8Nov

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週刊チャートナビ557回(2025年11月03日〜11月07日)今週のFX相場(ドル円・ユーロドル・ポンドドル)を振り返り、今後のトレードに役立つ重要ポイントを解説。
【今週の相場格言】①波見て節忘れるな、節見て波忘れるな②相場は期待を踏み台にして動く③上位足は地図、下位足は道
ドル円
今週の見通し
相場の背景

2025年安値のダブルボトムが意識され、2025年高値に向けて、日足上昇トレンド発生中、155円の節目が目前に迫る。
- ドル円は、日銀の利上げ見送りで高値を更新、155円の節目付近まで上昇。
- 日足+4時間足の上昇トレンドが継続中ですが、155円台は2022年・2023年の介入ゾーンとして市場参加者の意識が強く、一気に抜けるには相応の材料が必要と思われる。
- 4時間足上昇トレンドはリズムがやや鈍化しており、今週は4時間足上昇トレンド終盤から天井圏の攻防へと移行する可能性がある。
- 155円を上抜けば156~157円へ、152円(≒30日安値)を下抜けば日足レベルの調整で150円へ。
- 重要経済指標:米ISM製造業景況指数・米ADP雇用統計・米ISM非製造業景況指数・米雇用統計(未定)
ベアの注目
155円周辺「介入懸念」による上値抑制
ブルの注目
- 日足+4時間足の上昇トレンドが継続中
- 4時間足SMA21と日足SMA21のサポート→これを維持する限り上昇トレンドは崩れないが、152円(≒30日安値)を割り込むと、150円へ日足レベルの調整が起こりやすい。
トレーディング・レンジ
| TR上段㊤ | 155円周辺 |
| TR中段 | 27日高値と30日安値(=押し目買いゾーン) |
| TR下段㊦ | 150.0 |
ベアのシナリオ
155.0周辺のレジスタンスを背景に”調整”を売る①上げ止まり確認後(上ヒゲ反発・短期の天井パターン)にTR中段へ逆張りショート②152円(≒30日安値)を下抜けば150円へ売る
ブルのシナリオ
4時間足上昇トレンドが背景①TR中段で押し目買い(=基本戦略)②155円のブレイクで買う
毎日の値動き
シナリオとトレード
11/03 月曜 米ISM製造業景況指数
- 155円の上値抵抗帯が意識されている
- 日足SMA21+4時間足SMA21のサポート
- 31日コマ足の高安に注目
ベアのシナリオ:①先週高値の反発で”調整狙い”の逆張りショート
ブルのシナリオ:①31日安値+1時間足ミドルチャネルの反発でロング
先週高値に「1番天井」の形成待ち
11/04 火曜
- 155円の上値抵抗帯が意識されている
- 日足SMA21+4時間足SMA21のサポート
ベアのシナリオ:①先週高値の反発で27日高値への”押し戻し”をショート
ブルのシナリオ:①27日高値+1時間足チャネル下限を試せばロング
- 東京時間、先週高値の反発を「10時足ピンバー」で確認して、赤1逆張りショート
- ロンドン時間、15分足SMA21をガイドにショートをホールド
- NY時間、27日高値手前、4時間足4番コマ足陰線の確定で半決済
- 翌日の東京時間、27日高値の強い反発でアウト
【エントリーの根拠】
【背景】
155.0のレジスタンス帯
【事実】
先週高値1番天井×10時足ピンバー
M15-SMA21の押さえ
撤退値:前日安値+1時間足チャネル・ミドル
目標値1:27日高値
目標値2:30日安値
損切り:先週高値
11/05 水曜 米ADP雇用統計・米ISM非製造業景況指数
- 155円の上値抵抗帯が意識されている
- 先週高値2番天井から”押し戻し”で27日高値へ下落
- 日足SMA21のサポート
ベアのシナリオ:①29日安値上昇波の”27日高値の押し目崩れ”で30日安値へ向けてショート
