30Jan
2015年末からの円買いムードが黒田発言により一気に円安方向へ転換した。
マイナス金利って言葉のインパクト。
[youtube id=”D0Njei3ehy4″]
マイナス金利とは聞きなれない言葉だが、それゆえに市場に与えるインパクトが大きかったようだ。
ボクも詳しくは知らないが、マイナス金利とは、銀行が日銀にお金を預けると逆に利息を取られる仕組みにして、お金をより多く市場に流通させようとするものだそうだ。よくよく調べてみると、マイナス金利の適用範囲は限定的みたいだし、実体経済にどの程度影響があるのかよくわからない。
それよりも「マイナス金利」という言葉の響きが与えるインパクトが大きかったのかもしれない。刺激の強い言葉を使わないと、もはや金融政策の効果が続かなくなってきているのか。
ジャンクフードに慣れたうちの子供は、薄味の有機野菜のスープを飲んで「なんだこれ、全く味がしない!まずい!」と言う。本来の味とは素材のコクだと思うのだが、化学調味料に慣れた舌には、刺激のない自然の旨みが薄い=まずいとなる。ホントの素材の美味さと、カラムーチョのような刺激物の違いがわからなくなってしまっている。
時代の流れで、自然にデフレになったのだから、物価の安定など自然にまかせればいいのかもしれない。景気なんて絶対的なものではなく、気分的なものだと思っているし、ミクロなことしか見てないボクには、マクロ過ぎて、正直、何から誰を救いたいのかよくわからない。
ひとつ確かなのは、黒田さんの発言が、投機の「ネタ」になっていることだ。投機トレードをしている側からすれば、円安だろうが、円高だろうが、動いてくれればどっちでも構わない。そういう部類の人間たちが為替を動かし、ニュースがそれを報じているのを見るにつけ不思議な気分になる。
ユーロドルは未だレンジを脱出できず。
ユーロドルはいまだレンジ内から脱出できずいる。今週は、レンジ上・下限からの逆張りを戦略として、レンジ内短期足トレンドをフォロー。
上昇フラッグ失敗→逆三尊右肩からの上昇もレンジ上限でレジスタンス。
来週はレンジ下限付近からのスタート、いずれにしてもまだレンジの中です。
- 一旦、レンジ下限を試す動きになってから、反発上昇。
- 現在位置からの反転、上昇してレンジ上限を目指す。
- 売りの勢いが続き、レンジ下限をブレイク。
緑レンジ内のトレードなので、下限・黄色丸2、上限・黄色丸1付近からの逆張りが戦略ですが、デイトレならレンジ内の短期足トレンドをフォロー。
レンジ下限付近からのスタート、黄色丸2はレンジ下限からの逆張りロングが入るポイントですが、焦らずに小さなダブルボトム形成を待ちロングすればいいです。
レンジ下限からのロングは、今までの短期下降トレンドに逆らうことになるので、必ず小さな抵抗には遭います。しかし、日足レベルのレンジ下限からのロングなので、極端なチキン利食いは避けられるはずです。
レジスタンス候補はL1やL2となりますが、ここは、逆張りショート+ロング利確が入るので、利食いしておくのがいいと思います。
どのサイズの波を狙っているのかという意識が大切で、例えば、白の片波をトレードするなら、その間の小さな波の押しは耐えなければなりません。
L1レジスタンスを上方ブレイクしてから加速しましたが、そこはレンジ上限。逆張りショートや利食いショートが入ってくるポイントです。
その後、上昇トレンドチャネル下限、ロング新規+ショート利食いで一時的な上昇を見せましたが、失速、ロング組の逃げや損切りを巻き込み下落していきました。
ドル円はネックラインを試してから、日足はらみを上方ブレイク。
日銀黒田総裁の発言が無ければ、D1ハラミ内にとどまった可能性もありましたが、ムード的には円買いから円売り方向へバイアスをかけていました。
週明け段階では高値にあったので、ネックラインL2付近までをショート、そこからのロングを考えていましたが、結果として、そのような動きとなりました。
来週は黒田発言の余韻がどの程度残っているかにもよるので難しいですが、121円付近で明確にレジスタンスされれば、黒田陽線の半値付近までショートするのもありかなと思ってます。
ただし、こういう棒上げのあとは、それを吸収するための値動きになることもあるので、簡単には下がらないかもしれません。
- 121円を勢いでブレイクして121.50やL1を目指す動きになる。
- 121円でレジスタンス後、一旦、黒田陽線の半値付近まで下落。
- 121円付近で天井レンジを形成。
週末までは、日足ハラミ内での動きとなりましたので、上限からショート、下限からロング。
レンジ内で、逆三尊をつくり買い圧力が強くなり、さらにはレンジ上限付近で小さな黄色レンジをつくっているのを見れば、黒田発言があろうがなかろうが、上にブレイクする可能性が高かったです。
ユーロ円もドル円に釣られてレンジブレイク。
126円でサポートされ底値レンジを形成していましたが、ついにブレイク。ウエッジ上限まで上昇しました。金曜日の日足実体陽線はL2でレジスタンスされています。
週明け段階では128.50レジスタンスからのショートもしていましたが、ここを上方ブレイクしてからは上目線でした。
