30Sep
短期売買に特化するなら別ですが、天底となる上位足トレンド転換部はカオス化して狙える値幅も小さくなりピプスは稼げません。「頭と尻尾はくれてやれ」という理屈で考えれば、これは、あたりまえのことですが、誰でも最初は、何があたりまえなのかに気づかないものです。
今週の視点
同じ様なチャートのカタチでも上位足の状態次第で、売れない、買えないということがよくあります。
警戒すべきパターンのなかでも、上位足の高値切下中のロング、安値切上げ中のショートは、気をつけていれば、回避できるパターンなので、覚えておくといいです。
高値を切り下げるということは、強いレジスタンスがあって買いの力が弱い。
安値を切り上げるということは、強いサポートがあって売りの力が弱い。
ということを示唆していて流れに逆らうことになります。
利幅もあって、あえて、そうするなら問題ありませんが、高安更新への期待感が強いと損切りになります。
また、WボトムやWトップという現象は、売り買いの勢力が入れ替わる場面で出現します。つまり、Wトップの最後の下り、Wボトムの最後の上りは、さらにカオスになると考えられます。
今週のドル円とユーロドルでは、3日がかりのWボトム、Wトップが出現しましたが、そうなると、合成通貨のユーロ円は、超カオスでトレード不能になります。
負けを減らせば、自然と勝てるようになるので、本人からすると、普通に、押し目買いや戻り売りをしているつもりでも、大きな視点でチャートを観ている人たちがいることを意識しましょう。
ドル円は、上値の重い上昇クライマックス。
赤破線は日足チャートでみるとネックラインになってます。先週足は、ここでレジスタンスされたので、ここからトレンド転換するかもと思ってましたが4時間足は高値更新しました。しかし、RSIはダイバージェンスしていて、売り圧力も相当なものです。
まずは、安値Aからの押し目買いを、オレンジNゾーンで構えます。
安値Bからのロングが高値更新できずに失速しましたが、ダウ理論上は安値Aを割るまで買い目線です。これに対して、高値Cを頂点とするWトップの可能性から、安値Bをネックラインとみてのショート組もいます。オレンジ・ブロック辺りで決着がつくまで、トレンド転換かトレンド継続かの勝敗はつきません。
Sep.25(月)
安値Aからの押し目買い+高値C試しのためのボトムBが、22日につくられています。白ネックラインを真ん中にして、トップvsボトムが綱引きしています。
注意したいのは、緑ブロックのようなところ。東京時間に高値Cから黄切り下げているので、うかつな押し目買いはNG。上位足高値切下げ中のロングに警戒するだけでも負けにくくなります。
売り目線
赤1:窓埋め狙い。緑ブロックの決着後なので、先週終値のある窓埋め位置まで売れます。
赤2:高値Cからの高値切下げていて、ロング組は逃げ場を探しています。赤ブロックで買われても、緑ブロックを上抜けないことで、タイミングとしては、逃げ始めやすいところです。
買い目線
青1:高値Cへの高値試し。白ネックラインを基準にすれば、トップvsボトムの決着がついたところで、白ネックラインより下のショート組が損切するところを狙えます。二本の赤水平線がレジスタンスになっているので、112.50で上ヒゲを連発したら逃げるべきでしょう。
白〇:押し目買いできそうなカタチですが、高値Cを上抜いてはいないので緑ブロックを抜けないかもしれません。
Sep.26(火)
前日の白〇で、高値Cを頂点とする、Wトップのネックラインを割りましたが、その一方で、4時間足は、安値Aを割るまで買い目線です。
売り目線
赤1:ネックライン反発ショート。いわゆる教科書ショートですが、111.50で押し目買いサポートされてしまいました。
買い目線
111.50で何度も反発しているので、ボクは、こういうところで逆張りロングしてしまいます。失敗する可能性もありますが、それはどこでも同じこと、これ以降チャートを監視しなくてもいいのでボクはそうしています。
青1:安値Dボトムからのロング。このポイントは緑ボックスを足場にできることです。この足場がないと、矢印のように一度押し込まれることがあります。
このロングの利確目標は、25日急落起点緑〇まで、この日は深夜にイエレン発言があるので、タイムリミットに気を付けましょう。
Sep.27(水)
売り目線
グレーのハラミ足のなかなので、せめて、青ネックラインを下抜くまで何もできません。トレンド転換するなら、赤矢印のような動きになるはずですが、そうならなかったので、4時間足サイズのWトップ失敗を意識する人の割合も増えています。