ブルのシナリオ:①29日安値上昇波の27日高値押し目買い
- 東京・ロンドン時間、27日高値(=押し目候補)に押し目待ち
- NY時間、15分足逆三尊天井が完成、黄1ロングは27日高値から離れ、米経済指標も控えて見送り
11/06 木曜
- 155円の上値抵抗帯が意識されている
- 29日安値上昇波の27日高値押し目買いが先週高値を試している
- 日足SMA21のサポート
ベアのシナリオ:①先週高値2番天井形成からショート
ブルのシナリオ:①先週高値の2番天井崩れで155.0へロング
- 東京時間、1時間足レベルの2番天井待ち
- ロンドン初動、15分足レベルがキリサゲたが、黄1ショートは損切りレートまで遠く、”だまし”も疑って見送り。
- NY時間、シングルトップで続落
11/07 金曜
- 155円の上値抵抗帯が意識されて先週高値にダブルトップが完成
- 日足SMA21のサポート
ベアのシナリオ:①5日高値下降波を30日安値へフォロー
ブルのシナリオ:①先週安値上昇波の”押し目買い”を日足SMA21付近の反発で検討
東京時間、27日高値+1時間足SMA21での”売り”は否定、その後、ブルベア攻防になりノートレ。
今週の攻略ポイント
今週のあらすじ:155円を目前に”天井圏”を形成

今週のドル円は、155円という大きな節目を前に、上昇の勢いが鈍化しながら天井圏を形成しました。
10月後半まで続いた4時間足上昇トレンドはリズムを崩し、日足レベルでの「価格調整の始まり」が意識される局面です。
来週は、今週のダブルトップを否定して高値更新するか、あるいは日足レベルの調整に発展して150円方向への下落が始まるかが焦点となります。
今週の局面
序盤:仮ネックへ調整下落
3日〜5日にかけては、上昇一服後の調整。
29日安値上昇波がいったん伸び切り、その押し戻しとして仮ネックライン(27日高値)+1時間足チャネル下限を試す動き。
中盤:仮ネックで押し目買い
5日は、29日安値上昇波の押し目買いが、先週高値(=天井候補)を試す動きへ。
終盤:ダブルトップの完成
6日〜7日には、先週高値でダブルトップが完成。
週末は下げ渋り、安値をキリアゲつつある。
今週の狙い目:2番天井へ押し目買い

今週の基本戦略は、27日高値を仮ネックとする押し目買い。
ただし、逆三尊パターンの形成タイミングと、米経済指標発表(ISM・ADP等)が重なり、エントリーが難しい展開に。
週明けの想定通りにダブルトップを形成しましたが、セットアップの形が悪く、「シナリオ通りに動いても、条件が整わなければ手を出さない」そんな一週間でした。
今週の相場格言(学び):波見て”節”忘れぬな、節見て”波”忘れるな

155円台は、2022年・2023年に為替介入が入った記憶の価格帯。
そのため、短期的な買い圧力があっても、「過去の節目による上値抑制」が強く働く場面です。
今週の天井形成は、まさに“節目”の存在を再確認する週でした。
現在、9月安値から続く日足上昇波の中で、4時間足レベルではすでに”押し目買い”が3回完了しています。
波のリズムが鈍化している今は、「4回目の押し目」ではなく「日足調整への切り替わり」を意識すべきタイミングかもしれません。
昨年からの相場は、160円〜140円のレンジで推移しており、その中間にある150円が中軸として機能していて、レジサポ転換も想定できる。
ボクは中長期波動を判断する際、1000pipsと500pips単位のラウンドナンバー(160円・155円・150円・140円など)を基準にしています。
これらは単なる数字ではなく、市場心理の節として機能します。
ボクはデイトレーダーなので、日足波動を直接トレードすることはありません。
それでも、4時間足や1時間足の波は、日足波動の“枝”にすぎません。
だからこそ、上位足で波の位置を把握することが、下位足トレードの精度を左右するのです。