来週は、L2でのレンジスタンスが強そうなら、黒田陽線の付け根L3付近まで、一旦、売ってみてもいいでしょう。
- L2を上方ブレイクしてL1への高値試しでダブルトップ形成。
- L2でレジスタンスされL3まで下落。
- L2付近でレンジ形成してから、どちらかに抜けていく。
126円は底固いと思っていたので、幾分、上目線でしたが、黄色Aの動きで反転を確信しました。
週明けから、しばらくレンジが続いたので緑レンジ内は逆張りトレードが有効だったと思います。
少し難しいのが黄色Aの動きで、ブレイクしたように見せてレンジ内に戻ってきています。詳しくは動画で解説していますが、ブレイクが成功するには、たとえレンジ上限を越えていても、足場となるサポートが何か必要なので、そこに注目しないといけません。ブレイクへの確信が得られるのは、ポイントbですが、見逃したなら、安全にポイントCでもいいです。
楽天リサーチの調査では、国内のFX会社で最も使いやすいのはDMM FXとGMOクリック証券【FXネオ】のツートップになっています。DMM FXはローラのCMでお馴染みですが、両社ともに直感的な取引ツールを備えていて、ストレスなくトレードができます。
- 調査対象者:日本在住の20歳~49歳までの男性
- 有効回答数:300名(20代/23名 30代/108名 40代/169名)
- 既婚/未婚:既婚133名 未婚167名
- 調査期間:2015年5月
FXを始めた頃はGMOクリック証券【FXネオ】が最強に使いやすかったのですが(現在も使いやすさは変わりません)最近ではDMM FXのスマホツールがとても使いやすくて外出先での決済などで重宝しています。
また、ボクは利用したことがありませんがDMM FXはLINEによるサポートも始めていて、初心者への電話サポートもとても丁寧だそうです。初めてのFX口座開設なら、この2社をオススメします。
◆お断り◆
この動画は教育目的で制作されたものです。相場についての個人の見解を過去のチャートから解説したものであり未来の利益を保証するものではありません。ご自身の答えを見つけるヒントにして頂ければ幸いです。
◆著作権◆
当サイトは無料でご覧頂けますが、著作権は放棄しておりません。動画等の作品自体又は作品内容を営利目的でお使い頂くことはできませんのでご注意ください。
詳細はご利用についてをご覧ください。
関連記事
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (17)
こんばんは、
国際発行額120兆円に対して日銀引き受けが80兆円、償還に充てる分が約40兆円だということですので、現在日銀ができる量的な金融緩和は、既に満額近くに達しているので、マイナス金利というのが更なる緩和策ということになるのでしょうが、日銀の配下的な一般の銀行にマイナスインパクトを与えるため、この時期にこの政策を出せた黒田さんは、相当タフな人だと思います。
ついでにいうと、日銀の当座預金には約230兆円の残高があり、そこから0.1%の金利(約2300億円)を銀行が何もせずに受け取っていた状況からすると、金利0になったとしても少なくともその分は、この資金を使って営業で稼がなくてはなりません。これを限定的とはいえマイナス金利という言葉を使ったということは、一気にやったら大変だろうけど「本気だぞ」という意思表示であり、金融機関には相当なインパクトがあると考えられます。
金融政策は、為替や株式に即効性を示しますが、実体経済への波及は約半年ほどかかると言われます。80兆円の金融緩和を3年近く続けても実態経済においては、デフレは脱却しきれず、個人消費も伸びず、賃金にも明確に反映されていないということで、アベノミクスは限界だ、失敗だという論調があります。
マスコミはアベノミクス失敗と言いたいようですが、じゃ、原因は何かということの明言を避けています。
これは、政府とあと日銀黒田総裁にも一部責任はあると思うのですが、明らかに消費増税が特に消費の伸びに対して足を引っ張っています。こんなこと誰もが分かっているのにそういう話にはなりません。日本は言論統制が引かれているのでしょうか(笑)
ちなみに、アメリカ財務相でさえも先回の3%の消費増税が、日本経済にダメージを与えていると指摘していますが、これもほとんどマスコミは報道しません。
実体経済が改善されてくると相場も国民の生活も安定してくると思いますが、国や政府の政策が誤まると混沌とした状況が続いてしまいます。金融政策と財政政策がかみ合っていないというのが現状を端的に表すのでしょうが、そのおかげで、来週早々からも難しい相場になってしまいそうです。Nonさんの指摘通り注意したいと思います。
詳しい解説感謝します。
確かに!アベノミクスで実生活がプラスになった感覚はありませんが、消費増税は消費にマイナス影響を与えていますね。
未来に向けて産業構造そのものが進化しないと、日本全体の雰囲気が大きく変わることはないのではと思えてきます。
既存の大企業だけに依存するのではなく、個人起業やベンチャーが伸びやすい社会になればいいな。自分の景気を、自分で良くすることができれば、国に期待することもなくなります。