そんななか、逆張りショートは怖くてできません。結局、そう意識する人が多かったのでしょうか、先週高値もすんなり更新(白〇)しました。
目標としたオレンジ破線の、少し手前でロング組の利確注文が入ったのでしょうか、急落しました。ボクもOCOで利確するときには、目標レートの少し手前に設定しているので、同じことを考える人が多いのでしょう。
買い目線
青〇:三角持合いブレイクからの高値更新狙い。ハラミ抜け前ですが、112.50で妙な動きになれば逃げればいいですし、それまでの経緯から、売り手の抵抗は弱いと考えられます。
Sep.28(木)
今週のゴールという達成感があるところまで上昇してきました。天井圏を作り始めるとなると、難易度が高くなります。
売り目線
赤〇:高値切下げの逆張りショート。三尊天井で長いヒゲも出ているので逆張りしてもいいとこです。逆張りは上位足のレジサポと絡めてするようにしましょう。Wトップの右山から下る波は難しくなるので、途中から売るのは難しいです。
買い目線
前日からかなり上昇したところで始まったので、中途半端で買いづらいです。
Sep.29(金)
4時間足RSIをみるとダイバージェンスしていて、今週足は先週高値をブレイクできませんでした。天井圏は売り手と買い手の綱引きで暫くカオスになります。難易度が高くなるので、スキャルピングで10ピプス未満を狙う方法に切り替えるか、見送っても構わないと思います。
親子Wトップで高値を切り下げているので、来週、ネックラインを割るようなら売りたいです。
ユーロドルは、5週目にして注目のネックラインを割る。
今週の注目は、天井ネックを割るかどうかでしたが、5週目にして割れました。そうなると次のサポートとなる、強者の値や押し安値Aまで売りやすくなります。
Sep.25(月)
単純に、オレンジ・ネックラインを境に難易度が変わります。ネック上は天井圏で難しく、ネック下なら簡単です。
ネック上でショートするなら、サポートを意識しないといけません。ネックライン手前で強く反発する可能性もあります。サポ抜けで、次のサポまでというトレードになると、値幅もありませんので意外と難しいです。
Sep.26(火)
売り目線
赤〇:ネックライン・ブレイクでショート。次のサポート候補である強者の値まで売れます。
買い目線
ネックラインでサポートされ、先週安値を上抜くカタチにならないと買えません。
Sep.27(水)
強者の値で反発して矢印の動きになる可能性もあったので1.1800でのレジスタンスを注視します。
売り目線
赤〇:先日終値を試して強者の値を割れば、次の目標は押し安値Aになります。目標手前でショート組の利食いからか反転を始まましたが、これはよくあることです。
買い目線
押し安値Aからネックラインに向けてのプルバックを狙えます。それなりのボトムサイズになるので、すぐにどうこうすることはありません。
Sep.28(木)
売り目線
戻り売りで安値試しの動きを狙いたいわけですが、高いところから売れなければ、スルーしてしまったほうがいいです。ここはすでに安値圏ですので、頑張るところではないと思います。
買い目線
青〇:27日の安値を試して抜けなければ、ネックラインに向けてのプルバック開始です。Wボトムの右谷からの上昇波は、ややこしい動きをすることが多いので途中乗りは避けたいです。
Sep.29(金)
売り目線
強者の値を下に抜ければ、矢印の動きになったかもしれません。27日と28日のWボトムが目標達成とみれば、どっちにしても、ネックラインを目指すことになるでしょう。
買い目線
青〇:引き続きネックラインへのプルバックを狙います。強者の値でレンジになりましたが、ブレイクすればついていきます。
ユーロ円は、ドル円とユーロドルの綱引きで超カオスになる。
高値は更新しましたが、RSIは軽くダイバージェンスしていて、心の高値は切下げ気味かなぁといった感じ。
先週足で、週足水平線でレジスタンスされているので、ネックラインを下抜ければ大きく下落しそうでした。
グレーブロック部分(27日~29日)に怪しい動きをしていますが、これには理由があります。
Sep.25(月)
売り目線
赤1:ネックライン抜け期待ショート。先週高値に届かず、手前の白ネックラインでレジスタンスされたので、買いは弱いと判断、リスクも限定できるので逆張りで売れます。
赤2:ネックラインをブレイクからのショート。大きな下落を期待できます。
買い目線
青1:窓埋め狙い。ネックライン上はカオスなので、あまり欲は出さずに、怪しくなれば短期で決済します。
Sep.26(火)