上位足を見ずに下位足で上値を追えば、波の終点で買ってしまう。
この構造を理解することが、トレーダーとしての質を決定づけます。
初心者が「大きな節目」で負けやすいのは、この波と節の関係を意識していないから。
目先の波ばかりを追って、全体の位置を見失うからです。
相場は“波と節”の呼吸で動いています。
どんなに複雑に見えても、原理は常にシンプルです。
「波見て節忘れぬな、節見て波忘れるな」
今後もこの原理原則に立ち返り、「全体を見て一部を切り取る」トレードを続けていきたいと思います。
ユーロドル
今週の見通し
相場の背景
- ユーロドルは10月後半にかけて下落基調を強めている
- 9月高値を起点とする4時間足下降トレンドが継続、日足SMA21がレジスタンスとして機能。
- 今週は、1.150+2022年高値のサポート帯を、このまま下抜けるか、一旦、反発するかが焦点となりそう。
- 重要経済指標:米ISM製造業景況指数・米ADP雇用統計・米ISM非製造業景況指数・米雇用統計(未定)
ベアの注目
- 7月高値ダブルトップ→7月安値到達で完成
- 100日線のレジスタンス
- 日足SMA21+4時間足SMA21の上値抵抗帯→これを上抜くまで「中期の下降トレンド」が継続
ブルの注目
- 1.150+2022年高値のサポート→これを下抜けると7月安値まで下げ余地ができる
- 4時間足チャネル下限のサポート
トレーディング・レンジ
| TR上段㊤ | 3週前高値 |
| TR中段 | 先週高値と1.150 |
| TR下段㊦ | 7月安値(=7月高値ダブルトップ完成) |
ベアのシナリオ
7月高値ダブルトップ+4時間足下降トレンドが背景①1.160付近へ引戻せば戻り売り(=基本戦略)②1.150のブレイクで7月安値へ売る
ブルのシナリオ
1.150のサポートが背景①1.150周辺の下げ止まり確認後(下ヒゲ反発・短期の底値パターン)に逆張りロング→1.160利確目安
毎日の値動き
シナリオとトレード
11/03 月曜 米ISM製造業景況指数
4時間足下降トレンドが継続中だが、1.150+2022年高値のサポートが迫る
ベアのシナリオ:①先週高値下降トレンドをフォロー
ブルのシナリオ:①1.150付近での値動きを観察
先週高値下降波に伸び切った感があるため、1.150サポートの値動きを静観
11/04 火曜
- 4時間足下降トレンドが継続中
- 1.150+2022年高値のサポートで下げ渋り
ベアのシナリオ:①1.150+2022年高値の値動きを観察
ブルのシナリオ:①1.150のサポートで22日安値への引き戻しをロング
1.150サポートの値動きを静観
11/05 水曜 米ADP雇用統計・米ISM非製造業景況指数
- 4時間足下降トレンドが継続中
- 先週高値下降トレンドの”ダラダラ下げ”が続く
- 先週高値下降波の”引き戻し”に警戒
- 前日陰線終値が1.150+2022年高値を更新
ベアのシナリオ:①先週高値下降波の”引き戻し”を待ってショート
ブルのシナリオ:①先週高値下降波の”引き戻し”をロング
先週高値下降波の”引き戻し”を疑って静観
11/06 木曜
- 4時間足下降トレンドが継続中
- 4日陰線終値が1.150+2022年高値を更新
- 現在は時間調整中
- 先週高値下降波の”引き戻し”に警戒
ベアのシナリオ:①1.150+4時間足SMA21の反発で7月安値へショート
ブルのシナリオ:①先週高値下降波の”引き戻し”を22日安値を目安にロング
- 東京時間、1.150+4時間足SMA21の戻り売り候補を突破。
- ロンドン時間、15分足SMA21の電車道で、先週高値下降波の”引き戻し”を買えなかった。
11/07 金曜
- 4時間足下降トレンドが継続中
- 先週高値下降波の”引き戻し”で上昇中
