システムトレードで中・長期取引を自動化する。
システムトレード(以下シストレ)には、チャート監視が必要という、裁量トレードの弱点を補える魅力があります。裁量トレードでの短期売買、シストレでの中・長期売買の自動化を組み合わせることで、二重の資金運用が可能になります。また、裁量トレーダーを目指す方であっても、シストレの仕組みに触れることで、相場の方向性を見極め、エントリーするという一連の流れがシミュレートできます。昨今のシストレはパソコンやプログラミングの知識がなくとも、FXの基礎知識があれば誰でも、ストラテジーと呼ばれる自動発注ルールを選ぶだけのシステムが提供されています。
システムトレードと裁量トレードの違い
迷晴れFXは裁量トレーダーに向けて、チャート読解力向上を目的としたコンテンツです。市場心理の微妙な変化を察知して、臨機応変に対応できるのが裁量トレードの利点で、「短期売買」においては必須な技術だと考えますが、初心者トレーダーにとっては、この臨機応変な選択肢の多さが諸刃の剣となり、そこに自身の心理が介入することで勝てない原因をつくっています。
裁量トレードでは、その取引を自らの判断で行いますが、シストレはストラテジーとよばれる自動発注ルールに委ねます。裁量トレードなら利益確定注文や損切り注文を機転で変更できますが、シストレは予めルール化された利確、損切り条件で決済されるため、柔軟な対応ができません。しかし、そのことがかえって、裁量トレードで頻繁に起こりうる「損切りができない、チキン利食いをしてしまう」などの感情介入を防ぐメリットになっています。
また、自分で手法をつくれないという方も多くいます。高額商材などからその情報を得ようとしますが、シストレなら予め精査された優秀なストラテジー(手法)を選ぶだけです。
成り行き注文が前提の裁量トレードでは、いかに「利益は早く確定したい、損切りはしたくない」という心理を克服するかが難関ですが、シストレでは「利益を延ばし、損切りは延ばさない」というトレードをプログラムが強制的に行ってくれます。
シストレのデメリットとしては、裁量トレードの業者よりも概ねスプレッドが広い点です。ドル円0.3銭など低スプレッドを売りにしているFX業者が多いなか、シ ストレ業者は2.5銭~3銭ほどのところもあります。基本的にシストレは、スキャルピングのような高回転取引には不向きで、どちらかというと、中・長期的な取引に向いています。また、裁量トレードのような機転を効かせることができないのでドローダウン(負け続ける期間)があります。
検証の重要性は裁量もシストレも同じです。すべてが機械的に行われるシストレは、取引前と取引後のストラテジー検証が必須です。すべての相場で勝てる万能ストラテジー(聖杯)はありませんので、相場環境にマッチしたストラテジーに入れ替える必要があります。ストラテジーを選び、検証して、入れ替える、この繰り返しがシストレです。取引そのものは「自動」ですが、選択して組み合わせるところにシストレの面白さがあり、コツをつかめば、放ったらかしで利益を出す仕組みを構築できるのが魅力です。
システムトレードの種類
口座開設する前に、選択型なのか、MT4のEA(Expert Adviser)、を利用するかを選びます。選択型ならストラテジーを選ぶだけです。MT4なら公開されているEAを利用するか、あるいは自分でMQL4・5(言語)を使いプログラムを書く必要があります。シストレ初心者でパソコンやプログラムが苦手なら、ストラテジーを選ぶだけの「選択型」をおすすめします。
ミラートレーダー
イスラエルのトレーデンシー社が提供している、選択型シストレツール、世界中で愛用されています。EAと違いパソコンやプログラミングの知識がなくても、ストラテジーを選択するだけで利用可能です。上級者のトレードを鏡(ミラー)に移したようにトレードできることからミラートレーダーと呼ばれています。一般的なFXの知識があればすぐに利用でき、取引はFX業者のサーバーで行うので、MT4のように24時間PCを起動させる必要はありません。ミラートレーダー ならストラテジーさえ選んでしまえば、あとはプログラムにおまかせ。仕事中や就寝中も自動的に取引が行われるので、チャートを監視する時間のない方にもおすすめです。
MT(メタトレーダー)4
MT4は、ロシアのMetaQuotes社が提供しているツールです。EA開発型のプラットフォームですが、多機能なので裁量トレーダーにも愛用されています。MT4は、自分でEA(売買プログラム)を書いたり、すでに公開されているEAを導入することも可能です。売買ルールを自分好みに細かく設定できるのが魅力ですが、独自開発するならプログラミングの知識が必要です。しかし、MT4のEAで24時間自動売買を行うためには、別途レンタルサーバー(VPSサービス)と契約する必要があり、パソコンの電源を切れば、自動売買が止まってしまいます。
独自開発型
FX業者が、独自開発したシストレ・ツールです。リピート系と呼ばれるレンジ相場に適したシストレもあり、いづれも初心者に扱いやすいよう設計されています。
FX業者 | シストレツール | プラットフォーム | タイプ |
インヴァスト証券 | シストレ24 | ミラートレーダー | 選択型 |
インヴァスト証券 | トライオートFX | 独自開発型 | オートパイロット注文 |
トレイダーズ証券 | みんなのシストレ | 独自開発型 | 選択型 |
ひまわり証券 | エコトレFX | 独自開発型 | 選択型 |
マネースクエア | トラリピ×決済トレール | 独自開発型 | リピート選択型 |
