12Aug
ランチェスターの3原則に「弱いものいじめ」がある。弱い相手としか戦わなければ勝つ確率はグンと上がる。これはトレードにもいえることではないだろうか。それには、そういう弱い相手が何を考え、どういう行動をとるのか知る必要がある。
今週の視点
特に、デイトレードなどの短期売買は、通貨ではなく、人を取引するものといいます。
ファンダメンタルやテクニカルはきっかけに過ぎず、相場が動くホントの原動力は、人間の「欲望」や「恐怖」であるという本質を知って、そういう視点でチャートを観る者と、ただのグラフにしか見えない者の差は大きいです。
チャートにひいた水平線や、レンジボックスに、人の気配を感じれるようになれば、チャートの見方が変わってきます。
相場には、レートを動かせる程、お金を持つ強者と持たざる弱者、本質や原理原則を知る者と、知らざる初心者が入り混じっています。
相場で勝つ方法は、強者のトラップを避けつつ、勝ち馬に乗ること。そして、知らざる者の「絶望」を利益に変えること。
知らざる者が、どういうところで売り買いするのかを、知る者がいれば、知らざる者が売るところは、知る者が買うところであり、その逆もまた真なりです。
ドル円は北朝鮮リスクで110.00Wボトム崩れる。
109.00を抜けて、108.00まで下がる可能性があります。
赤矢印のような動きも想定していましたが、北朝鮮リスクが高まったことでドル安へ、110.00Wボトムが崩されました。
2つの緑ボックスが分水嶺でした。110.00Wボトムを成功させるには111.00ネックを抜かないといけませんが、その値動きを封じられたポイントです。
大きいほうの緑ボックス押し目が失敗した段階で、110.00Wボトム失敗を強く疑いました。勿論、4日安値を抜けるまで110.00Wボトムの失敗は確定しませんが、買い手からすれば、疑心暗鬼になるところです。
先週末の米雇用統計の余波が続いていて、狙えそうな値幅も小さいので、動意づくまでトレードはお休みです。売るにしても青ボックスの押し目候補を下抜けてからか、先週高値でレジスタンスされてから、買うにしても先週高値をブレイクしてから。
売り目線
買うならレンジブレイク起点黄〇を上抜けてからでいいでしょう。
ネックラインを下抜けたら売りというのは、あまりにも教科書的で、直下に安値があればこうなります。それでも買ってしまう人はがいるから買いポジが溜まります。
そうなれば、買いポジが一掃される赤1は絶好の売り場になります。
赤2のショートは、押し目のない急騰後の利食い+高値掴みの買いポジ損切狙いです。押し目がないということは、下がってきたときにサポートされずれいことになります。
買い目線
青1ロングは110.00Wボトムからのネック抜け狙いですが、一発で抜けませんでした。日足赤切上げライン近くで強く反発したので安値切上げでロング(青1)できます。オレンジ〇高値(十字)からの戻り売り損切+利確を初動エネルギーに走り始めます。
この急騰が全戻しになったことで、110.00Wボトム・ネック越えの可能性を疑いだしました。ただ、Wボトムになって上がる可能性もあるので、安値切上げ(青2)から買えます。しかし、翌朝、2回目の押し目買い失敗サイン(緑〇からの急落)をみたとき、110.00Wボトム失敗の可能性が濃厚になったのを感じました。
売り目線
前日の動きで110.00Wボトムが崩される可能性が高まったので、赤1から大陽線起点(青水平線)までショートできます。下がるほどに110.00Wボトム失敗を意識する人が増えてくると考えられます。
先週安値周辺でWボトム(青切上げ)になりました。雇用統計・大陽線起点にできた緑ボックス・レンジを使ってレジサポ転換を狙います。
ただし、、このWボトムネックで買う始める人もいるので、その買いを受けてダメだったところから売りたいところです。赤2ネックラインは、先週安値Wボトムでのロング組が逃げ出すところです。その後は安値更新しましたのでプルバックからの戻り売り(赤3)です。
110.00Wボトムを崩し、さらに先週安値をブレイクさせた波ですが、ある程度進めば「戻り」をつけるために短期下降トレンドが一旦崩れます。ビギナーの目線が泳ぎやすいところです。
買い目線
先週安値を底とみて買い始める人いるでしょうが、すでに110.00Wボトム失敗という事実や、北のグアム島攻撃を示唆した報道もあって、ドルを買うのに躊躇します。
売り目線
110.00Wボトムを崩した波の戻り売りを狙います。「戻り」の完成が判断できるところからをどこで判断するかですが、雇用統計・大陽線起点をブレイクさせた青水平線辺りが戻り売り候補になります。
ここで「上げ止まり」を観てから売りましょう。一番高いところにH&Sが出現していますが、短期ダウの反転を待ったり、切上げラインを使ってもいいと思います。選択があるだけで正解はありません。ミドルサイズ波の戻り売りなので、9日安値が第一関門です。
