰にもできないくらい、やり続けるしかないと思います。
お返事ありがとうございます。
成績トントンはやや損失にウエイト乗ってますが・・・笑
いつかの動画で「理解しているのと行動できるのは違う」なんておっしゃっていましたが、本当にその通りだと思います。
やはり反復作業によって、脳で覚えるしかないんですね。まだまだ頑張ります!
FXも5年目で、今まで色々なブログや書籍を見てきましたが、
ここまで自分にとって分かりやすく、説得力のあるブログはなかったです。
他人の意見や情報は鵜呑みにしないタイプですが、このブログの内容は違って心に響きます。
まさに「迷晴れ」ってコトバがとても合ってますね。
これからも更新を楽しみにしております!
拝見させていただきました。
今回のお話しの内容、解っているつもりでもちゃんと解っていなかったり自覚出来ていない部分もありました。
わかっていなくても取引は出来てしまうので、何となくなところもありました。
ここが解ることで取引の現実味が増して、より実感が持って実感を持ってトレード出来ると思いました。
何よりも実感を求めている自分なのに不覚でした。
素晴らしい学びをありがとうございました。