ベアのシナリオ:①先週高値下降波の”戻り売り”を22日安値付近で検討
ブルのシナリオ:①5日安値上昇波(引き波)を22日安値へ押し目買い
ロンドン時間、5日安値上昇波(引き波)の押し目が曖昧、かつ、22日安値へのアゲ余地も小さかったのでロングは見送り。
今週の攻略ポイント
今週のあらすじ:下落基調の調整反発

ユーロドルは4時間足下降トレンドの中で、今週も基本的には戻り売り優勢でした。
ただし、週半ばにかけて、1.150+2022年高値のサポート帯で下げ止まり、木曜以降はショートカバーによる調整的な買い戻しが発生。
今週の反発は、あくまで調整的な意味を持ち、日足SMA21および1.160ラインが再び上値抵抗となる可能性が高い。
来週は、1.160ゾーンでの戻り売り再開、その後、1.150割れでの7月安値方向へ加速がシナリオとなります。
今週の局面
序盤:1.150サポートの試し
ユーロドルは先週末の流れを引き継いで下落基調を維持。
3日〜4日にかけては、1.150+2022年高値のサポートを試す展開。
中盤:ショートカバーの反発上昇
5日〜6日にかけては、直前の下落で積み上がったショート・ポジションの買い戻しにより、上昇波(調整波)が発生。
4時間足SMA21および日足SMA21に向けた戻り試しが意識されました。
終盤:戻り売りゾーンに到達
7日は、先週高値下降波の1.160戻り売りゾーンに到達。
今週の狙い目:先週高値下降波の戻り売り

ユーロドルは「1.160付近への戻りを待っての売り」が基本戦略。
ただし、下落の勢いが一服し、1.150割れを狙う動きが失敗したため、一時的な買い戻し(逆張り)も成立する週ではありました。
今週の相場格言(学び):相場は”期待”を踏み台にして動く

4日陰線の終値が1.150を割れたとき、つい勢いでショートしてしまった人も多いのではないでしょうか。
しかし、冷静に「ここでのブレイクアウト売りは危険だ」と判断できたなら素晴らしい想像力です。
ボクのシナリオはこうでした。
先週高値下降波はすでに十分に伸びきっており、“クライマックス感”が見え始めていました。
そこで、まずは4時間足SMA21との出合いを売るシナリオ。
そして、もしこの「出合い」が否定された場合には、22日安値への引き戻し上昇を狙うプランで臨みました。
相場は決して一直線には動きません。
ユーロドルの売り手は、7月高値ダブルトップの完成(=7月安値)を目指す動きを期待しています。
しかし、むしろ、こうした「期待売り」が溜まったところこそ、逆手に取られる罠が敷かれています。
つまり、1.150割れでショートを誘い込み、反対売買のロングで踏み上げるという罠を仕掛ける層が必ず存在します。
この「一瞬の踏み上げ」が、結果的に伸び切った下降波の引き戻し上昇を演出するのです。
こうしたシナリオを想像できるトレーダーは、安易にブレイクアウトを売らず、”待ち”を選べる人です。
「高く売って安く買い戻す、安く買って高く売り抜ける」
トレードの基本はいつだってシンプルです。
ユーロドルの理想的な売り場は、先週高値付近でした。
1.150は安い位置にあるため、ここから新規で売るのはリスクが高い。
もし再び「1.150が高い位置」になるとすれば、それは調整によって波の重心が切り下がったあとです。
ポンドドル
今週の見通し
相場の背景

2022年高値ダブルトップが完成、その一方、2025年安値上昇波の1.30押し目形成に警戒。
- ポンドドルは2022年高値ダブルトップの完成で下落基調を強めている
- 9月高値下降トレンドが継続、日足SMA21がレジスタンスとして機能。
- 今週は8月安値サポートの”ブレイク”するか”反発”するかが焦点
- 重要経済指標:米ISM製造業景況指数・米ADP雇用統計・米ISM非製造業景況指数・BOE政策金利・米雇用統計(未定)