買い目線
下降ダウが続いていますので買う理由はありませんが、逆張りする人はいるでしょうが、根拠が弱いところでやっても、下げのエネルギーになるだけです。
4時間足でみると次の安値のある109.00まで下がってきました。4時間足や日足トレーダ-意識するだろう、達成感のあるプライスなので、しばらく膠着状態になる可能性があります。
「109.00周辺」という視点で観ることが大事で、明らかなブレイクがあれば売りますが、売りも買いもあるところなので、まずは、レンジができるのを待ってから行動すればいいと思っています。
ユーロドルは先週安値が分水嶺
先週は、週足水平線でレジスタンスされ、トレンドラインもブレイクした感じですが、大陽線起点となる先週安値(1.1700)を割るまで、買い手があきらめるとは思えません。
先週安値を抜けたか否か、黄ボックス内の判断は難しいですが、重要な節目で、こういう動きになることはよくあります。間近の1.1700での強反発、それに4時間ロウソク足が実体で抜けていません。
7(月)
雇用統計急落後にできたA・B青ボックスの間でのトレードになりました。真ん中に1.1800のキリバンがあるので要注意です。いづれにしても両ボックスに引き付けてからのほうがよさそうです。
ボックスB上限のWボトムネック(青1)から買えますが、売りは1.1800のキリバンでの上げどまりを確かめてからか、ボックスAに達してからです。結局、売れるカタチにはなりませんでした。
こういう中途半端な感じのところでトレードしちゃうと、この間の迷走台風のようになります。
8(火)
売り目線
NY時間になると、「米6月JOLT求人件数」が過去最高ということでドル買いが進んだそうです。そんな指標は全くのノーチェックでしたが、この時刻は、ドル円の押し目買いポイントとも連動しています。
緑ボックス内で買っている人がいますが、おそらくボックスAの「売り候補」が見えてないんだと思います。人の脳は、本人の観たいものものしか見せてくれません。戻り売りの概念や、その候補(Nゾーン)という基礎知識があれば、売り手が待ち構えているのがかわかるはず。
緑ボックスレンジをブレイク(赤1)すれば、溜まった買いポジが一掃されて下がります。
オレンジ・トレンドラインを抜けたので、一度戻り売り(赤2)しますが、安値更新は失敗しました。
買い目線
先週安値は4時間足レベルの強いサポートなので、ボックスBの下限での逆張りはアリですが、こういう逆張りは急落で売った人の「利食い」が目的です。ある程度上昇すると、今度は戻り売りが入るので、あまり欲張ってはいけません。
9(水)
売り目線
ボックスB内限定トレードです。急落からの戻り売りと、先週安値からの押し目買いで三角持ち合いになりました。こうなれば、抜けるのを待つ(赤3)だけです。
この先週安値は、大きな時間足トレーダーも目線を変えてきそうな重要節目です。ラインでピタリ止まるというより、サポート周辺でモミ合います。15分足では一瞬ブレイクしましたが、こういう振り落としのような動きも出ます。
買い目線
大きな時間足トレーダーも意識する節目カオスです、わかいやすいチャートになるか、ボックスBを上に抜いてからでないと買えません。
10(木)
50ピプスの節目カオス(緑ボックス)内にいます、上から売るにしても先週安値まで下がるかどうかわかりません。値幅を確保するのも難しいので、Wボトムなど、わかりやすいパターンがでてからでいいでしょう。
11(金)
9日、10日でWボトムになりました。このイメージがあれば、一度押してから買うだけです。赤ボックスレンジの下限、あるいは、ブレイクで次の高値(オレンジ水平線)までロングできます。
ユーロ円=ドル円×ユーロドル
今は、米ドルが弱くなると、安全資産である円が買われる傾向にあります。さらに、ドル円とユーロドルが相関関係(同じ向き)にあると、掛け算通貨のユーロ円は爆進します。
今週は北朝鮮リスクによってドルが売られ、代わりに円が買われるという流れになりました。
緑〇高値の更新が弱く、先週足の上ヒゲの長いコマ足を見ると、下がりそうなチャートですが、ひとまず、先週高値を試してから、売り始めるのがいいでしょう。
オレンジ・チャネルを下抜いてから急落していますが、オレンジL1(高値更新の安値)、L2(チャネル起点)は強い安値です。
緑ボックス内に「親子Wトップ」が出てます。これも反転シグナルになります。
7(月)
売り目線
いきなり先週安値更新とは、なかなかなりません。今は、高値圏にいるので、一旦は高値試しの動きになることが多いです。売るなら、この高値試し、すなわちWトップやそれに類似るような事実が出てからでいいでしょう。
買い目線
白ボックスWボトムネック+4日終値を試したら買えます。狙いは4日始値のある陽線起点まで、青ボックス内にレートがくれば、売られるので注意です!
