3Feb
週間チャートナビ(2018.01.29~2018.02.02)は、ドル円、ユーロドル、ユーロ円の主要三通貨ペアの一週間を振り返ったチャート考察です。
今週の視点
状況をみて、自ら決めているように思えても、実は、まんまと誘いに乗っかってしまうってあります。
トレードなら、誘いにのらない、ノーといえるヒトのほうが間違いなく負けにくいでしょう。
モチベーションとは「動機づけ」という意味ですが、その要因は内側から込み上げてくるものと、外側からもたらされるものがあります。
内側にある「在り方・やり方」という軸が不安定だと、どうしても、外的モチベーションに誘因されやすくなります。
たとえば、自分の負けるカタチが、明確に内側にあれば、誘いに乗りませんが、そうでなければ、戻り始めたロンソク足をみて、損切りできなくなります。
相場は、テクニカルやファンダメンタルといった外的誘因だらけで、おまけに、ロウソク足は常に「お誘い上手」です。
初心者トレーダーは、いつでも、どこでも、やる気満々です。
ノーと言える自分を確立しないと、優柔不断で決断力のないままトレードすることになります。
ドル円、N値達成からの転換。
先週は、緑ボックス・ブレイクからNスイングがN値に達しました。もし、この下降ペースが続くなら安値を更新するはずですが、そうはならなかった。
ショートするなら、N値達成からの逆張りロング組が敗走する事実、つまり、キリ番108.550を下抜けてから考えればいい。
安値更新を狙うショートに対して、N値達成の利食い+新規の逆張りロングがいるので、その辺を考えて建てるポジションを考えたい。
今週の注目レジサポ、26日足のハラミを意識できていれば、大きなミスをおかすことはないでしょう。
事実1急落後の時間調整
経済指標やニュースで、あまりに速く値が動くと、暫くは、時間調整でモミ合うことがよくあります。下降波N値達成はしていても、安値試しのショート組が残っているのでブルベア綱引きが起こりやすいところです。
こういう、中長期ゴールが設定しずらいところは、5分足をメインにしたスキャルピングが適しています。
事実2安値まで届かない
安値を試して更新できない事実は、ベアのモチベーションをダウンさせ、その反対に、ブルのモチベーションをアップさせます。
ピンバー陰線からの大陽線は、ベアの守りに警戒しつつも、ブルが攻め始めることを示唆します。
事実3ベア最後の抵抗
強烈なピンバーはベア最後の抵抗、もし、あなたがベア派なら、2回目の安値試し失敗から、逃げる準備をするのではないでしょうか。
事実4注目レジスタンス反発
注目レジスタンスは、26日ハラミ足高値+日足の切下げライン付近でもあるので、見極めが必要です。
Jan.29 Mon.
事実1からの時間調整、さらに、ブルベア綱引きも想定されるので、10ピプス程度をスキャルで抜いていく戦術。
高安を切り上げている間はロング選好でいいが、高値赤①で高値を切下げ始めると、ショートしてくるので注意!高値赤①と高値赤②のような、戻り売り候補に注意しながらのスキマトレードしかできない。
東京時間、ダマシの安値(緑)から急騰、こういう現象をボクはスパイクと呼んでいて、押し目買いの一種とみている。緑ボックス内のショート・ポジションが、持ち合い青1を上抜けたら決済されるので便乗ロング。
緑ボックスを上にブレイクしたが、ダマシ×2になる可能性があるので、ここは慎重に、切下げライン上抜け(青2)を確認したい。
この段階では、高値赤①までの限定で考えている。
緑安値起点のNスイングを、青3から押し目買い、その後、モジモジ上昇が始まった。こういう値動きのあと、欧州時間オープンのタイミングでスパイク(青4)することが多い。
こういう値動きの特徴は、単純に、知っているか、知らないかだと思う。
クイズの答え(赤1から下がった理由3つ)
- 緑安値からのNスイングが目標となる高値赤①でレジスタンスされた。
- オレンジの揉み合いから上昇を試みるも失敗。
- ネックラインを下抜けた。
緑安値からの上昇をロングしているトレーダーにとって利確したり、逃げたりで、ポジションを手放す動機になる。
ただし、緑安値を下抜くまでは買い目線、緑安値起点の上昇トレンドは三角持ち合いの体で動いているので、青①サポで2回目の反発を確認した(青5)らロングできます。ここは、天井部ネックラインに近いので利幅がありません。レンジの打ち合いが近いと、ダウ転換をを待っていては、完全に乗り遅れてしまいます。
ピンバー青6は3バウンド目、上昇3波目の出るタイミングですし、少なくとも、次のレジスタンスまでの上昇、うまくいけば三角持ち合いを上にブレイクできます。深夜に、小競り合い(青7)を抜けていきました。
Jan.30.Tue.