個人起業やベンチャーが伸びやすい社会になればいいな。
個人が伸びやすいとは、既得権益を打破しやすい社会ということです。
相場が、自分を含めた意識の集合体のように国や社会は私たちです。
ウソやだましを見抜き、適切な選択をすることの積み重ねが良い社会につながると信じます。
相場同様、社会も俯瞰できないといけませんね。有難うございます。
Nonさん、こんにちは。
トレードで一気にお金を稼ぎたい気持ちが強すぎると、こう言った金融政策発表の時や、米雇用統計の時などに一稼ぎしようという気持ちになるのですが、大切なことは動画でも話されていましたが、日々確実に淡々と利益を積み重ねていくことだと、私も思います。
それもある程度、トレード技術が身についてくると可能になって来るのですが、毎日、1週間、1ヶ月続けるにはメンタル面の対策も必要となってきます。
大きく動こうが、動かない時も、自分の決めたエントリーのルールを守ってエントリーする。
すぐに飛び乗りはしない。
上昇トレンドであっても、
足場をしっかりと確認してからのエントリーと
先週の自分のトレードを思い出しながら
動画を拝見させて頂きました。(笑)
足場を固めてからでないと、登るとき、降りるときにケガのもとになります。相場の足場とは「小さなレンジ」ボクがよく、小競り合いとか言ってるところのことです。
足場について、理解が深まりました。
ありがとうございました。
わたしは、上昇トレンドの場合、前の押し目の起点近くまでは、深い押し目が入ることがありますので、上昇を確認してから深い押しが入るのを待って、(フィボの50%〜61.8%ぐらいの)押し目を待って
足場が出来たと思いエントリーしていました。
足場に、小競り合いが関係しているとは意外な発見でした。
今後は、小競り合いのあった場所も確認しつつ、足場を探していきたいと思います。
トレンドの押し目なら、逆張りチーム利食いなども意識するといいと思います。
こんにちは、日銀はサプライズでした、効果はわかりませんが金融緩和限界説がささやかれる中、黒田総裁はさすがだと思いました。動画の解説で短い足でも上に行きたそうという解説がありましたが日足などを見ても切り上がって来ていて上に行きたそうでした、日銀発表後は再度リスクオフになるという意見も多かったのですが、ファンダメンタルより先にチャートが上を明示していたようです、こういう事はよくあるみたいですね、ドル円は121ミドルで予想通り一旦止められ、ここから再度円安に行くかは難しいところなのかもしれませんが116以下の円高は政府が阻止したという感じなのだと思います
確かに先週からチャートは上に行きたがってた感じですね。ショッキングな目に遭わないように、最低限ファンダも見ておくにこしたことはないですね。とは言えども、ボクの場合は、ほぼチャートが語る事実しか信用しませんが…
今週の黒田さんは何かやらかしそうでしたが、やっぱりやってくれましたね。
少し前の自分だったらあの激変チャートを見て、「参加してれば儲かったのに」とか考えて、悔しいなと思っていましたが、先週はミヨーに落ち着いていて「あーやってるやってる」と見てました、その動きを生で見ながら「あーこんな動きするんだ」とか、「えー!ここで一回戻るんかい」とか、騒ぎながら勉強させていただきました、短期足のレジサポネックを完全無視したすごい動きでした。
いい勉強になりました。
ああいうときは短期足のテクニカルは全く効きませんね。チャートが崩れてシナリオを考え直さなくちゃいけないので、ボク的には、あまり好きではありません。
お世話になってます!
「捨てる波あれば拾う波有り」って題名の動画の大事さが分かる今週だった気がします。
最近サイクルを検証してるんですが、流れは上昇なんだけど時間を目一杯使って高値を更新しなかったので時間切れで下降した、みたいな事を日足以下の足でも確認出来ました。時間の概念って大事だなーって改めて思いました。まだ検証中ですけど(笑)
迷晴れさんはサイクル分析はされていないのでしょうか?
今後サイクルについての動画や記事アップされないかな〜って勝手に期待してる今日此の頃です!(笑)
サイクルはよくわからないですが、時間はかなり意識してますよ。
黒田さんのゼロ金利で円が一気に安くなりましたが、僕もそのときはただ指をくわえて見ているだけでした。先月の雇用統計は目線が下に固定されていて、かつ上にビューんと上がりあらかじめ引かれていた抵抗線でピッタリ止められたので、うまく売ることができましたが、今回はただビックリして見ているだけでした。
今週はトレード回数が少なかったです。来週はよく日足を分析してしっかりトレードしたいと思っています。いつも迷晴れさんの相場解説はすごく勉強になります。感謝!
日足を見て、その日の値動きを予測するだけでも、変な希望的観測をせずに、落ち着てトレードできます。今回のようなサプライズは例外なので、仕方がないですよね。
拝見させていただきました。
レンジブレイクの騙しなどのお話しがとても勉強になり、現実の相場の中でどのように立ち回っていくかという事を学ばせていただきました。
素晴らしい気付きをありがとうございました。