FXCM 楽天証券 | MT4 | MT4 | EA |
FXトレード・フィナンシャル | FXTF MT4 | MT4 | EA |
アヴァトレードジャパン | アヴァトレードMT4 | MT4 | EA |
PLANEX TRADE.COM | シストレ.COM | ミラートレーダー | 選択型 |
アイネット証券 | ループイフダン | 独自開発型 | リピート選択型 |
マネックス証券 | FXPLUSオートレール | 独自開発型 | トレール注文 |
シストレはどんな人に向いているか
中・長期取引を自動化したい人
シストレは、中・長期的に利益を積み上げていく取引手法です。スキャルピングなどの高速回転売買には向かず、ミラートレーダーでもスキャルピング用のストラテジーはほとんどありません。デイトレ・スキャルピングなど短期売買を裁量で、たとえば1年を通じたスイングなどの中・長期売買をシストレで自動化するのがおすすめです。この方法なら、チャートが見れず短期売買ができない期間でも、シストレのストラテジーがルール通り自動売買してくれます。
チャートを監視する時間のない人
仕事、家事・育児が忙しく、チャートを監視できないせいで、トレードチャンスを逃してしまう。兼業でトレードしていると、こんな不満は誰しもあるはずです。相場はチャートを見ている人の都合では動いてくれません。その点、シストレならストラテジーを選ぶだけで、ルール通りトレードを執行してくれるので、裁量トレードのようにパソコンに張り付く必要はありません。実績をチェックしながらストラテジーを入れ替えていけば、変わりゆく相場環境にも柔軟に対応できます。
トレードの流れを学びたい人
損をしたくない、利益は取り逃がしたくない。この心理が強く残る限り、裁量トレードで利益を出し続けるのは難しいものです。チャートが読めるようになれば、裁量トレードの高い柔軟性は強力な武器となりますが、初心者にとってはその柔軟性が曲者で、何をどの順番で考えればいいのか整理できずに思考停止してしまいます。そこで、自分でロジックを考えるよりも、いわゆる「聖杯探し」に無駄なお金と時間をかけてしまうわけです。
それなら、初めからFX業者がプロの目で精査済した無料ストラテジーを利用する方が賢明かもしれません。ストラテジーは無料で提供されていて、そのままトレードに利用することができ、相場の方向性を見極め、エントリータイプを選ぶという一連の流れが仕組みとしてシミュレートできます。
短期売買の裁量トレードは、相場環境に合わせてロジックの入れ替えを手動で行いますが、これは、頭の中で、シストレの仕組みと同じことを高速で行っているのと同じです。シストレは裁量トレードをシステマチックにしたものであり、感情が介入しない分、初心者向きともいえます。
おすすめシステムトレード業者
半自動売買という新ジャンルを確立
「オートパイロット注文」というインヴァスト証券が独自開発した「半自動売買」システム。裁量トレードの際、感情介入しやすい利益確定や損切り確定が機械的に行える。ミラートレーダーのようにストラテジーを選ぶだけというものではなく、自分で為替の方向を予測して、エントリータイプを選び、戦略を立てるので、自分で、ストラテジーを組み立てられるのが魅力。
トレール注文を自動的に継続発注できる
トレール注文とは上昇・下降トレンドに対して、一定幅を開けつつ自動追従する発注方法で、「オートレール」は5項目の設定を1回行うだけで、これを継続的に行う手数料無料のサービスです。トレンドの追従は勿論、レンジ相場でも上下の値動きに合わせて注文を出すことができ、損切りも一定幅で行ってくれます。
リピート系システムトレードが1000通貨から試せる。
取引手数料無料は「リピート系」では貴重な存在。ループイフダンは設定した値幅の中で売買を繰り返す「リピート系」と呼ばれるシストレ。ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円の4通貨ペアに対応、値幅の組合せで26パターンのプログラムが用意されている。
「ループイフダン」は利幅の少ないレンジ相場での短期売買に定評があり、これにはアイネット証券のスプレッドが小さいことも貢献している。リスク管理面では「マイセーフティ機能」で損失金額を限定することで売買システムを決済停止させる仕組みになっている。
よく「トラリピ」と比較されるが、トラリピは値幅設定など全ての設定を自在に変更できるのが良い点だが、ストラテジーの検証を全て手動でやらなければならない。その反面「ループイフダン」は値幅などは自分で設定できないが、過去の成績がマーキングされているので事後の検証作業が楽になる。
「トラリピ」の手数料が永久無料化
リピート系注文の代名詞といえる「トラリピ」その手数料の高さがネックでしたが、この度、手数料が永久無料化されました!
特許取得の「トラリピ」を使ってスイングトレードを行いたい人や、決済価格がトレンドを追いかけ移動する「決済トレール」は、トラリピ専用の注文方法で利益最大化がねらえます。
また、マネースクエア社は、FXを資産運用として推す独自の経営スタイルを持ち、投資家教育に熱心なので、コンテンツやコンサルティングなどを通じて情報源としての価値も高いです。
MT4による自動売買ができる。
1000通貨の少額取引から、1注文20万通貨の取引まで、取引枚数に関係なく共通の低スプレッドを提供。原則固定スプレッドなので、大手FX業者と同じ感覚でMT4が利用可能。
ストラテジーを選ぶだけで始められるトレイダーズ証券 みんなのシストレは1,000通貨取引が可能。