ベアの注目
- 2022年高値ダブルトップが完成
- 100日線+日足SMA21+4時間足SMA21の押さえ
- BOE金利据え置き見通しだが、ハト派発言ならポンド売り再燃
ブルの注目
- 8月安値のサポート
トレーディング・レンジ
| TR上段㊤ | 先週高値 |
| TR中段 | 3週前安値と10月安値 |
| TR下段㊦ | 1.300 |
ベアのシナリオ
2022高値ダブルトップが背景①3週前安値への”上値試し”から戻り売り(=基本戦略)②10月安値のブレイクを1.300へ売る
ブルのシナリオ
8月安値のサポートが背景①下げ止まり確認後(下ヒゲ反発・短期の底値パターン)に3週前安値へ逆張りロング
毎日の値動き
11/04 火曜 先週高値下降波の戻り売り
- ロンドン時間、1時間足SMA21+8月安値の反発を、4時間足3番足の陰転で確認して赤1ショート。
- 翌日の東京時間、1.30手前、4時間コマ足の確定でアウト。
【エントリーの根拠】
【背景】
2022年高値ダブルトップの完成
【事実】
先週高値下降波の戻り売りポイント×15分足キリサゲ
4時間足SMA21のグランビルポイント
D1-SMA21+H4-SMA21+H1-SMA21+M15-SMA21の押さえ
撤退値:10月安値
目標値1:1.30
損切り:15分足戻り高値
今週の攻略ポイント
今週のあらすじ:2022年高値ダブルトップ完成後、1.30サポートで反発

今週のポンドドルは、2022年高値ダブルトップの完成を背景に下落基調を継続、10月安値を割り込み、1.30まで下落しました。
ただし、1.30周辺は長期的には2025年安値上昇波に対する半値押しの位置でもあり、週後半に反発が見られました。
全体としては「戻り売り優勢の中で、1.30サポートを迎えた週」と言えます。
来週は、「現在の戻りがどこまで進むか」と「1.30サポートの防衛力」を注視する展開になります。
今週の局面
序盤:戻り売りの再開
4日は、先週末からの戻しから、4時間足SMA21付近(グランビル売りポイント)で上値を抑えられ、戻り売られました。
中盤:売り一服の短期反発
5日〜6日にかけては、1.30の大台で、ショートカバーが入り、1時間足・4時間足のSMA21を上抜けました。
ただ、これはあくまで調整反発であり、今のところ4時間足下降トレンド転換を示すものではないと思われます。
終盤:短期反発の達成感
7日は反発の流れを引き継いだ押し目買い。
先週高値下降波の半値を戻したところで週末を迎えています。
今週の狙い目:4時間足SMA21のグランビル売り

今週は、2022年高値ダブルトップの完成と日足SMA21の押さえを背景に、先週高値下降波の続きを、4時間足SMA21でグランビル売り。
1.30は大台なので、欲張らずに利確しました。
今週の相場格言(学び):上位足は”地図”、下位足は”道”。

ポンドドルは2022年高値にダブルトップを完成させましたが、2024年高値をすでに更新しており、長期的には上目線の流れの中にあると言えます。
現在の1.30付近は、2025年安値からの上昇波に対する押し目候補として注目される水準。
9月高値下降波もすでに伸び切っており、1.30で調整を挟んで再び下落するか、それとも反発して上値を試すかの分岐点に立っています。
上位足を見ないトレーダーは、全体の構造を知らないまま、目先の小さな波に反応してしまいます。
その結果、早すぎる損切りや利確、不利な位置でのエントリー、波の反転に巻き込まれるといったミスを連発します。
上位足を見る人と見ない人の違いをまとめてみました。
| 上位足を見ない人 | 上位足を見る人 |
| 目先の波だけに反応する | 上位波の中の位置を把握する |
| 1トレードごとに一喜一憂する | 波の連なりで流れを見る |
