13Jun
リアル・トレードを通じたケーススタディ、新たな「気づき」があるかも。
ゴールまで一直線に進むとは限らない。
終わってみればシナリオ通りだったのに、途中の値動きに振り回されて思うような利益にならなかった。
そんなこと、多くありませんか?
上に行けないと、下を試す。
下に行けないと、上を試す。
これは基本的なプライスアクションですが、しかるべき節目を2回以上試したら、相対する節目をブレイクする可能性が高くなります。
ただ、一直線に進むとは限りません。中期的なシナリオも、短期的にはクネクネとアップダウンを繰り返しならが、峠を目指します。
今回のユロドル、レンジブレイクから「E値」高値を利確目標とするも、途中、キリ番や高値で頭を押さえられつつ、つづら折りでゴールイン。
正直、途中の値動きまで細かく予測するのは難しいので、レジサポごとに、細かく利益を抜くのがいいのか、最も安いところ、高いところからインして、その根拠が崩れるまでホールドするのがいいのか…これに、正解はありませんが、行きつ戻りつの値動きに振り回されるのだけは勘弁ですね。
ドル円
6日上昇中だが先週高値を上抜き戻り売り候補エリアに入ってきた。いきなりの急落はまず起こらないので、Wトップになるまで買い目線でいい。
赤2ショートは流れに逆らうトレードなのでスルーしてもいいと思いますし、赤1や青2も逃げ足を速くしないと負けてしまいます。そう考えると、ドル円でオススメのエントリーポイントはありません。
押し目までのショートスキャル
紫安値からの押し目買いは入れなかったので、青チャネル上でレジスタンス後、上ヒゲ3本で赤1イン・青〇アウトのショートスキャル、逆張りになるので110.0押し目候補で即利食い。
青チャネル上まで押し目買い
切下げライン抜け青1イン・赤〇アウト。ライン上でWトップになったので利確。
チャネル上から下の押し目候補までショート
チャネル上でWトップになったので赤2イン・青〇アウト。
ユーロドル
5日安値が1.165レンジ下限を試して失敗したので、レンジ上限オレンジ水平線はブレイクしやすいと判断。
レンジブレイク「抜けの1波」は、そのまま急騰する可能性もあるので入りますが、通常は捨てて、押し目を待って3波目でロングするのがいいでしょう。
本来入りたかった本命ロングは緑〇でしたが、欧州初動の値動きが激しくて入れませんでした。
青3押し目買いは、良いところで入れましたが、その他のトレードは参考までにお考え下さい。
東京時間レンジブレイク・ロング1波目
青1イン・赤〇アウト。5分足を使った押し目買い1.1750抜け期待だったが上ヒゲ2本を確認して撤退。
高値ブレイク
欧州時間初動で乱高下したが、先週高値手前レンジ下限を割らなかった。高値付近で少し揉んで上抜けたところをロング。青2イン・赤〇アウト
押し目買い候補まで売り
青高値で勢いが殺されたので一旦下がる動きを狙った。マックス、先週高値まで下がるところ途中、押し目をつくり始めたので利確。
押し目買い
戦略は「レンジブレイク」からのE値狙いだった。欧州初動の乱高下でペースが乱されたが、ここからの押し目買いは高値更新の可能性が高い。青3イン・赤〇アウト
ユーロ円
本来入りたかった本命ロングは緑〇でしたが、欧州初動、ユロドルの値動きが激しくて入れませんでした。
青2押し目買いは、良いところで入れましたが、その他のトレードは参考までにお考え下さい。
東京時間レンジブレイク
青1イン・赤〇アウト。
押し目買い
青2イン・赤〇アウト。ユーロドルがE値に達したタイミングで利確。
相場に「もうはまだなり、まだはもうなり」という格言があります。
言葉の意味は「もう」底だと思っても、まだ下値があるのではないかと考えろ、「まだ」下がるのではないかと思っても、底になるかもしれないと疑え、です。
結局、まだなのか、もうなのか、どっちを選んでもリスクゼロにはできません。
練習や経験で「確度」を上げることはできても、不確実性の世界に絶対正解はない。
利益が出る前提ではなく、リスクありきで考え、このリスクなら引き受けるという心の態勢づくりが大事で、この「覚悟」なしに現場に出れば、必ず痛い目に遭います。
もうはまだなり、まだはもうなりということあり。この心はたとえば、もう底にて上がるべきと進み候ときは、まだなりという心をいま一応ひかえみるべし。まだ底ならず下がるべきと思うとき、もうの心を考うべし。必ず、まだの心あるときより上がるものなり。八木虎之巻
この格言のルーツは、猛虎軒の八木虎之巻(ハチボクトラノマキ)という古書。
八木虎之巻が出たのは宝暦6年(1756年)というから随分古い。今から262年前に、「売りたいなら買い手、買いたいなら売り手の気持ちを考える」ことの重要性が伝えられています。
300年前の江戸時代の米相場も、現代の為替相場も、そこに集う人間の本質は変わらないということだ。。
◆お断り◆
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コメント
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コメント (4)
いつも気付きの多い動画をありがとうございます。
今回のエピソードは度肝を抜かれました!
こんなに細かくシナリオを変えながら、トレードしているとは思っていませんでした。
私はほとんど放置なので、途中の動きはランダムじゃないのかと考えていましたが、
途中途中でわかる時があるということの実例として拝見させてもらいました。
私はまだ相場一年生ですが、相場は3年ほどやらないと勝ち続けることができないといわれていることにひっかかり、
現状と未来と何が違うのかわからず、モヤモヤしながらトレードを続けていました。
今回の動画で向かう先が見えた人も多いのではないでしょうか。
本当に感謝!ありがとうございました!
山崎さんに、そういってもらえると、動画にした甲斐があります(^_-)-☆初心者の方にとっては、あまり参考にならず、かえって迷わせてしまうかもしれないという懸念がありますが、エントリーポイントを真似するのではなく、その方なりの「気づき」があればよいと願っています。
久しぶりのトレードエピソードありがとうございます(^^
嬉しいです!!
見ているととても簡単そうにトレードをやってるように見えてしまいますね!実際にやろうとすると全然うまくいかない。
「見る」は易し、行うは難し、ですW
エントリーしたら思った方向に行くのがすごいと思います・・・。私はまだまだ逆に動くことが多くて・・・。いっそ逆にエントリーを。。。と思うこともあります(汗
ちょっと質問なのですが、動画内で5:15ぐらいのユーロドルロングエントリーですが、エントリーしたタイミングの根拠はなんだったのでしょうか?前の陰線を完全に抜けたわけでもなさそうに見えます。私はあのような場面で入ると、髭になってまた落とされるパターンがあるあるなのですが、迷晴れさんの考えを教えてください!!
下(肝心なところ)を試してから、安値を切上げ始めていたのでロングしました。ここでは売られにくいだろういう判断からです。