30Oct
チャート分析をする上でレジスタンスとサポート、効いているラインが見えてくれば、自信を持ってトレードできるようになります。1本1本丁寧に水平線を引く訓練は必要ですが、ある程度ざっくりとゾーン化することで複雑なチャートを簡単に見せるテクニックをご紹介します。
photo credit: Leo Reynolds via photopin cc
レジスタンスとサポートさえ見えてくればチャートは読める。
相場はレジスタンスとサポートの間をカチカチ動くものです。レジサポ間の値幅が大きければ利益が期待できるし、小さければトレードを見送ります。値段はレジスタンスを上抜けば次のレジスタンスまで進み、サポートを下抜けば次のサポートまで進みます。極端な話、チャート分析は水平線だけで事足りるのですが、肝心なのは水平線を必要なレートに必要な数だけ引けるかどうかです。
何本かの水平線が必要な場所をNゾーン(極太水平線)として囲ってしまえばチャートが見やすくなる。
上図であれば押し目買いが入る可能性がある場所をNゾーンとして囲ってしまいます。この範囲内なら、どこから押し目が入ってもおかしくないわけです。チャート分析ではこのザックリ感覚も大事です。Nゾーン全体を極太な水平線と考えれば、最終的に下目線になるのはNゾーン下限をブレイクしてからなので、それまでは上目線に固定するわけです。次にNゾーン内で止められそうな水平線を引いていきますが、ゾーンで見ていれば、1本1本の水平線に固執してしまい視野が狭くなるのを防げます。
Nゾーンの考え方は、シンプルかつ普遍的、どの時間足にも同じ考え方で対応できます。
Nゾーン1のサポートに気づいていれば、ゾーン内での安易なショートは避けられるはずです。
Nゾーン内の水平線は1本~2本になるはずです。ゾーン上下限の水平線も含めると全部で3本~4本、浅いところで反応することもあれば、深いところで反応することもあります。反応してから短期足の動きをみてエントリーしても十分間に合うので焦らないことです。
サポートだったNゾーンがブレイク後レジスタンスになる(その逆も)パターンは勝率が高いです。損切りを巻き込んで動き出すので短期間で利益が得られることが多いです。
よく止められる3本の水平線。
photo credit: brainware3000 via photopin cc
止められる水平線を見極めるのには慣れが必要ですが、僕が良く使っている水平線を3つご紹介します。
サンドイッチライン
陽線でレジスタンス、陰線でサポートされているライン。
ネックライン
流れが下降ならダブルトップなどのネック、上昇ならダブルボトムなどのネックに引くライン。
強者の値
高値安値、重要な値をブレイクした起点に引くライン、通常は大きなローソクが出る場合が多い。
また、様々な条件が重なる程ラインとしての信頼度が上がります。ラインを引く際には、かなり左側も見るようにするとよいです。
今日のまとめ
複雑のことを単純に、単純なことを深く考える。これは僕の大好きな言葉です。チャートは細部を見ればランダムで唯一無二ですが、一歩引いてチャートパターンなどの最大公約数に注目すれば同じようなパターンを繰り返しているに過ぎません。この『同じような』というのが曲者で、トレーダーの思考を混乱させ難しくしています。唯一無二の結果を予測すること自体ナンセンスなことだと思うので、勝てるトレーダーは相場の最大公約数を知っているに過ぎません。このことに気づけないと、ひとつひとつのトレードに正しい答を求めようとしてしまい、相場に対して正しい姿勢で向き合えなくなります。
■投資のリスクについて■この動画、ブログは、相場について個人の見解を解説したものであり、利益を保証するものではありません。投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分ご考慮の上、ご自身でご判断ください。
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コメント
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コメント (26)
こんばんわー
この間とんとんに最近なってきたかなーと思ったら徐々に負け始めました><
やっぱり経験が足りないなーと思ってる今日この頃ですが
フォレックステスターを購入しました
正直操作はまだよく分かりませんが勉強捗りそうで嬉しいです
そういえば今務めてる会社で手を怪我しました、
結構危ない仕事をしているので、トレードで勝てるようになったら
資金をためて好きな事を仕事にできるように時間を作って勉強したいと思います
今は正直毎日が地獄です><。
何にも挑戦しなかったら、このまま定年まで地獄がループするだけの奴隷のような生活が続くのだと思います
自殺を考えたことも勿論何度かありますが、それはそれでなかなか親のこととか考えると出来ないですし
いつもなんでかってにこの世に生まれてきたんだろー
生まれるかどうか選べたら絶対生まれてこなかったのにーとか何とも情けない人間だと思ってます
ただ今まで生きているだけで5年後はどうしてるんだろ10年後はそんなことを小学生くらいからずっと思っていました
でも今はプロトレーダーという夢もできましたので、今まで通りなるべく娯楽を作らないで仕事→勉強→寝る
この心に隙を作らない作戦で目標達成するその日まで頑張ろうと思います><
わかります〜
自分もまったく同じことを感じてたのですごい共感できます。
いや〜、あってみたいですね
友達いないんで(笑)
お互い目標に向かって頑張りましょう!