| 局所的な動きに集中する | 「位置・方向・勢い」を俯瞰で整理する |
| チャートを”点”を見る | チャートを”地図”として見る |
上位足は“地図”、下位足は“道”。
どんなに道を進んでいても、地図を見ずに歩けば迷子になります。
トレードも同じで、上位足を確認せずにエントリーを繰り返すのは、地図を持たずに知らない街を歩くようなもの。
勝ち続けるためには、下位足を読む技術ではなく、上位足で位置と方向を認識する習慣です。
来週の相場展望
ドル円
相場の背景
- 2025年安値のダブルボトムを起点として、現在は9月安値上昇波の終盤に位置し、155円を試す局面にある。
- 155円台は2022年・2023年の為替介入ゾーンであり、強いレジスタンス帯。ファンダメンタルズの後押しなしに”一気抜け”する可能性は低い。
- 155円を前に上昇の勢いが鈍化し”ダブルトップ”を形成、「高値キリサゲ」と「ネック割れ未遂」を経て、4時間足上昇トレンドのリズムが崩れ始めている。
- 先週高値のダブルトップは、日足レベルでの「価格調整が始まる予兆」とも読み取れる。
- 今週は、先週高値のダブルトップを否定し155円を試すか、ダブルトップが確定し150円方向へ日足レベルの調整波が始まるかが焦点。
- 先週高値と2週前安値(=ネック)による “三尊天井” の形成も十分想定できる。
- 重要経済指標:米CPI(最大のトリガー候補)
ベアの注目
- 155円の最強レジスタンス(介入ゾーン)
- 先週高値のダブルトップ
- 4時間足上昇トレンドのリズム崩れ
- 三尊天井の右肩形成中(=先週安値付近)
ブルの注目
- 日足上昇トレンド+4時間足上昇トレンドがまだ崩れていない
- 日足SMA21のサポート
- 152円の押し目最終防衛ライン
トレーディング・レンジ
| 上段㊤ | 155.0(最強レジスタンス) |
| 中段 | 先週高安(天井圏レンジ) |
| 下段㊦ | 152.0(押し目最終防衛ライン) |
来週のシナリオ
ベアのシナリオ
155円レジスタンスを背景に日足レベルの調整波を売る(目標値:152.0→2週前安値→150円)
ブルのシナリオ
日足上昇トレンド+4時間足上昇トレンド継続を背景に、「トレーディング・レンジ下段」で押し目を拾う。
ユーロドル
相場の背景

7月高値ダブルトップ完成(=7月安値ネック)への流れを背景に下落基調が継続中
- 4時間足下降トレンドが継続、日足SMA21がレジスタンスとして機能。
- 先週は、1.150+2022年高値のサポートで反発、ショートカバーによる買い戻しが発生。
- 今週は、1.160周辺での戻り売り再開、その後、1.150割れで7月安値を目指す動きも視野に入る。
- 重要経済指標:米CPI(最大のトリガー)
ベアの注目
- 7月高値ダブルトップの完成→7月安値を目指す流れ
- 4時間足下降トレンドの継続
- 100日線+日足SMA21がレジスタンスとして機能
ブルの注目
- 1.150+2022年高値のサポート帯
- 200日線の下値支持
- 4時間足下降チャネル下限のサポート
- 先週安値ダブルボトム形成の可能性
トレーディング・レンジ
| 上段㊤ | 2週前高値(戻り売り上限) |
| 中段 | 先週高安(攻防レンジ) |
| 下段㊦ | 7月安値(ダブルトップのネックライン) |
来週のシナリオ
ベアのシナリオ
7月高値ダブルトップ完成の流れを背景に、4時間足下降トレンドを先週高値付近で7月安値へ戻り売り。
ブルのシナリオ
1.150+2022年高値のサポートが背景①先週高値付近の「戻り売り否定」で2週前高値へ上値試し②先週安値の2番底形成でロング
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おはようございます、今週も週ナビ投稿ありがとうございます!