8(火)
売り目線
7日と8日の高値でWトップが出ました。4時間足親子Wトップの「子」の部分になります。知っていれば上からでも売れますが、緑ボックスレンジを抜けてからでも間に合います。
白ボックス安値が近くにありますが、急落の高値を抜き返すことができなかった弱い安値です。売りが強い証拠(親子Wトップ)が強ければ突破されやすくなります。
買い目線
動画内の出題、緑ボックス内で買った人の心理を考えてみて下さいの回答ですが、おそらく、先週安値+オレンジ・チャネル下限のサポートを信じて、短期上昇ダウだけ見てロングしたのでしょう。
トレードは裁判と同じで「強い証拠」を持っているほうが勝ちます。先週安値+チャネルラインによるサポートは弱くはないですが、それよりも強い売りの「証拠」があれば破られます。
4時間足:高値更新の弱さ+親子Wトップ+先週足ロウソク型
15分足:4日高値に届かず、7日と8日でWトップ。
これだけの状況証拠が売りにはあります。青ボックスを再び上抜くか、先週安値付近で、よほど強い反発を確認しないと買えません。
9(水)
売り目線
先週安値を更新したので、そのまま下落の勢いに乗るだけです。
買い目線
この下落の勢いのなか、逆張りで買うのは、落ちるナイフを掴むようなもので怪我をします。
4時間足安値にオレンジ水平線(キリバン)を引いていますが、サポートが強そうなのはL1・128.50(チャネル起点)です。
一度戻ったワンサイズ大きな戻り売りでも安値更新が微弱でした。逆張りで買うならココですが、暫く待っていれば青1のような買いやすい局面もあります。
キリバンだからといって、15分ボリン2σの外側にレートがあるような状態で、逆張りするのは無謀です。緑〇のようなところで買ってしまう悪癖のある人は、さらになる下落エネルギーにされるだけです。
10(木)
売り目線
適当なサポートで反発して、4時間足オレンジ・チャネルをブレイクした下落の戻り売り候補である先週安値まで上昇してきましたので、上げ止まりを確かめてから売ります。
買い目線
9日Wボトムを反転サインと観れば、緑ボックスレンジでの買いもうなずけます。しかし、モミ合うのは避けられないので、上にブレイクするか、先週安値を更新して押すのを待ったほうがいいでしょう。赤ボックスでも無暗に逆張りするので、こういうレンジにつかまります。その後の下落のエネルギーにされるだけです。
11(金)
売り目線
前日終値+ネックを試せば売れますが、オレンジL2は4時間足の高値の更新した安値、強いサポートなので、一旦、売れるのはココまでです。L2に届くまで買いは考えません。
買い目線
オレンジL2が強いサポートなので、この辺りから買いを準備します。大きな下ヒゲやWボトムが出ると逆張りできますがV字反転してしまいました。しかし、安値試しはどこかで起こる(青〇)ので、その動きに便乗して買います。
有名なランチェスター法則には3つの原則があります。それは、「ナンバーワン」「弱いものいじめ」「一点集中」です。
これをトレードに当てはめると、どうでしょう。
ナンバーワン
これは、なんでもいいからナンバーワンになりましょうという意味です。なんでもできる人ではなく、これだけは誰にも負けないものを持つという意味です。
「魚くん」という芸能人がいますが、彼が魚くんになれなかったら、いったいどうなっていたのでしょう。
最近アマゾンプライムで「弱虫ペダル」という自転車ロードレース競技のアニメを見てますが、この主人公の「坂道くん」は、ペダルを回すスピードが異常に速いのが武器で、それを徹底的に昇華させたことで、一流のクライマー(山登り専門)になっていきます。
トレードでも、ショートしかやらないなんてカッコいいと思います。あれこれ出来ても、結局、器用貧乏になるパターンの人が多いのではないでしょうか。
弱いものいじめ
自分より弱い相手としか勝負しないという意味です。トレードで弱い相手とは、ずばり初心者です。初心者が囚われているところだけ狙えば勝つのはたやすいですが、もし、相場に初心者がいなければ、なかなか厳しい勝負になるのではないでしょうか。そして、間違っても持てる強者に歯向かわないことでしょう。
一点集中