黄〇のような飛び出しに注意!左の山のレジスタンスも目前です。これが、ダマシの高値になって安値を試してから、逆三尊(青1)をつくりました。ロウソク足に誘惑されそうな値動きですが、レジサポを事前に確認できていれば、誘われても断れるでしょう。
高値でチャンスボール(赤1)が上がりました、わりやすいピンバーが出現しています。注目サポートの強いレンジとみていれば、紫〇を待っていては完全に振り遅れます。
注目サポが守られるシナリオなら、根拠はサポートしかありませんが下限(青2)からロングしてもいいでしょう。中長期的なポイントで入れば、短期で決済せず、ずっと保有することもできます。
ここで気を付けたいのは、赤1からの戻り売りがあるので、中途半端な位置で入ると含み損になります。それなら、思い切って下からロングするほうが精神的な負担は少ないです。
Jan.31.Wed.
29日、30日とレンジが続いています。こうなると中央部はカオスです。この日は、ニューヨーク時間に、米国ADP雇用統計、深夜にFOMCを控えているので、おそらく結果待ちになります。
Feb.01.Thu.
FOMCきっかけでピンク破線レジスタンスまで登ってきました。Wトップの崩れ(青1)から、注目レジスタンスまでロングできます。
注目レジスタンスでは、多くのロング・トレーダーが動意づきます。
- ロングの利食い
- ピンク破線ブレイクアウトからのロングの逃げ
- それを狙う、逆張りショーター。
だから、一旦下がり(赤1)ます。
Feb.02.Fri.
この日は、米雇用統計があるので、日中はあまり動きません。東京時間、前日のトライアングルを上抜けて反発(青1)したところから注目レジまで狙えます。
雇用統計初動は上・下・上と動いたので高値ブレイクで飛び乗ってもいいですが、初動を捨てて逆張り(赤1)するほうが簡単な気がします。
ユーロドルは、高値試しの週。
今週は高値までの押し目買い狙いの週。
事実1FB61.8%+キリ番+トレンドラインでWボトム
緑安値からの上昇推進波のFB61.8%+キリ番1.23500+上昇トレンドラインと3点支持されている。条件が重なるところは強く支持される可能性が高い。
今週のチャートは天井部が大きすぎて、押し目候補までのショートが難しかった。
事実2切下げライン・ブレイク
事実1に加えて、さらにロング有利になる。
事実3推進3波
事実1のWボトムを試してからの本格上昇起点。
事実4Wボトム
今週の天井部が高値を切下げるなら、このWボトムが崩れるので注意。
事実5注目レジ到達
今週のゴール、ロング利食い、抜けそうになければ、逆張りショートやが入ってくるレート。
Jan.29 Mon.
押し目候補までのショート、5分足1本分(赤1)の戻しがある。
半値押しWボトム(青1)でネックラインまでのロング、強く抜ければ、そのままポジションキープだが、ネックラインで反発すると失敗率が高い。
揉み合い(赤2)を下抜けると、半値押しの失敗が確定して、次のサポートまでだ下がる。
売り目線でショートを狙うなら「半値押し・61.8%押し」に気づけてないと危険なところ。
Jan.30.Tue.
61.8%押しまでの戻り売り、ネックライン抜けて戻ってから(赤1)でショート。
欧州時間初動、前日の安値を試した。これで、29日安値と合わせてのWボトムになった。強いピンバー(青1)が5分足で出現しているので、逆張りロング、キリ番、トレンドラインと支持条件が重なるのも良い。
ここでロングできなければ、切下げライン・ブレイク反発(青2)を待つしかない。
この波動が、29日始値を上抜いたことで、買い目線になった。
Jan.31.Wed.