今週は久しぶりに全通貨ノートレードで終えました。
先週の失敗を引きずったわけではなく、単に今週は得意パターンでは無いなと判断したためです。
しかし、どのように考えてトレード見送りの判断をしたのかを、自分の力で言語化することが重要と考えていますので、少しだけ書き込ませていただければと思います。
USD/JPY
まずドル円ですが、今週の最大のチャンスはやはり155.500からの逆張りでした。
しかしこちらは、単純に私が得意ではないパターンと判断したため静観を決めました。
下降を始めてから、もう少し分かりやすい上値試しがあればショートを検討したと思いますが、そのまま下がってしまったのでスルーです。
これ以降は1Hの上昇チャネル下限もありますし、木曜日の戻り売りもスルーいたしました。
深夜にかけて1H上昇チャネルを下抜きましたが、翌日は金曜日ということで、重要指標もありませんでしたし、一旦は横に動くかと考え静観することを決めました。
大局は上目線でしたが、さらに上昇トレンドが継続するにしても、十分な持ち合いを形成するか、ある程度の売り抵抗を受けてからのほうが自然かもしれないと考え、ロングするにしても!H上昇チャネルの下限付近まで下がり、しっかり押し目を形成するのを待とうと決めていました。
週が終わった段階で見返しますと、とても冷静に判断できたのではないかと思います。
EUR/USD
こちらもドル円と同様に伸び切った感を週初めから感じていました。
ジリジリ下げている1H足レベルの下降波は、先週の高値から始まったものですので、そこを基準に考えると、やはり追いかけショートをする気にはなりませんでした。以前にも何度か書き込ませていただいておりますが、こういった局面での安値抜けショートで数え切れないほどやられてきたため、それが良い抑止力になったかと思います。
木曜から金曜にかけて引き波が始まりましたが、こちらもズルズル上がってしまったため見送りました。
こちらも分かりやすい押し目があればロングを検討したかもしれません。
一応、金曜日の欧州時間に浅い押し目を作って上昇を再開していきましたが、金曜日ということもあり、また頭上の1.15500も気になり見送りを決めました。
GBP/USD
最後にポンドドルです。
こちらもユーロドルと考え方はほぼ同じですが、火曜日欧州時間初動のショートはどうも苦手な形だったのでエントリーを見送りました。実際、東京時間の高値を少し更新してから下げていくこの動きは多々見受けられるのですが、いまいちタイミングが掴めませんでした。(これも所謂スパイクと考えています)
あとから見れば、このショートで100pips程度取れていたとも考えられますが、エントリーに躊躇した時点でそのトレードは、リスクリワードに関わらず、すべきではないトレードということになりますので、後悔はしておりません。
資金は増えませんでしたが、「減らさなかった自分」を評価してあげたいです。
1週間を振り返ってみて…
ドル円は1H上昇チャネルを下抜けたものの、押し目を探ろうとしている動きですし、ユロドル&ポンドルも来週以降、戻り売りが入るのか、それとも崩れてもう一段上を目指すのかはさっぱり分かりませんし分かる必要もありません…が、それはすなわち、常に中立でいなければ競り合いに巻き込まれてしまうということでもありますし、全体を見失わないよう、常に俯瞰を意識して引き続き取り組んでいきたいと思います。
トレードを「あえて」見送ることでしか得られない経験というのは大変に貴重ですね。
2週続けての長文、大変失礼いたしました。
来週もよろしくお願いいたします!
丁寧な振り返りありがとうございます。
どの通貨も「得意ではない形を無理に取りに行かない」という判断ができていて、本当に素晴らしいです。
トレードを“あえて見送る”ことも、明確な行動のひとつであり、再現性のある手法の一部ですね。
特に、チャネル・押し目・戻りの形成を待つ姿勢や、「わからないものはわからないままでいい」という中立の構えは、まさに一段階上の視点です。
資金を“減らさなかった”ことは、技術的にも心理的にも価値ある成果だと思います。
来週もチャンスに備えていきましょう。
いつもご教授頂き有難うございます。上位足を見る人見ない人を列挙された項目ですが、上位足を見ない人の例は正に負けてる人の典型的な行動パターンで、自分の場合もなかなか実績が上がらない時期は全てやってました。全体図を把握して中期短期のチャートに落とし込むと言ってもいざやろうとするとそう簡単にはいかないですね。その為には経験を積むしかありませんし練習も必要だと思います。メタトレーダーでもトレーディングビューでも練習機能がありますので活用した方がいいと思います。そしてファンダ分析でも大きな流れを把握して直近の相場に落とし込んでいくという視点は有効だと思います。ドル円でいえば一連の高市トレードは収束し、FOMCでパウウェル議長がタカ派姿勢を見せたものの、依然としてアメリカ政府機関は止まったままで雇用統計を初めとする指標発表は止まったままなので動きにくい相場が続いております。そうしたことを踏まえるとトレードし辛い状況は暫く続きそうだということがわかりますので、前のめりになって積極的にトレードする場面ではないとわかります。一歩引いて相場を俯瞰するの優位性をしっかり理解してトレードしたいですね。
今週もお疲れさまでした。
全体を見て中短期に落とし込むのは簡単そうで、実際やると本当に難しい…でも、そこを練習で積み上げる姿勢がすごく大事だと思います。
俯瞰の大切さをあらためて感じさせてくれるコメント、ありがとうございます!