同じような気持ちです~!トレーダーにになりたいって気持ちだけで今は、少し気持ちが前向きです「笑
」お互い頑張りましょう。
いつも、すばらしい動画ありがとうございます。
水平線をなんとかマスターしたいのですが、実際のチャートで引こうとすると
どこに引いていいかのかわからず(どこでも引けそうな気がする)混乱してきます。
有効な水平線を引くポイントとか。有効な訓練方法があればご教授願います。
また、水平線に関するおすすめの書籍があれば教えてください。
*水平線に関する動画をもっとUPして下さるようお願いします。
水平線に関するおすすめの書籍、これが無いんですよね(笑)オーソドックス過ぎてかえって解説が難しいのかもしれません。水平線は注目されている値段ということになるので、経験上どこが注目されやすいかということになります。動画やブログを参考にしてもらえば気づくことも多いと思いますが(結構語ってます)、やはりガッツさん自らチャートを見て検証していくのが一番だと思います。
いつも楽しく動画を拝見させて頂いております。
大分前のコメントに対するコメントという事で、なんか今更感パない感じのコメントになってしまって申し訳ないです。
ボクも水平線を引くトレードをしてますが、ボクが実践している水平線の引き方を迷晴先生への感謝の気持ちとして書かせて頂きます。
効く可能性が高い水平線と言うのは、経験則や主観で引いたものではなく『客観性に基づいた止められた実績のある線』の事だと思うのですが、ボクもこれがなかなか引けなくて試行錯誤をしました。その結果行き着いた方法論が『ポイントアンドフィギュア』を水平線を引く助けとするという方法です。
ポイントアンドフィギュアのウンチクについては割愛しますが、ポイントアンドフィギュアはそれ自体で本が出ちゃうほど間口も奥行きも広いものですが、ボクは水平線を引く為だけに使ってるだけで、ポイントアンドフィギュアを投資判断に使う事はないです。
さて、本題ですが、ポイントアンドフィギュアを使うと時系列に関係なく○と×だけで過去に『止まったポイント』を視覚的に表してくれます。
まず、ポイントアンドフィギュアチャートを見て、止められた値を確認します。ですがこれだけだと非常におおざっぱですので、ポイントアンドフィギュアチャートで確認した止められた値をローソク足チャートに引いてみます。
そうすると多少、ラインからはみだしたりとかしていると思いますので、まず、高値(もしくは安値)の実体に合わせてラインを微調整します。これを仮にS1(レジスタンスの場合はR1)とします。
次にヒゲの最先端部分にもう一本線を引きますこれを仮にS2(レジスタンスの場合はR2)とします。
これは、S1とS2に挟まれた部分を抵抗帯としてみる為にやってる事なのですが、これはお好みでやらなくても良いかも知れないです。
単純に言うとまずポイントアンドフィギュアで大雑把に止められた価格を確認→ロウソク足で微調整と言う手順ですが、こういう手順を取る事で誰でも同じ水平線が引けるようになります。
誰でも同じ水平線が引ける ≒ 効く水平線が引ける
という事にはなると思うので、ウマく水平線が引けない方は一度試してみてはいかがでしょうか。
こんにちは。
最近、迷晴れ先生のブログに出逢い、毎日、動画を観させていただいています。
もっと早く出逢いたかったです。
今回の水平線についてのご説明ですが、大変わかりやすく、とても勉強になりました。
Nゾーンで考えればいいのですね。
今まで、ラインで考えていました。レジスタンスを上抜けして、少し戻した時に、レジスタンスがサポートになったらロングを心がけていました。
