20Dec
相場の基本的な構造がわかると、トレードするのに何が一番大事なのかが見えてきます。相場の空間把握力を鍛えれば、波の軌道が読めるようになり全てに応用が効くようになります。
空間把握力を鍛える。
相場は3次元空間です。チャートを見る限りは2次元(面)のようですが、そこに複数時間足という奥行きが存在しています。この奥行きが相場を難しくしているのですが、常勝トレーダーになるためには避けては通れない道です。
相場空間=高さ×幅×奥行き
高さ=値段
トレードで最も重要なのが値段です。世界中のトレーダーが値段をもとに売買をしています。意識される値段には水平線が引かれ、レジスタンスやサポートとして機能します。値段を知るためのテクニカル・ツールは水平線、ダウ理論、エリオット波動、フィボナッチなどがありますが、これらツールの優れたところは未来が予測できるという点です。100年前から存在するようなツールですが、信頼性はとても高いです。
横幅=時間
波には高さと横幅が必要です。その横幅の認識をするのが、トレンドライン、移動平均線、斜めライン、各種インジケーターなどになります。これらのツールは現状把握をするのに役立ちます。例えば機能している右肩上がりの移動平均線の上にローソク足があれば、しばらく上昇トレンドが続くことがわかります。僕は、これら横軸のツールは、縦軸のツールよりも信頼性が薄いと考えているので、水平線と併用するようにしています。
奥行き=複数時間足
相場にはいろんな時間足でトレードしている人がいます。1分足でスキャルピングしているのもいれば、日足でトレードしているのもいます。ココが相場の一番むずかしい部分であり、また、常勝トレーダーになるのに避けては通れない部分です。僕の場合には長期足(月足~4時間足)、中期足(2時間足~30分足)、短期足(15分足以下)のだいたい3つのタイムフレームに分類してトレードプランを立てています(相場によっては長期足を1時間足として見ることもあります)長期足で全体のシナリオを立てて、中期足でどんな動きを狙うのかを決め、短期足でタイミングを取りエントリーの引き金を引きます。
複数の波を意識できなければ、いつまでも勝てない。
オレンジの長期波が下降トレンドの戻りをつくっている局面だとします。赤い中期波の押し目買いの動きを狙うのですが、目標はオレンジ長期波の戻り売り候補までとなります。エントリーは白い短期波のダブルボトム形成後ネックラインをブレイク、戻ってきたところでエントリーします。チャートから、これだけの情報を読み解くのには高さ(値段)、幅(時間)、奥行き(複数時間足)の全てを把握しなければなりません。
追えば逃げる、待ち構える。
photo credit: Lukas Vermeer via photopin cc
短期足に振られてしまいがちな人は、波を追いかけ回すトレードになってしまっています。これではうまくいきません。トレードのイメージとしては、波が特定の値段を通過するのを待ち構えて、短期足でタイミングをとってエントリーします。「待つも相場」という格言がありますが、待てるようになるのが初心者の最初の関門です。
今日のまとめ
相場の空間把握ができると、大局を見てトレードしているので、少々のブレやノイズに惑わされなくなります。損切りになることがあっても、あきらめがつきやすいです。
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コメント
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コメント (5)
はじめまして!!
おぉーー
時間足は、奥行き成程と思いました。
イメージできれば記憶に残りやすいのでよかったです。コメントありがとうございます。
戻り…押し目…
恥ずかしながら意識してませんでした。
長期~短期、意識しながらトレードするようになりました。
今回の動画…スゴすぎます!
次回が楽しみです。
いつもご覧いただきありがとうございます。今回の動画はチャート読解力の基礎となります。これを知って練習するのと、知らずに練習するのとでは明らかに結果が違ってくると思います。
拝見させていただきました。
値段を追いかけ回して失敗。
正に昨日の自分がそうでした。
検証方法が思い付いて初日だったのでかなりヘコみました。
今回の動画で原因がわかりました。
自分なりの対策は思い付いていたので、今回の学びと合わせて再度検証していきます。
ありがとうございました。