ネックライン・ブレイクからの下落を食い止めるのは、4時間足高値132.00、あるいは131.740のネックライン辺りですが、どこで反転するかは終わってみないとわかりません。
売り目線
赤〇:132.50を二度試しているので、戻り売りできますが、緑部分の反発をみているので、132.00までしか売れません。カタチだけみれば、白〇で売れそうですが、132.00サポートがあって売れません。
買い目線
青〇:131.740ネックライン反発、逆三尊右肩ロング。トレンド転換からのボトムづくりが始まるので短期決済です。
Sep.27(水)Sep.28(木)Sep.29(金)
ドル円は高値Wトップ、ユーロドルは安値Wボトムと逆相関のカオス状態に入っています。そうなると合成通貨のユーロ円は、輪をかけてカオスな動きをするので、トレード対象から外すべきです。
ユーロ円が素直な動きをするのは、ドル円とユーロドルが正の相関関係にあるときです。
あたりまえって、結構、無責任な言い方のような気がします。
誰でも最初は初心者で、あたりまえのことなんてひとつもありませんし、あたりまえって、どう定義すればいいのか、わかりにくいです。
ボクはラーメン屋で、必ず、麺固めでオーダーしますが、普通の固さという基準がないと、やわらかめ、固めは決めれません。
あたりまえを定義するなら、Aという行動において、Bという結果が起こるだろう確率が高いこととなります。
足を交互に素早く出すと 走れる!!
あたりまえ体操
これ、今のボクがやれば確実に転ぶので、あたりまえに絶対なんてなくて、ようするに確率的に高いというのが、あたりまえです。
市場が欲と恐怖で動くなら、そこには、大衆心理がはたらき、あたりまえの値動きをする。
あたりまえの値動き=パターンが存在するということです。
トレード上達のコツはズバリ、パターンを知って、使って、それが、あたりまえと思えるようになることです。
パターンは普遍的なので、このインジがそうなったら…みたいな手法は不要になっていきます。
負けやすいパターンでは、どんな手法でも負けやすい。
勝ちやすいパターンでは、どんな手法でも勝ちやすい。
こう考えると、手法に優劣があるわけではなく、パターンに優劣があるのではないでしょうか。
【A】あたりまえのことを、
【B】バカになって、
【C】ちゃんと(丁寧に)やる。
ホント、その通りですね。
◆迷晴れFXの上手な活用法◆
この動画やブログを見るだけでトレードが上達することはありません。
本来の学び場はチャートであり、当コンテンツは【考えるヒント】の気づき場とお考え下さい。自分で仮説をたてて、自分で考えることが勝つコツです。
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コメント
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コメント (9)
いつも動画を楽しみにしています。
先週末に
【コメント雑談#003】更新する波と更新しない波の見分け方
の記事を勉強させてもらい、5分足チャートでAからEまでのエントリータイミングでは
Dが一番良いという内容を理解しました。
すると、丁度うまく、25日月曜日のドル円21時から0時の値動きに
ほとんど同じ状態が現れて、うまくショートでき利益を出すことができました。
(週ナビ中の25日赤2のショートポイント)
記事のポイントは長期足で最安値付近、今回は高値切り下げ付近という違いはありましたが、
正しい判断と行動ができたという満足感があり、自信になりました。
その一方で、金曜の夜は、高値圏で難しい局面だということが見抜けずに連敗して、
その日はマイナスになってしまいました。
まだ環境認識が不十分でもっと全体的な視点でチャートを見れるようになる必要が
あると感じています。正しい、つまり確率的に有利な知識を身につけて、
利益を出している人の「あたりまえ」を1つ1つ実行できるようにしようと思います。
今回の動画もとても勉強になりました。
ありがとうございました。
今のレートは上位足のどの部位なのか、頭?尻尾?体?これを把握するだけでも、だいぶ違うと思います。
今更ながら、
チャート分析って、相場が発する言葉をどう聞き取るかということなんだなあと最近思います。
そもそもその言葉を人にわかる言葉として、どう定義しているかということが大事で、その言葉の組み合わせで、いろいろな事象が表現されるのかぁぁぁぁぁって。。。
そういう意味で、ロウソク足って、いろいろなことを伝えてくれるなあと、改めて感心。
陰線の下ヒゲには注目します。
とおっしゃってみえますが、これはなぜでしょう??