でも、きれいにサポートされずに、1度サポートを割り込むと、上へのブレイクはダマシだったのだと判断し、ショートして、ひどい時は往復ビンタになっていました。
Nゾーンで考えるように訓練してみます。
いつも勉強になる動画をありがとうございます。
ざっくりとゾーンで見てあげたほうが目線が泳がないと思います。コメント有難うございます。
いつも動画を見てとてもためになるので感謝しています。当り前のことを聞くなと怒られそうですが、当り前だと思っていたことがそうではなかったということがあるので質問をさせてください。まず、Nゾーンといっても上目線でないところで下降トレンドの場面では逆N字のゾーンがレジスタンスゾーンになると考えればいいんでしょうか。それと、Nゾーンとは、トレンドがあるときに考えるということでしょうか。トレンドがないところからはレジスタンスゾーンやサポートゾーンはうまれないのでしょうか。よろしくお願いいたします。
N(逆N)ゾーンは押し目買い、戻り売り候補の考え方です。ゾーンで把握することで、すぐに目線を変えてしまうミスを防止するのに提案しました。もちろんトレンドの無いところでもサポート・レジスタンスの考え方は非常に重要です。Nゾーンは基本的にトレンドフォローに使うと考えてください。トレンド転換などは、また別の見方をします。
返答していただきありがとうございます。文字化けしていたのはメールに届いたほうだけでした。ブログのコメントは読めました。どうもお騒がせいたしました。すみませんでした。
こんにちわ、このような価値ある動画を無料で配信してくださって大変感謝申し上げます、おかげさまで収支も安定し先月はプラス50パーセントを達成しました、ありがとうございます、大変恐縮なんですが、今後の動画制作のリクエストではないんですが、できれば、ナンピンについて迷い晴れ様の考え方など提示してくださるとありがたく思います、また迷い晴れ様のブログや動画全て見たわけでわないので、過去に説明しているような記事や動画があればURLでも貼っていただけると幸いです、余談ですが、相場の教育動画を見て私自信の本業でも役にたつ気ずきがある内容だと思います物事の本質は簡素化することだとあらためてきずかせていただきました。今後のご活躍に期待しております。
コメント有難うございます。こちらの記事でナンピンについて話しています。よければ参考にしてください。
http://mayohare-fx.com/oneset-sikinkanri/
最近、こちらのブログにめぐり合いたいへん感謝しております。現在FT2にて検証の日々です。
損切りについて質問をさせてください。5分足チャートでNゾーン1を上抜けたのちNゾーン2も上抜け、その後ローソク足が再びゾーン内に戻ってくる場面があります。ここで本来であればサポートゾーンに支えられ上昇すると捉え買いに行くと思います。しかし結果下がり続けるためどこかで損切りが必要になります。ここの判断はどのように考えたらよいのでしょうか。ご指導頂けると幸いです。いつもこの変わり目で損失が大きくなり利益を吹き飛ばしてしまうことが多々あります。よろしくお願いいたします。
押し目買いの最終防衛ラインはNゾーン下限の安値です。ここを下抜ければ押し目買いの根拠が完全に崩れるので損切りです。N2からの押し目買いはN2で損切り、N1からの押し目買いはN1で損切り。N2からの押し目買いの損切りをN1まで待たない方がいいかと思います。まずはシンプルに考えてみてください。
ご回答ありがとうございます。シンプル思考になれるよう励みます!