29日・30日のWボトムが押し目として意識されるなら、今週の目標であるレジスタンスを目指すはず。すでに、買い目線になっているので押し目買いをすればいい。
前日終値+キリ番+底値を試したところ(青1)から、切下げライン抜けでロングできる。トレンドラインを割るまで持てる。
Feb.01.Thu.
31日の高値は、ここから、高値切下げの可能性があるレジスタンスなので、ベアが強くなることがあることを意識する。前日の急落も売りの強さを示唆している。
それまでの流れからして、ピンクの目標レジまで押し目買いでもいいが、その反対のことを考える人がいるエリアなことも頭に入れておく。
前日クローズに逆三尊をつくっているので、青1でロングするも高値を越えられなかった理由は、31日高値がショートの候補だからです。
ただ、欧州初動で前日安値を試して強反発すれば、前日高値からのショート組はあきらめ始めるはず。ロングするのに、よりリスクが低いのは、Wボトムのネックラインを越えた初押し(青3)である。
Feb.02.Fri.
木曜日で今週の目標に達したので、この日は「雇用統計」をトレードするかしないかな日。
ユーロ円、Wパワーで300ピプス上昇。
今週のユーロ円はN値まで300ピプス上昇した。
ユーロドルは高値試し、ドル円は底値からの転換、となれば、ユーロ円はWパワーで上昇して、クロス円のおいしい週になる。
ユーロ円の取引高は小さく、他の2通貨ペアをけん引することはできないが、方向感が揃えば、爆発的に延びる。
事実161.8%押しでWボトム
巨大な緑天井を下抜けたのだから、E値まで下がってもおかしくないが、そこはクロス円の悲しい宿命、ほかの2通貨ペアの影響をモロに受ける。
30日を境に、ドル円もユーロドルも上昇を開始したが、そうなると、ユーロ円は大きく利を延ばせる。
Jan.29 Mon.
29日の段階では、ドル円、ユーロドルともに方向感がない。ユーロ円のチャートは、緑ブロックをブレイクしているので、赤1や赤2のようなところからショートを狙う。
ただし、押し目買い候補にあるので、深追いは禁物。
Jan.30.Tue.
緑ブロック・ブレイク以降、高安切下げが続いている。押し目買い候補だが、安値切下げなくなるまでショート。キリ番135.000を上に試して、5分足ロウソクが強く反発した(赤1)らショート。
この下落が、29日安値を僅かに切り下げたが微妙、さらに、61.8%押しのレートに達した。
欧州時間に入ってユーロが買われ始めユーロドルが上昇開始、これに続き、ドル円も上昇し始めれば、ユーロ円はさらに上昇することになる。
Jan.31.Wed.
135.000にできた三角持ち合いのブレイク(青1)でロング、第一目標は135.500、抜ければ、136.000。
Feb.01.Thu.
東京時間に前日終値を試した(青1)らロング。欧州時間初動、平行レンジを上抜いた(青2)らロング。レンジ上限に足場がないときは、レンジ上限ラインでは反発しないことがあるので、通常の押し目買いのように考えればいい。
Feb.02.Fri.
4時間足N値に達していて、夜に、雇用統計があるのでノートレード。
男女が入れ替わったり、大事な人が死んで誰かの体に魂が入ったり、心に闇を抱えたヒーローがいたり、面白い映画やドラマの展開って、たいてい王道パターンです。
歌も映画もドラマも、すでにパターンは出尽くしていますが、それでも面白いのはなぜなのか。
それは、世界観とキャラ設定が面白いからです。
ストーリーが王道でも、これで、俄然、良くなります。
昔、ファイナルファンタジー9というRPGにハマったことがありますが、あれも、世界観とキャラ設定がよかった。
トレードも、実社会も、その世界観のなかに、自分のキャラを確立させ、独自のエッジをたてることが肝心だと思います。
優柔不断なヒトは、相場でも、実社会でも、間違いなく損をします。
- 過去の失敗をひきづる。
- どっちか決められない。
- あらゆる可能性を考えないと不安になる。
- 一度決めたのに迷い始める。
- もっとよい方法はないかいつまでも迷う。
こういう傾向のあるヒトは、どっかでこれを辞めないといけません。
それには、外的要因に影響されない、内的な何を以って相場をみるのかという「軸」を持つしかないと思います。
そして、その姿勢からブレないことを意識し続ければ、自然に身につくものです。
◆迷晴れFXの上手な活用法◆
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コメント
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コメント (7)
いつも拝見させて頂いております。
まだデモトレード中であり初心者で日々頑張ってます。
ご質問なのですが、
1月29日ドル円5分足の<クイズの答え>の項目において
「ただし、緑安値を下抜くまでは買い目線」との記載があるのですが、
これはダウ理論的にではなく、大きなサポートとしての考え方なのでしょうか?
