1Feb
今週のユロ円は130.000のキリ番でサポートされ上昇、今までの下降トレンドとの間で攻防が起こりレンジとなりました。このレンジの対処の仕方がポイントになる一週間でした。
photo credit: hz536n/George Thomas via photopin cc
レンジ発生の予兆を見逃すな。
レンジ相場になるのは上昇エネルギーと下降エネルギーのぶつかり合いが原因です。レンジのトレードが難しいのは上昇下降双方のエネリギーが入り混じっているために方向性が定まらないことによります。レンジ相場は様子見という選択肢もありますが、値幅があればトレードはもちろん可能です。ただし通常のトレンド相場に比べて気をつけなければいけないこともあるので解説します。
130.000キリ番は世界が注目する値段。
日足のサポート(D1-S1)を下に抜かれて130.000キリ番(D1-S2)まで下降しましたが、ここで強烈に反発、結果的にサポート(D1-S1)までヒゲをつけて戻って行きました。
キリ番は世界中のトレーダーが注目しやすい値段なので注意が必要です。
継続中の下降トレンドとキリ番反発からの上昇波との戦がレンジをつくった。
130.000キリ番反発からの上昇波は1時間足レベルの戻り高値を上抜きました。これによって1時間足レベルでは上目線になり、押し目買いを狙う人が増えることになりました。
一方、継続中の下降トレンドからの戻り売りも必然的に発生するわけで、上昇波の押し目買いとの間に「戦」が起こりレンジ相場が生まれました。
レンジの予兆をどこで察知するか。
1時間足や15分足レベルでは戻り高値を上抜いた時点で上目線になりました。RSIもポイントAでダイバージェンス(動画で解説)を起こしています。しかし、この時点では長く続いてきた下降トレンドの売りエネルギーもまだまだ残っていると考えられます。
戻り高値を上抜いたからといって買う気満々になってはいけません。いつ戻り売りが入るかわからないのがこういう局面であり、むしろレンジ相場を想定しなければなりません。レンジの上限は戻り売りポイント、レンジ下限は押し目買いポイントとなるので、その可能性を水平線+フィボナッチで分析して、ある程度、当たりをつけておくといいでしょう。
レンジ内の短期トレンドフォローは伸びたら貰うが鉄則。
レンジ下限は130.000キリ番反発からの上昇波でフィボナッチ50%(青ライン)、上限は下降トレンド戻り売りでフィボナッチ61.8%(オレンジライン)です。レンジ戦術の基本は上限からショート、下限からロングですが、リアルで逆張りするのに慣れてなければ、レンジ内の短期トレン ド・フォローをするのがオススメです。
ポイントJは押し安値S2を下抜いてからの戻り売りです。レンジ内の短期トレンド・フォローでイメージしておくことは、通常のトレンドよりも押しや戻しが深く全戻しもありうることです。ポイントJからの戻り売りもほぼ全戻しされています。なのでレンジ内の短期トレンドフォローは伸びたら貰っておくのが鉄則です。 ポイントQからの戻り売りも全戻しされているのがわかると思います。
今日のまとめ
この先どうなるかをイメージすることでトレードの構えが整います。短期足や目先の動きに振り回される人は、このイメージができていません。テニスなら相手のラケットの振りを見てボールの軌道を読み、その軌道に合わせて走り、同時にラケットを構え、インパクトの瞬間のための準備をするように、ボールが手元に来てからでは万全の構えができておらずスイートスポットにボールを当てることができません。
■投資のリスクについて■この動画、ブログは、相場について個人の見解を解説したものであり、利益を保証するものではありません。投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分ご考慮の上、ご自身でご判断ください。
関連記事
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (8)
今週の週刊チャート分析もとても勉強になりました。
レンジの中では押しや戻りが深い。
なるほどです。
初心者が負けるわけですね。
レンジ内の短期トレンドフォローは自分にはまだ難しいようです。
複数時間足のラインがあることですぐ混乱してしまいますが
自分なりにシナリオをいくつか考え、しっかり待ち構えて
トレードすることが重要ですね。
1日の中でエントリーチャンスはそう多くはないし、
大きく伸びることも少ないですね。
自分の様子見ルールと損切りルールが守れるよう頑張ります。
その通りだと思います。レンジが何故できるのかを考えるとわかるのですが、初心者の方はチャート形だけで判断しがちになります。なぜ、その形になるのかを考えることが重要です。コメント有難うございます。
とてもためになりました。
覚えておきたいことがたくさんあったのでメモとして列挙させてください。
●130円に買い軍の強力な要塞があって売り軍が上に吹っ飛ばされた。
●上からの売り圧力の戻り売りと、下から反発し始めた買い方の押し目買いがバランスしてレンジになった。
大きな下落の後、戻り売りが下げ渋り、さりとて、反発買いも伸び悩み、どっちもダメでおかしいな?と
よく思っていましたが、こういうことだったのですね。
●オシレーターは心の高安
私はストキャスですが、たしかにダイバージェンスしてますね。もっと注意してみるようにします。
●レンジ相場内のトレンド波形は押し戻しが強いので伸びたらもらっておく。
同じ短期足のトレンドでも、「トレンド相場」の「トレンド」と、「レンジ相場」の「トレンド」で
ふるまいが異なるということですね。
利を伸ばすつもりで様子見していたら全戻しで同値撤退、的なマヌケなトレードを減らすヒントになりそうです。
以上、素晴らしいご指導ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
「ふるまいが異なる」いい表現ですねぇ。僕も参考にさせて頂きます。コメント有難うございました。
迷晴様
今年の5月頃 聖杯探しに疲れた・・・ の動画で迷晴さんのサイトを知り、以後非常にお世話になっています。勉強になる事ばかりで 毎日のように動画と静止画で勉強させてもらっています。ところが 最後のコメントの goodボタンを押したいのですが、親指を上に向けたボタンですよね。これが見当たらないのです。他のサイトで調べようとしましたが、分かりませんでした。教えて頂けないでしょうか?
フォレックステスター2を購入しようと思います。明日まで 25%引きとありますが、チャンスでしょうか?
迷晴さんと直に お会いする機会等はないのでしょうか?(セミナーやグループの集まり等)
追伸:説明内容の分かり易さ、 動画や静止画のデザインセンスに 感動しています。
中野
FT2セール中みたいですね、購入をお考えなら今がチャンスです(^^)
Youtubeのgoodボタンは画面下に表示されているはずですが、スマホですと表示されないことがあるかもしれませんね(押せなくても、あまり気にしないでください)
有り難いことにセミナーの要望はとても多くなっています。個人的に始めたブログですが、今後どうしていこうか思案中です。それをすると、どうしても実際のトレードの比重が減ってしまうのが悩みどころです。
確かに セミナーだと準備等が大変だと思います。一方、日々の収録された動画は非常に丁寧で分かり易いのでセミナーは必要か?と言う思いもあります。
「迷晴さんを囲む会」でも良いです。一度お会いしたい のが本音です。
拝見させていただきました。
RSIの使い方、レンジ発生の原因、など学びがたくさんありました。
特に目からウロコだったのは、レンジ内でのトレンドフォローでした。
素晴らしい学びをありがとうございました。