拝見させていただきました。
水平線に関してはそれなりに引けるようになったのでは実感しています。
ただゾーンの仕切り方はまた別の感覚が求められるように感じています。
Nの判断も時間足や主観により変わってくると思います。
ゾーンの方が水平線よりもより感覚的だと思いました。
ここらへんのセンスも自分に合ったものを見つけられればと考えています。
ありがとうございますました。
初めての投稿です。
口座開設して、一か月ぐらいは、ボードを見て(値動きの速さ、勢いで、上かな、下かなで)エントリー、トレードしていました(チャートの存在を知らなっかのです)。...笑
最初の教材は、一目均衡、2度目は移動平均線(パーフェクト オーダー)、3度目は、移動平均線とRSIでした。
当然ながら、勝ったり、負けたりで、何故勝ったのか、負けたのかの根拠が分からないもですから、1日40~50回
やって、ヘトヘトでした。当時から、日誌だけはつけていましたので、書き写すだけでも、嫌になっていました。
1年程前に、迷晴れさんの動画を、たまたま見つけました。 迷晴れさんが、よくおっしゃる「あれっ!」です。トレードへの考えが一変しました。
今では、いつの間にか、水平線だけでトレード(フィボナッチで、フラクタルを確認しながら)している自分がいました。
当初程では、ありませんが、トレードしない日はあっても、迷晴れさんの動画とブログは、毎日2時間は見ています。
繰り返し、見るたびに、新たな気づきがあり、自身のトレードの確認と、反省をチェックしながら、日誌を書く日々です。
動画、ブログ最高の出来だと思います。センスを感じます。以前に「動画遺産なる投票」されていましたが、どれも優劣つけがたいです。
お盆近くなり、仕事もゆっくりしてきましたので、メールしました。また、機会あればと思っています。
フラッシュボードだけ見てトレードするのは、ある意味究極かもしれませんね。水平線トレードもかなりシンプルですが、ボード・トレードには到底叶いません。
毎日2時間視聴とは!そこまで視倒して頂ければ本望です。毎日、塾に通っている感じですね(^^♪
拝見しました。2点質問させてください。
このページに載っている強者の値は押し安値とイコールですか?
また、Nゾーンと言ってもフィボナッチ38.2%のような浅い押しだったらNゾーンに入ることもなく上昇しそうですが。
強者の値は、押し安値というより、実際に資金が入って、重要な値を抜いた起点です。なので、ダブルボトムの右谷付近など、押し安値よりも、少し高いプライスになることがあります。
Nゾーンは、押し目買いの候補になるもので、初心者の方向きに考えたものです。高値を更新した波が、どこまで押すのかを、見当つけるためのものです。
有難うございます。
押し安値は高値を抜いていった手前の安値と思っていました。
因みに今回で言うと押し安値は強者の値の一つ手前の安値ということですか?
はじめまして。2014年10月30日の動画を拝見させていただきました。
Nゾーンと3本の水平線の5分足のNゾーンの線の引き方がいまいち分かりませんでした。
最近の5分足チャートのNゾーンと水平線を入力したキャプチャー画像をメールに送って頂けませんでしょうか?
通貨は、何でもよろしいのでお願い致します。
迷晴れ様
いつも大変有用な動画をありがとうございます。迷晴れ様の動画には、相場の本質への洞察、複雑な現象の核をとらえる見方を惜しげもなく示していただいているので、本当に、為になります。
今回のNゾーンですが、これと水平線を引く順序に関して質問させていただきたいです。
このブログで示されている図、チャートの3枚目以降に、日足、4時間足、5分足で各々、水平線とN」ゾーンが引かれています。N或は逆Nは、たくさん起きている現象なので、どのNを選ぶのだろうとこれらを見て考えていましたが、自分の中では、例えば日足では、レンジの範囲が見えているので、その上限と下限の線と近くの重要な水平線をを含むという条件で、できるだけ上下限から近くのNを選ぶのだろう、4時間足では、明らかにブレイクアウトを示し、その後も効いているS1と、ブレイク前後の重要な値を含むラインをを含むなるべく近くのNを選ぶのだろうと解釈していました。5分足も同様に、強者の値を含むライン等、ネックライン等、重要と思われるラインをまず探して、それを含む直近のNを探すと、紙幣線ー>Nゾーンと見ていましたが、動画の最後で、初めにNゾーンを定義して、その後に、その中で線を引く、とおっしゃっていたのを聞いてわからなくなってきました。例から見るん、明らかに、Nは、その後DOW目線が変わったもの、とかの特性もないごく普通のNに見えるのですが、水平線を引く前に定義するNゾーンのNの選択の基準はどのようなものなのでしょうか?宜しくお願いいたします。
分かりやすい動画解説、いつもありがとうございます。
今回のN-zoneについて質問します。
下降トレンドの場合も、赤の太ラインの中はずっと上目線でいいのですか?
初心者なので、トンチンカンな質問になっていたらごめんなさい。
教えてください。
よろしくお願いします。
下降トレンドなら”下目線”です。