最近は、動画よりもブログを拝読する機会が増えております。
というのも、ブログの方が自分の頭で考えながら読み進められるため、より深い学びが得られると感じているからです。
また、来週の相場観については、あえて目を通さないようにしています。
少しでも自分の見立てが引っ張られてしまうと、判断がぶれてしまうためです。本当は拝見したい気持ちもあるのですが、そこはぐっと堪えております。
ドル円に関しての 「週明けの想定通りにダブルトップを形成しましたが、セットアップの形が悪く、『シナリオ通りに動いても、条件が整わなければ手を出さない』そんな一週間でした。」
ユーロドルに関しての 「もし再び1.150が高い位置になるとすれば、それは『調整によって波の重心が切り下がったあと』です。」
これらのフレーズは、まさに言語化の妙だと感じました。
いつも本質的な気づきを与えてくださり、心より感謝しております。
いつも丁寧に読んでくださり、ありがとうございます。
ご自身の考えを大切にしながら読み進められている姿勢、本当に素晴らしいです。
相場は「自分の仮説力を育てること」に価値がありますから、その向き合い方はまさに正解ですね。
心に残って役立つコンテンツを目指しているので、こちらこそ励まされました。
今週もお疲れ様です!
今週は結果ノートレードでしたが、学び深まる週でした。
ドル円火曜ショートは逆張りを狙って、1H青波Mトップ2番天井での15分紫波反発(Mトップ1番天井形成)での仕掛けをイメージするも、
反発確認に5分足Mトップ形成を待ったがそのまま行かれてガックリ、でも1Hピンバーのサインが出てたんですね。。完全に見落としていました。
ただその他のユーロドル含めた迷晴さんがエントリーを見送られた箇所、自分も同様の環境認識と根拠で見送りすることができ、波構造把握の精度向上を実感できる週になりました。
以下学びのアウトプットとさせてください。
自分は変な自滅負けはほぼしないけどチャンスロスがあまりに多いのが課題なのですが、
今年10月までの振り返りの気づきとして、環境認識を行なった上で「自分は今どの波を狙っているのか」を明確に、というかそれを軸にして思考を組み立てる重要性に気づきました。
いつも環境認識は迷晴さんとほぼ一致しているのに中々波に乗れない原因はコレだったと感じています。
この意識によってエントリーをストーリー仕立てにしてそれを軸に逆算して思考でき、いい意味でバイアスをかけられることに気づきました。
いい意味でバイアスをかけないと、優位性とリスク要素の重み付けがズレたり(自分の場合リスク要素が実態よりデカく見えすぎる)、拮抗が崩れた動きだしタイミングが分かりにくいため、リスクが取れず見送りとなっていました。
環境認識で洗い出した優位性とリスク要素を対等に扱いすぎるといつまでも波に乗れない、
なので優位性を背に「狙う波」を軸に決め、そのシナリオに対しリスク要素がどの程度なのか、と対比で考えることが波に乗るコツだなと。
すごく感覚的で抽象的なのですが脳の使い方が変わる感覚があります。
恥ずかしながら多くの迷晴門下生が取ったであろう先週のユーロドル木曜の絶好のショートを、2週・先週安値の安値切り上げリスクから見送ってしまったのですがまさに典型的ケースでした。
これも「狙う波」を基準に思考を組み立てて、以下順で考えればシンプルに整理されていたなと思います。
環境認識(現在地と売り買い関係性把握)→シナリオ(どの波を狙うか)→セットアップ(MTF短期波構造)→トリガー(推進波や修正波などの波性質、ポジ決済集中ポイント特定)→最後に具体的リスク(RRや逃げ余地)
相場を正しく読むための材料や土台は徐々に育ってきてると思うので、後はちょっとした頭の使い方、思考のアルゴリズムの最適化を意識していきたいです。
引き続き何卒よろしくお願いいたしますmm