初心者を攻撃するというのも、ある意味、一点集中といえますが、学び方ひとつとってみても、知識を分散させてはダメです。利益に直接つながる情報のみ選び、深堀りしてわが物にすることでしょう。まずは、得意な勝ちパターンをひとつ、それで自信をつけてから、次の「一点集中」に手をつけるべきです。
◆迷晴れFXの上手な活用法◆
この動画やブログを見るだけでトレードが上達することはありません。
本来の学び場はチャートであり、当コンテンツは【考えるヒント】の気づき場とお考え下さい。自分で仮説をたてて、自分で考えることが勝つコツです。
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コメント
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コメント (9)
動画配信有難うございます、少しですが今週もプラスで終われました。
恐らく一週間でプラスになればよいという目標設定が良かったのかなと思っています。
来週は迷走台風でしょうか?、
難しそうなのでまた試行錯誤が始まります。
<チャートに人の気配>
凄い格言になりそうです
今後ともよろしくお願いします。
週プラ、おめでとうございます!今週も、ひとつひとつのトレードを丁寧にこなしていきましょう(^_-)-☆
NoNさん、こんにちは。五香のはるです。
デイトレードを始めてからずっと日経先物専門でしたが、あまりにも動かないので、FX、CFDに幅を広げてやってます。FXは、NoNさんの動画を拝見してきたおかげで、時間がかからず馴染めそうです。今はデモを使って手法固めをしてます。
「弱虫ペダル」、わたしもNoNさんと同じことを考えながら見てました。坂道くん(お気に入りは巻ちゃんです)に影響を受けて得意な買いだけに絞ってから収支が伸び始めました。トレンドはフレンドで、トレンドが長く続けば自分の技術、能力は関係なく楽なんですよね。得意な手法と、環境が一致すると水を得た魚になれる坂道くんの世界があって、今までわざわざ困難なものを見て難しく考えていた自分に気づいて、すっかり忘れていた基本的なことを思い出しました。
今後は研究してきた買の技を武器に、自分に合う環境を選んでいくのが自分スタイルになりそうです。
売りはそのうちでいいさ、と、焦らず行きます☆
NoNさん、FXチャートの中でお会いしましょう!
NoNさんの得意な売りに食べられないように気を付けます(^^)/
もちろん、引き続きこちらにもおじゃましますね。
お久しぶりです!はるさんはクライマータイプなんですね。格好いいですね!ミスを誘う心理戦といえば御堂筋君ですが、あまり好きなキャラではないので、どうしましょう(^_-)-☆
アマゾンにアップされていないシーズンも続けて見るしかないっしょ☆
迷晴先生
いつも素敵な動画をありがとうございます。
FXといろいろな事を紐づけて考えていらっしゃるところ!いつも大尊敬!!しておりますが、
今回はランチェスターの法則とさらに弱虫ペダルまで例に出していただき、ありがとうございます。
弱虫ペダルファン冥利に尽きます(^^)
はるさんは巻島さん、迷晴先生は、キャラは置いといて、御堂筋君の考え方とかすごい合っていて、面白いなと思いました。御堂筋君も嫌いじゃないっす(^^)自分は、ミーハーで箱学含めみんな大好きです(^^;)
個人的には25話「負け」が大好きです!(^^)
ドル円は、下落から上昇に転換するか、さらにもう一段さがるかですが、水曜日時点で結構上がってきちゃいましたね。
日中に上がられると、サラリーマンにはお手上げですが、夜時間で少しずつ労小利大トレードを心がけます。
いつもありがとうございます。
今度、弱虫ペダルのキャラとトレーダーを絡めた話でもしますか(^_-)-☆
コメント有難うございます!!!
いつも動画を拝見させて頂いています。ありがとうございます。
親子Wトップ、安値更新が微弱、今までの動画でも違う言葉で出てきていたと思いますが、
呑み込みやすく、わかりやすかったです。
最近は、上記2つの検証&エントリに注力しています^^
ぜひ、参考になさってください。コメント有難うございます!