あれこれ考えましたが、自分として、一番しっくりくる説明が、ロウソクの生成の仕方を考えると、陰線の下ヒゲ部分というのは、そのロウソクの老年期にあたり、次のロウソクの動きを予測させるものだからではないだろうか、というものです。
と考えると、Nonさんは、陽線の上ヒゲは注目してるのかなあ、と疑問に思います。
当然ヒゲなので、注目はすると思いますが、重要度みたいなものがNonさんの中にあるんでしょうか?
(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
2つほど前の記事で、秋の・・・
というのがありましたが、オフコースだと最初に浮かんだのが「秋の気配」っすかね。
ま、まずい・・
愛を止めないで が頭の中にどばっっっと(((((((((((((ーー;) さささっ・・・
ヒゲの出方には注目していますが、どちらかといえば陰線上ヒゲ、陽線下ヒゲを重要視しています。理由は陽線なら下ヒゲがレジスタンス、陰線なら上ヒゲがサポートになることがあるからです。
ありがとうございます。
( ̄~ ̄;) ウーン
乱視のせいで、「陰」「陽」見間違えたか。。。
トヨタ生産方式では、愚直にABC(当たり前のことを、バカにせず、ちゃんとやる)と聞きましたが、こういう本を出している人もいるのですね。あとよく言われるのが、3現主義(現場、現物、現実)ですが、これも当たり前の話です。
ところが、これをすっ飛ばして、予断してしまい、大失敗を犯してしまいます。
人間が生きていく上での理念は、みんな仲良く手を取り合って、いわゆる相互扶助の精神です。社会的動物である人間が生存していく上で当たり前のことです。そして信義や信頼を重んじ誠実に生きていくということです。
これが人として生きていく根本となるもので、当たり前です。
ところが、政治の世界で信義や誠実などへったくれもないような言動をしているような人が多くいます。
そういう人の末路は大体決まっていると思いますが、人は愚行を繰り返します。
一方で、勝負の世界やスポーツ、将棋のような頭脳的な競技では、一定のルールの範囲でのダマシやフェイント、相手の弱いところを攻めたり、出し抜いたりするのは当たり前です。
ところが、トラップにあっさり引っかかったり、やられているのに損切りできず、逆にナンピンを仕掛けて大失敗します。
リアルチャートでポジションを取っても、ある程度の知識がある上で冷静に見ることができれば、適切な判断を下すことができます。
これも当たり前です。とにかく冷静を保てば良いのです。
ところが、少し思惑と違う方向に動くと、感情的になりでデモであれば的確な判断ができるはずなのに頭が回らなくなります。
当たり前のことができないのが人間であり、これができれば苦労はありません。
ではどうすれば良いのか?
その答えがわかればすぐにでも大金持ちになれそうです(笑)
ただ、理性では当たり前のこととは何かということを多くの人は知っているので、あとは、それを確実に実行できるように修行の旅にでも出ていて、それを試されていると思えば良いのでしょうか。
そして、あとはみんなが知っているこの唯一の答えは、「できるようになるまで繰り返す」でしょう。
これも当たり前です。
迷わなければ良いのです。
取り返しのつかないような大失敗を避けつつ繰り返すことです。
諦めずにチャレンジすることです。
そういうことで、来週、来月も修行の旅に向かいましょう。
あたりまえって、地味で面倒なものですね。でも、結局それが一番の近道になっていることが多い気がします。地味で面倒なことを、いかに楽しく効率的にやる工夫をするか、そっちに頭を使うのがいいです。
信義や信頼を重んじ誠実に生きていく。
これを貫くのは並大抵ではありません。口では、そう言いながら、計算でやっている人がほとんどです。
欲と恐怖で行動するのは、なにも、相場に限ったことではありませんね。
7月から枚数増やしてからというものの完全にチキン利食い病にかかり10ピプス以上の利益を得られない状態になり、それでいて損失は10ピプス以上キッチリと確保してましたからこりゃあ遠からずゲームオーバー間違いない、、、スランプでした。
しかし先日のEGGの動画を見てから少し流れが変わりました。特にescapeのくだりは素晴らしかったです。自分の場合あの様な場面で「よし、押し目だ」とばかりに結構ロングしてたかも知れません。決着がはやめにつくのも自分向きです。今週はこの手法ばかりでプラスで終わることが出来ました。
損失が少な目で終わりそうなエントリーのときはストップ注文かけて部屋のお掃除をすることにしました。チャートをガン見しても私の場合ろくな事がない(;^_^A
ちょっとした工夫で、劇的に変わるんですよね。成績、良くなるといいですね(^_-)-☆