ご享受頂けますと幸いです。
108.50に注目していたので、短期足ダウより優先しています。
動画投稿お疲れ様です。
ドル円ですが、29~31日は難しい相場だったので見学、その後三角保ち合いを上に抜けたので 1、2日は109.0への下ヒゲを確認し、上目線でロングしていったら利が出せました。
先週の下降波で利を伸ばせていたので、今週は前のめりにならず、落ち着いてトレードが出来たように思います。
今週は、29~31日の(私的には)難しいところでムダ打ちを抑えられ、自分がわかるところまで 「ノーと言えた」 のが大きな収穫でした。
「相場にノーと言える」 この流れを習慣化していきたいです。
P.S.
私は千葉県在住なんですが、先月末に近場にある水族館が閉館になりました。
小規模ながらイルカショーが目玉の、開館から73年も続いた水族館でした。
昨年4月からトレードを始め、当たり前のように負け続けては気分転換に何度も行ってたのがその水族館で、平日の昼間に貸切状態で観るイルカショーには何度も慰められました(笑)
トレードを始めてなかったら、この歳になり何度も水族館に行くこともなかったと思います。
トレードと関係無いコメントで申し訳ありません。
ボクも千葉県に住んでました。房総半島をサイクリングしたり、有名な鴨川シーワールドにもよく行きました。両親が亡くなり、帰郷する機会がなくなりましたが、いい思い出です。
切ないですね。
今週も週刊チャートナビの作成お疲れ様です^^
今回も熟読させていただきました!
読んでいて一か所、
ドル円、
Feb.02.Fri.
・・・
「雇用統計初動は上・下・上と動いたので高値ブレイクで飛び乗ってもいいですが、初動を捨てて逆張り(赤2)するほうが簡単な気がします。」
の逆張り(赤”2”)につきまして、
Feb.02.Fri.のすぐ上にある15分足に日足ろうそく足を見ると赤丸1で記載されているポイントかと思いました。
たいしたことではないですが、数字が相違しているように感じたのでお伝えしておきます。
蛇足ですが、
私も雇用統計後ドル円、110.5付近が戻り売りポイントだろうと待ち構えておりました。
私は上がる力がないと判断し、また、いってこいのパターンを警戒して110.5円を超えるまではホールドしておきたかったので早めに入ってしまいましたが、そこから動かないなぁ・・・と思っていたら、
眠気>トレードになってしまい・・・どうせ110.200~.300の間で押し目入って、10pipsくらいしかとれんだろう。
ねる!!!と建値撤退してしまいました。
と思って、朝見てみたら、110.000まで下がっていて20~30pipsはとれていました笑
20~30pipsくらい価値ある睡眠だったと思って我慢します笑
またもや凡ミス!大変申し訳ありません。
言い訳になりますが、土曜日早朝から動画とブログを書いて、夕方位にになると、疲労から、目がシバシバして、よく見えなくなり、集中力も無くなってしまいます。
日曜日に見返せば、ミスの発見率が上がると思われますが、待っている方がいると思うと…てな感じです。
また、何かあれば、コソっと教えてください。
これだけの情報量があるブログを作成するとなると多少のミスは仕方ないですよね!
非常に有益な情報を無償でいただいているので、
これくらいの協力はさせてください。
これからもブログは拝見させていただきますし、
なるべく早めに、こそっと伝えさせていただきます笑